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人生を変えるためには

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人生を変えるためにどうすればいいのか。私が経験して、人生を変えてきたことについて。
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#老子

本質を知るには名前はいらない?

本質を知るには名前はいらない?

老子の最初のことば

「これが道ですと示せるような道は、恒常の道ではない。
これが名ですと示せるような名は、恒常の名ではない」
           蜂谷邦夫訳 岩波文庫

意味がつかみにくかったけれど、
『もどってきたアミ 小さな宇宙人』を読むと、
同じようなことを言っている。

名前をつけるから、区別され、別々のものになり、分離して、争いが起こる。そもそも同じもののはずなのに……

私たちが水

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物事を動かすものは目に見えない

物事を動かすものは目に見えない

老子の考え方に、
物事を動かす働きをしているものは、
透明になっていないといけない
というようなことがある。

例えば、扇子であおいで涼むときには、
風を気持ちいいと感じるけれど
扇子を意識していない。

扇子を意識して壊れたら困るからと
そうっとあおいだら風は生じない。

コップは中に飲み物を入れられるから
その役目を果たすのであって、
100万円する高価なもので汚してはいけないからと
何も入れ

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大切なものは目には見えない

大切なものは目には見えない

大切なものは目には見えない。
このことが、目で見えるかたちの
視覚芸術である絵画にもある
ということを知った。

絵は見えるものとして存在する。
その大切なものは目には見えないとは、どういうことか。

絵画の法則について、話を聞いた。

絵画は、キャンバスなり壁画なり、
枠の中に表現される。

まだ何も描かれていない枠の中は
何もないようで、空間がある。
ないけどある。

その真っ白なキャンバスに

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空っぽのようなものが本当に大切なもの

空っぽのようなものが本当に大切なもの

水は無色透明で、
味もにおいもかたちもないけれど、
確実に存在していて、
地球上になくてはならないもの。

そのあるようでないような水が、
この世を動かしてくれているから、
私たちやこの世界は存在している。

そんな水のように、
本当に大切なものは、
見えてはいけないと
老子は書いている。

道とは自然の法則のことで、
老子は道の大切さを
説いているけれど、
道というのは、草が生えていない。
本当

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