『サルビア』


懐かしい道 歩いてた
教えてもらった赤い花

「これとっても甘いんだよ」って
誰かが笑って赤を取る
帰り道が遅くなったりして

一本を摘んで蜜の味
こんな甘くなかったのか?
こんな甘くなかったのか。
思い出すのは赤と黒が並んでいたこと

分からない道 知りたくて
入って目にした赤い花

「ソレッテスゴクキタナイヨ」って
誰かが顰(ヒソ)めて赤が散る
帰り道が重くなってしまって

一瞬で忘れた蜜の味
そんな程度だったのか?
そんな程度だったんだ。
覚えてるのは赤と黒が離れていったこと



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