toriyabe katsumi

フリーランスのデザイナーとして始動。

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最近の記事

抽象 具象 ダミアン・ハースト

Ephemeral 儚い ダミアン・ハーストの「桜」を見た最初の印象です。 しかしこの言葉が浮かんだのが、本当にこの作品から来たものなのか、 「桜」と言うテーマからくる自分の中にある「桜」のイメージが単に出てきたのか。 テーマが「桜」でなかったら違うイメージだったのか。 3月3日の朝刊の広告が目に入ってきました。 「現代アートの展示会が全面広告になっている!」 自分の中では、この展示会がアナウンスされてからすごく楽しみにしていました。 でも「そんなに

    • 撮影中にスタイリストさんから教えてもらった実用的なこと

      はじめに断っておきまーす。 撮影のことでもデザインのことでもないので悪しからずです。 ゆるい話です。 ファッションを扱うスタイリストさんは、撮影の時にものすごく多くの洋服や靴やバッグやアクセサリーやを揃えてくれます。 それも代案なるものまで持ってきてくれます。 ワンボックスの車の後ろに満載です。 (自分で頼んだからなのですが ^^;) モデルさんのオーディションに加わっていただき、コンセプトやデザインに沿ったスタイルを提案して、撮影の時まで揃えてもらいます。 「このモデ

      • 県立金沢文庫で「春日神霊の旅 ー 杉本博司 常陸から大和へ」 を観て思ったこと

        横浜の金沢文庫にある神奈川県立金沢文庫へ行ってきました。 大河ドラマの「鎌倉殿の13人」の主人公 北条義時の孫にあたる金沢北条氏の初代北条実時が造ったと言われる金沢文庫です。造ったのは健治元年(1275)頃と言われているので747年前! 何に興味があったから行ったのかというと、杉本博司さんの名前が展覧会名にあったからです。 杉本さんの肩書きは、写真家、現代美術作家、演出家。 海と空の境界線を撮った「海景」シリーズや、オペラ劇場を撮った「劇場」シリーズが有名です。 最

        • アナログとデジタルはどっちが良い?ではなくて

          先日、いつも撮影をお願いしているカメラマンの個展へ行ってきました。 自分がフリーランスになってからは、なかなか仕事をお願いすることがなかったので久しぶり! このカメラマンが撮る写真が大好きです。 モデルさんがホリゾンの前に立っているだけの撮影でも、仕上がりが良いんですよ。 モデルさんの存在感っていうか、立体感っていうか、空気感というか。 そのデータを使ってデザインをするときは、いつも楽しいです。 撮影をしながら、セレクトもほぼ同時にその場でしちゃいます。 嬉しい悩みで

        抽象 具象 ダミアン・ハースト

          「表現すること」 どうやって学んでいきます?

          今年のムサビの卒制展(武蔵野美術大学卒業・修了制作展)が終わって、来月(2月26日から)には国立新美術館で東京5美大展が開かれる予定ですね。 5美大展は、それぞれ美大のカラーが出るので、それを観るのが楽しみの一つでもあります。 美大によって作品の傾向が何となくあると思いませんか? ムサビはアカデミックなところがだんだん薄まって来ている気がしますが、他の美大と比べてやはりアカデミックな気がします。 東京都美術館で開催していた頃に僕も作品を展示してもらいました。 卒制の

          「表現すること」 どうやって学んでいきます?

          「デザインを丁寧に」をするには、日常の生活から?

          今年は「デザインを丁寧に」を心がけようと思います。 と言ったは良いのですが、デザインだけを丁寧になんて、そんな虫が良いことできないですね。 何かを読んでて「温和丁寧」と言う四字熟語に目が行きました。 今は「丁寧」という言葉にアンテナを張っているからでしょうか。 調べてみました。 「温和」は、穏やかで優しく心が行き届く様。 対義語が「粗暴」だとわかれば「温和」の意味がより良くわかった気になります。 「温和しい」と書かれると読めないですね。 「おとなしい」ですって!

          「デザインを丁寧に」をするには、日常の生活から?

          今年は、「デザインを丁寧に」を心がけていこうと思います。

          一年の計は元旦にあり、と申しますが元旦どころか元日さえも終わって、気がつけばもう4日になってしまいました。 ちょっと待ってくれよと言っても待ってくれる訳はなく、一年の計をしないでただ月日が通り過ぎるのも癪なんで考えました。 今年は「デザインを丁寧に」と。 読んで字の如しで深い意味はありません。 デザインをしている上で大事にしていることは、このデザインで「人」が動くかどうか。 心が動いても良いし、体が動いても良いし。 なのでデザインを始める時には、しっかりとコンセプ

          今年は、「デザインを丁寧に」を心がけていこうと思います。

          デザイナーとしてやっていくには、何の能力が大事だろう

          デザイナーとして デザイナーに必要なことは何があるでしょうか。 イラレやフォトショを使いこなすスキル。 センスが良いこと。 トレンドや世の中をよく知っていること。 コンポジションの知識があること。 色彩の使い方がうまいこと。 フォントの使い方を得ていること。 デザインの歴史を知っていること。 好奇心。 反骨精神。 など、以上。 で終わってしまったら意味がないので、もっと考えてみました。 デザイナーとしてやっていくには、デザインをする環境に身を置かなければならないです

          デザイナーとしてやっていくには、何の能力が大事だろう

          今年 気になったイラストレーター3人紹介

          単純に自分のアンテナに引っかかった気になるイラストレーター3人をここで紹介させていただきます。 その3人のイラストレーターは、 KYNE(キネ)さん ざしきわらし さん 古塔つみ さん (順番は関係ないです) 偶然にも女性のみを描いているイラストレーターになっちゃいました。 自分がトレンドに敏感っていうことはないのですが、時代を反映しているのでしょうか。 それとも自分のアンテナが偏っているのかな? KYNEいきなりですが、KYNEさんはイラストレーターではなくアーテ

          今年 気になったイラストレーター3人紹介

          デザイナーを採用する面接をしていて思ったこと

          勤めていた会社のオーナーが、会社を始めた頃の話をしてくれました。  まだ会社が若かった頃、デザイナーに仕事をしてもらうのは大変だった。 だって、毎朝出社してくれるかどうかわからないんだよ。 来るとやっと安心して仕事を始められるんだよ。 デザインの仕事は自分ではできないから、下手に仕事をとってくるともう大変。 確かに自分が入社して思ったことは、デザイナーっていわゆる社会人としてのイメージと違うんですよ。 夏になるとアロハにビーサンっで会社を闊歩してるんですもの。 仕事中には

          デザイナーを採用する面接をしていて思ったこと

          最も影響を受けたデザインは米国での黒でした

          西武国分寺線の鷹の台駅前のお店で、 「黒は色なんだよ!」 「黒はすごい派手な色なんだよ!」 と多摩美の友達が力説しているのを思い出しました。 それから何年も経ってから、米国へ出張しました。 ファッション関係の人はご存知の方も多いと思います。 PROJECT というカジュアルファッションの展示会がメインの出張でした。 その PROJECT は今では、ニューヨーク、ラスベガスに加えて、東京でも開催されています。 ラスベガスでは同時に「MAGIC」「LIBERTY」「Ca

          最も影響を受けたデザインは米国での黒でした

          ちゃちゃってできるでしょ⁉︎ は、ダメでしょ!

          ついつい出てくる言葉です。 「ちゃちゃってできるでしょ ⁉︎」 「ちゃっちゃと」 「ちゃっちゃっと」とも言いますね。 「ちゃちゃと」「ちゃっちゃか」とも言うのですか? オノマトペなんですね。 「さっさとやって!」 「とっととやって!」 「パパッとやって!」 いずれも「早くやって」「手際よくやって」と同じ意味ですね。 「ちゃちゃって」方言ですか? 教えていただければ幸いです。 もたもたしているのが目の前にいたら、つい言っちゃいそうな言葉ですね。 意味としては、

          ちゃちゃってできるでしょ⁉︎ は、ダメでしょ!

          このnoteのタイトル画像に使っているイラストでZINEを作りました。

          今さらながらですが、ZINEを作りました。 たしか1990年代に米国西海岸で流行ってましたね。 自主的に制作される小部数の冊子です。 同人誌との違いはわかりません。 作ったZINEは、「MOUNT ZINE」 さんで取り扱っていただいています。 東京の田園都市線駒沢大学駅から歩いて10分ちょっとの住宅街の一角にお店があります。 こちらは、ZINEを専門的に扱って、さらにお店の一角で個展やグループ展もしているお店です。 アーティストやクリエイターにとって作品を発表

          このnoteのタイトル画像に使っているイラストでZINEを作りました。

          発注先は会社や金額で選びますが、それだけじゃないんです。

          ☎︎「こんなの初めてです!この校正イイです!校了です! どこの印刷会社なんですか?教えて欲しいくらいです!」 はじめて組んだプロダクションからの電話でした。 タレント事務所の方も問題なく校了でした。 (いつもはシワとかクスミとかうるさいのに) このことがクライアントにも伝わり、喜ばれました。 売場で展開するプロモーションツールのうち、数点をそのプロダクションへデザインの依頼していましたが、印刷はすべて一括してこちらでまとめていました。 おかげさまで工程も余裕ができ

          発注先は会社や金額で選びますが、それだけじゃないんです。

          「デザインは自分でしちゃう」から「得意なやつに任せる」になるまで

          乱暴に言えば、自分でするのがデザイナーで、得意なやつに任せるのはクリエイティブディレクターになります。 何とかクリエイティブディレクターになって良かった、というような着地にしたいと思います。 贅沢な予算と人員を充てがわれた会社や仕事ならば、このような問いにはならないかもしれません。 しかし私が所属していたところでの仕事は違いました。 デザインに関する人員は、一つの仕事で2~3人でした。 みんながデザイナーとして一括りにされて仕事を進行していきます。 グラフィックの

          「デザインは自分でしちゃう」から「得意なやつに任せる」になるまで

          ひとりで仕事ができるデザイナーは暇にさせておくのがオススメ

          世の中にはいろいろなデザイナーがいます。 グラフィックデザイナーとかファッションデザイナーとかエディトリアルデザイナーとかのいろいろではないです。 職人タイプで、コツコツと依頼をされた仕事をこなしていくデザイナーがいます。 このタイプのデザイナーは、しっかりと方向性が決まっている内容を伝えると、きっちりとした仕事をしてもらえます。 そして仕事が早いです。 でもちょっと頑固です。 営業からすると、クライアントとの打ち合わせをしっかりしておかないと、仕事を受けてもらい

          ひとりで仕事ができるデザイナーは暇にさせておくのがオススメ