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アナログとデジタルはどっちが良い?ではなくて
先日、いつも撮影をお願いしているカメラマンの個展へ行ってきました。
自分がフリーランスになってからは、なかなか仕事をお願いすることがなかったので久しぶり!
![](https://assets.st-note.com/img/1643956467949-tLqQHHkxyO.jpg?width=800)
このカメラマンが撮る写真が大好きです。
モデルさんがホリゾンの前に立っているだけの撮影でも、仕上がりが良いんですよ。
モデルさんの存在感っていうか、立体感っていうか、空気感というか。
そのデータを使ってデザインをするときは、いつも楽しいです。
撮影をしながら、セレクトもほぼ同時にその場でしちゃいます。
嬉しい悩みで
「どれを選らんでいいのかわからない!」
「これもあれもそっちも良いよね!」
選べないので結局たくさん現像をお願いすることになっちゃいます。
カメラマンさんは、よく笑福亭鶴瓶さんや役所広司さんを撮影しています。
いつも良い笑顔!
で、依頼された写真ではなく、作品としての写真の個展ということで楽しみにして出かけました。
恵比寿のABG(アメリカ橋ギャラリー)です。
よく通る道の近くなのに、こんなところにギャラリーがあるのを知りませんでした。
案の定素晴らしかった!
話を聞くと、このようなご時世になる前に海外へ行って撮り溜めていた写真を展示しているとのこと。
米国なのかな?インドなのかな?
聞くの忘れました。
「このカメラをいつも持ち歩いて撮ってたんですよ」
と、見せられたカメラは、コニカのコンパクトカメラ。
![](https://assets.st-note.com/img/1643956553472-LBCPRxyQpq.jpg?width=800)
カメラに詳しくない僕は、「これってどんなカメラなの?」
と、せっかくこんなので撮ってたんですよと説明されたんですが、価値がわからなくてごめんなさい!
聞けば、最近またフィルムのカメラが話題になっているんですって。
そのカメラは、ちょっと前までは百円ぐらいで売っていたんですって。
現像したフィルムをスキャンして、Lightroomとかで調整して、自宅のプリンターで出力したんですって。
ここまで聞いてやっと理解し始めました。
これってデジタルじゃないんだ!
フィルムで撮って現像したんだ!
だからこんな空気感になるし時間をも感じるような写真になるのね!
(カメラマンの腕がまずあります!)
また、赤と青のメガネを通してみると立体に見える作品もありました。
そんなこんなで、久しぶりの再会と素敵な作品を見れたのとので大満足してギャラリーを後にしました。
恵比寿の駅に着いて「あっ!ギャラリーで写真を撮っておいておけばよかった!」
ということで、「こんなに良い写真なんですよ」と言いつつ紹介できない情けなさ。
最近というかちょっと前というか、米国で日本の80年代のシティポップの音楽に火がついて、渋谷あたりのレコード屋さんでは、LPが数千円から数万円で売られるようになりましたね。
カリフォルニアには、シティポップのLPを売っている店が大人気。
竹内まりやさんの「プラスチックラブ」や松原みきさんの「真夜中のドア」のバズり方は半端なかったですよね。
インドネシアのレイニッチさんとかなんで人気が出てるのか理解するのに大変でした。ヒジャブを被った可愛い女性が、完璧な日本語でプラスチックラブを歌ってる!
この頃の音楽ってYMOのテクノポップが出てきたりと、アナログからデジタルに移行した時期ですね。
ノスタルジックな雰囲気を持っていてそのような情景や状況に憧れちゃうような音楽。
デジタルの初期って今から見ると逆にアナログっぽくないないですか?
突然ですがここで自分の作品を公開しちゃいます。
![](https://assets.st-note.com/img/1643956693084-zGcpFqmjY4.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1643956724509-izXdUwyKTH.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1643956745469-ejDj1VUr7A.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1643956764129-FiLCxYQRaQ.jpg?width=800)
はじめの絵がアナログです。
後の3つはデジタルです。
1番目が、紙に水彩絵の具です。
2番目は、iPadにAdobe Fresco の鉛筆ブラシで描きました。
3番目が、iPadにProcreate のペイントブラシです。
4番目が、iPadにAdobe Frescoの油彩ブラシです。
絵の出来はこの場ではご容赦です!
アナログとデジタルの違いを見てみてください。
1月30日の読売新聞に年末に行われた「ONLINE シンポジウム」の記事が掲載されていました。
教育の現場でデジタルとアナログの教育はどちらが良いのか、という内容です。
その中で興味を引いた内容がありました。
日常的なスケジュール管理を再現して比べたものです。
1 スマホに打つ
2 タブレットにペンで書く
3 紙の手帳に書く
どう違いが出るのか。
結果は、
1と2は、個人差が大きく出る。
3が、最も書くのが速く、書いた内容をほぼ思い出すことができた。
脳の活動の記憶に関する海馬や視覚野、言語野の反応に差が出たそうです。
また、紙の本で読んだ方がタブレットで読むより、形状が記憶に残り読んだ部分をすぐに探し出すことができたという結果もありました。
2と3の間の違いはどうしてなんでしょうか?
紙に書くのとタブレットに書くのとは何が違うのでしょうか?
このシンポジウムでのデジタルとアナログはどちらが良いか?の結果は、
紙が「主」、デジタルが「従」が良い、でした。
教育はこのような考え方があるようですが、写真やアート、イラストにおいてはどうなんでしょうか?
作品として仕上げるものに関しては、どのような作品を作りたいかによって選ぶべきです。
アナログとデジタル、どちらが良いとかではなく、どちらの方が自分が表現したいものを再現できるのか、で選べば良いのです。
写真は素人なのでわからないのですが、フィルムカメラだとシャッターを押す時の緊張感がまったく違いそうですね。
しかし、デッサンやクロッキーや習作とかを描く場合はどうなのでしょうか。
支持体が「紙」と「タブレット」との違いによる違いはあるのでしょうか?
「タブレット」に一生懸命デッサンの練習をしても全然上手くなることがないとか。。。
紙に水彩絵の具で描くと、道具の手入れをしっかりすることが必要です。
という話でした。
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