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タバコと不妊

こんばんは(^ ^)クマです!

今日は喫煙と不妊がどのような関係があるのかお話していこうと思います。

2018年における喫煙率は女性が8.1%、男性が29.0%でした。30〜40代女性の喫煙率は近年、緩やかですが減少傾向にあります。

妊活中の方では禁煙されている方が圧倒的に多いかもしれませんが、不妊治療はストレスのかかることなので、ストレス発散としてたまに吸ってしまうという方もいらっしゃるかもしれません。

妊活を機に禁煙しているという方も多いと思いますが、ご主人さんはどうですか?夫婦で禁煙できたらいいですが、ご主人さんが中々やめてくれないという方も多いかもしれません。

男性にとって、タバコはコミュニケーションツールの一つになっていたりしますのでやめにくい環境があるのかもしれませんね。

やめたくてもやめられない気持ちは分からなくはないですが、妊活にとってタバコはもちろんいいものではありません。



◎喫煙と女性不妊

とある研究では喫煙女性は非喫煙女性に比べて不妊症になるリスクが1.6倍になることがわかっています。また、非喫煙女性でもご主人さんが吸っていて受動喫煙状態にある場合でも不妊症のリスクが増加します。

喫煙は卵巣機能を低下させる原因にもなります。これはタバコの主成分であるニコチンが卵巣においてアロマターゼの働きを阻害することで、エストロゲン合成を阻害し、下垂体からの卵胞刺激ホルモンの分泌が増加することで月経周期に影響を及ぼしてしまうからです。

また、抗ミューラ管ホルモンや採卵数も喫煙者は非喫煙者に比べて低下すると言われています。

移植の成績を比較すると、喫煙者では妊娠率や出生率も低い傾向にあり、妊娠率は0.56倍、出生率は0.54倍です。一方で、流産率と子宮外妊娠率は増加傾向にあり、流産率は2.65倍子宮外妊娠率は15.69倍と有意に高くなっています。

子宮内膜におけるカドミウムなどの重金属の量も喫煙者では1.6倍ほど高く、これは卵子や胚の質だけでなく、子宮内膜受容能にも影響を与えると考えられています。




◎喫煙と男性不妊

女性だけでなく男性も喫煙することで男性不妊になると言われています。

喫煙が精液所見に影響を及ぼすことは有名な話です。

喫煙男性は非喫煙男性に比べ、精子濃度が低く、運動率は3.48%、正常形態率は1.37%低いと言われています。

また、喫煙は精巣上体における精子の成熟過程にも影響します。精索静脈瘤を保有している場合、喫煙者は非喫煙者に比べて乏精子症を発症する割合が10倍も高くなります。

精子運動率や正常形態率が同じでも、体外受精と顕微授精の妊娠率はどちらも喫煙者において有意に低くなることが報告されています。

その理由としては、活性酸素などによる精子DNAの断片化やミトコンドリアへの影響などが挙げられます。




以上のことから喫煙は男女問わず不妊の原因になることがわかっています。

また、妊娠後になると胎児への影響も出てきます。

よって、タバコは早めにやめた方がいいと言えます。

禁煙外来があるほど禁煙することは本当に辛く大変なことだと思います。

しかし、元気な赤ちゃんに出会うためには必要なことです!

禁煙すると今までは普通に感じていたご飯がすごく美味しく感じたり、食後にゆっくりお茶をする時間ができます。何よりも健康的な体を手に入れることができます。

是非妊活を機に禁煙してみましょう!


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