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撮影中にスタイリストさんから教えてもらった実用的なこと
はじめに断っておきまーす。
撮影のことでもデザインのことでもないので悪しからずです。
ゆるい話です。
ファッションを扱うスタイリストさんは、撮影の時にものすごく多くの洋服や靴やバッグやアクセサリーやを揃えてくれます。
それも代案なるものまで持ってきてくれます。
ワンボックスの車の後ろに満載です。
(自分で頼んだからなのですが ^^;)
モデルさんのオーディションに加わっていただき、コンセプトやデザインに沿ったスタイルを提案して、撮影の時まで揃えてもらいます。
「このモデルさんならこんなコーディネイトが良いですよ~。」
「この世代のターゲットならこんなトレンドがありますよ~。」
「モデルさんが並んだらこう見える方がいいですよ~」
クライアントやデザイナーが表現したいことを最大限に表現できるように、さまざまな方向性から提案をしてくれます。
スタイリストさんによって得意分野はあるそうですが、
当たり前にファッションのことに詳しいですよね!
撮影する前にいろいろなお店やメーカーやレンタル屋さんを日夜まわって揃えてもらい、いざ撮影が始まったらモデルさんに着てもらって、撮影中も「ちょっと入りま~す」って言ってモデルさんの服を調整したり、と結構激務だと思います。
自分はそんな時、クライアントの担当者さんとバカ話をしてコミュニケーションに余念がないので、スタイリストさんカメラマンさんヘアメイクさんに頼り切ってます。
「ありがとうございます!」
ところでスタイリストという職業ってどのような経緯でなれるんでしょう?
服が好きだからっていうだけでなれるとは思えないんですが。
そして
撮影も順調に進行している時にふと目に入りました。
スタイリストさんが、除光液を持っていたのです。
ネイルをとるあのネイルリムーバーです。
ヘアメイクさんじゃないんですよ!
ストロベリーの香りがするピンクの除光液です。
![](https://assets.st-note.com/img/1645433396748-VSbna3o62z.jpg?width=800)
「ねぇねぇ、Kさんってネイルするの?」
「しませんよ~」
「えっ?これ何に使っているの?」
「へへへ。これで綺麗になるんですよ」
「?」
「ほら」
布に除光液をつけて、おもむろにスニカーを擦り始めました。
そうしたら、スニカーのつま先のトゥーチップやソールのフォクシングテープについた、擦れて汚れた部分があっという間に綺麗になるんです!
ビックリ!
水でもお湯でも洗剤つけても落ちないし、シンナーで擦っても落ちないし、いろいろ試したけど落ちない。
自分の発想の範囲には除光液なんてなかった!
「100円ショップで買ったものだけどすごく役に立ちますよ~」
成分を見ると
アセトン、水、PG、香料
なんだかわからないので調べたら、
「アセトン」は、親水性であり親油性のどちらも兼ね備えたもので、水にも油脂にも溶ける!
マニキュア塗料を落とすのに最適!
車やバイクのオイル汚れまで落とす!
ただし常温でも引火しちゃうし、毒性があるので要注意ですね。
で、「PG」って何?
プロピレングリコール?
食品添加物ですって?
保湿剤?
みなさん知っているものなんですか?
で、アセトンがスニーカーの汚れを落とすんですね。
ストロベリーの香りは関係なかった。
スタイリストさんは他にも、
でっかいハンバーガーを食べているときに、ソースを服に垂らしてしまったら、
「食器用洗剤で洗うとすぐ落ちますよ~」
茶碗の茶渋とかが落ちなくなったら、
「ちょっと湿らせた粗塩で擦るとすぐに新品みたいになりますよ~」
スタイリストになるには、おばあちゃんの知恵が必要です。
という話でした。
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