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幸せとは<気づくもの>

ケネディ大統領のひいおじいちゃん。
アイルランドのジャガイモ飢饉から逃げて米国に移住しました。
ケネディの父。
伝説の相場師として財を築き上げたんですが、
知っておいてほしいのは、
ケネディ財閥は元々は貧しい、それは貧しい家系なんですね。

それが濃いのか、ケネディ家は基本的には左派的な思想です。
社会的弱者を基盤にしている民主党に所属しているのも自然です。
まあその民主党ってのは昔奴隷制賛成やったんですがね(笑)

「白い黒人」と呼ばれた貧しいアイルランド系移民。
その子孫なんですよ。
やからこそ黒人解放に理解がありました。
って事でケネディ政権下で、黒人達は<公民権運動>を進めます。

公民権。
参政権・市民権とほぼ同じ意味です。
学校とか選挙に行ける権利って事です。
公民権とかって言うと分かりにくいっすね。

あれ?こん時って黒人に市民権なかったっけ?
そうなんです。
南北戦争後に定めた憲法では「黒人の市民権」があります。
合衆国憲法修正第13.14.15条。

が、みなさん。
そこは、人間社会っす('ω')
そんな紙もんですぐに変わりゃせん。
我々は紙の内容で生きてるわきゃない。
って事で南部では州法によって黒人の選挙等は制限されてたんです。
これが実際。

もちろん憲法違反ですよ。
でもね、それが人間社会なんで(笑)
憲法って言ったらなんでも解決するわけないねんな。

ここにメスを入れるのもケネディ。
色々やっとりますな。
ニューフロンティアとか、アポロ計画とか、キューバ危機とかやりながらに。
ほんまエネルギー強いメンズです。

19世紀まで黒人を奴隷として使ってたのが南部の州。
何回も言っておきますが、
民主党ってのは元々、奴隷制賛成してた党ですからね。
今の綺麗事パフォーマンスに騙されないようにしてください。

で、
〇黒人が選挙権を得る為の難易度の高い読み書きテストの実施
〇選挙権自体を有料化
ってのが具体的にやってた事。
つまり、識字率と所得の低い黒人に選挙権を与えないようにしてたって事ですね。
しょうもない事するね。

南部黒人には、選挙権制限では終わらない。
州立大学への進学制限。
バス等の公共交通機関の利用制限。
などもありました。
そう、これがまさに<差別>ってもんです。
日本も今は<差別>という言葉を使いたがる者がいますが、本物の差別を知らないのでしょう。

ケネディはこの状況を改善しようと公民権法制定に尽力。
公民権法ってのは憲法の下、州法の上位の連邦法。
合衆国全土に効力をもつ法律。

ま、簡単に言えば州法を無効にしたり。
必要なら米国中央政府が暴力(警察・軍事)で解決するというやつです。
ま、結局は暴力で言う事を聞かすって解決法です。
警察や軍は合法的暴力団ですから。

この法律制定を目指したのが公民権運動です。
黒人が差別されりゃ、
米国中央警察+FBIが飛んでって解決するぜ!
っていうヒーローもんみたいな。
アンパンマン的な法律(笑)
人間社会の問題は、やはり暴力で解決する事も多い。

公民権運動は1963年にワシントン大行進で絶頂。
ちなみにその100年前は1863年。
奴隷解放宣言が出された年ですよね。

ワシントンに集合した20万を超える黒人の前でキング牧師がおこなった演説。
不朽の名演説に数えられます。

I have a dream
that my four little children waill one day live in a nation where they will not be judged by the color of their skin but by the conntent of their character,

(私には夢がある。
いつの日か、私の4人の子供達が、肌の色ではなく、人格そのものによって評価される国に住めるようになるという夢だ)

キング牧師は暗殺されますが、
その大儀は今日もたくさんの人間に受け継がれています。

彼の生き方は無駄ではなかったのでしょう。
彼は死にましたが、想いは死んでいないのですから。

人間は物理的には死ぬけども、その大儀は他者の中で生きる。

キング牧師の想い、大儀。
そしてケネディの想い、大儀。
死んではいないのですね。

目先だけじゃない。
遥か数年、数百年後に、人の想いが届く事もあるのです。

改めて、黒人奴隷と差別との戦いを紹介しました。

今日もみなさんが
好きに本を読めて、
言論の自由があって、
身柄が拘束されてなくて、
奴隷じゃなくて、
選挙権があるのが
<普通>とか<当たり前>とか考えているならば、
あなたは本当に本当に、、不幸な方です。

幸せってのは、気づくモノです。
歴史を勉強する意味は、今のあなたが如何に幸せなのかを知る為でもあるのですぞ。

ホッホッホ。。。。



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