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『例えば、きっと、たぶん、』
君に伝える為に
僕は話すのだけど、
ソレについて考えてしまうことがあります。
声に出して、
言葉を音にした瞬間、
頭の中にあったソレを
僕は手放すのだろう。
一部でもあった僕とソレを離すことは、
不安やら苦痛やらが伴うし、
ソレを君に向けることは、
ものすごく恐怖を感じてる。
ソレを否定されること、
ソレが受け入れてもらえないこと、
ソレに反応してもらえないこと、
ソレで離れてしまうこと、
『カラフルな世界で』
赤い空が僕を見てる
壊れた自転車を引いて
好きな歌を口ずさむ僕を
「おかえり。」の声はないけど
「ただいま。」と言ってドアを開けた
黒い部屋が僕を見てる
疲れた身体を投げて
大きくため息を吐く僕を
「おやすみ。」の声は出さずに
「ひとりだ。」と言って目を閉じた
白い画面が僕を見てる
見慣れた名前に止まって
慌てて通話を押す僕を
「たまには、」と笑いながら
「帰っておいで。」と声が聞