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のんびり 神戸の海を眺めて

まだまだ雨が続きます。
「今日も雨で始まったね。」
「かなり涼しいけど、過ごしやすいね。」
皆、うんうん頷きます。

確かに連日35度越えが当たり前の毎日よりも ずっとずっと過ごしやすいですね。
特に高齢の りこちゃんにとって
エアコンは冷え過ぎてしまうのですが、
かといって入れないわけにはいかず、
夏を快適に過ごすのは、なかなか難しいのです。

今朝も いつものように りこちゃんと こざる達は、賑やかにお喋りしながら、
朝ごはんを食べています。

「あ! りこちゃん、神戸だよ!」
「まあ、神戸ね、いいね。」

テレビでは、神戸の港のイベントのニュースをやっています。

「昨日、海の日だったからだね。」
「わぁ、懐かしいね。」
「また皆で行きたいね。」
皆、ニコニコ嬉しそうに頷きます。

りこちゃんと こざる達が泊まったホテルも写っています。

「港の桟橋のところにあるホテルで、
部屋にバルコニーがついていて、
海に囲まれていて、広々としていて
とっても居心地よかったんだよね。」
「レストランも窓が大きくて、食事も
ものすごく美味しかったね。」

皆、テレビを見て、
神戸に行った時の事を思い出しています。

「一度、とても混んでいて 満室で、
部屋をアップグレードしてくれたことが
あったねー。」
「そうそう、僕たち 確かスイートルームに泊まらしてもらったんだよね。」
「あの先端の海側の部屋だよ。」
「夜も昼間も とても素晴らしい眺めで、皆で ずっと空と海を見ていたね。」

それは 本当に素晴らしい眺めでした。
180度すべて 空と海でした。
ホテルから出かけるのがもったいなくて、翌日、出かけるのをやめたのでした。

「それでチェックアウトの時間まで、皆で部屋から空と海を眺めていたんだ。」
「桟橋の突端では、のんびり釣りをしている人達がいたね。」
「海には船も たくさん見えて、
特に何もしないで、のんびりと
皆でただ外を眺めてすごしたんだ。」

とても贅沢な いい時間でした。
予定通りの旅もいいですが、
こうして、その予定をパッとやめて
予定なしの旅もまた とてもいいものです。

皆、朝ごはんをたべ終わったようです。

「じゃあ食後のお茶、入れてくるよ。」
「ぼくも行くよー。」
「お願いね。」

こざる達が二人、歌いながら
台所へ向かいます。

「 海は広いな大きいな
月は のぼるし 日がしずむ
海は 大波 青い波
ゆれて どこまで つづくやら」

子供の頃、歌った『海』です。

「海に お船を うかばせて
行ってみたいな よそのくに」

この時、皆で眺めた神戸の景色は、
まさにこの歌の通りでした。こ


こざるカフェは、今日も ゆっくり始まって
のんびり 穏やかに時間が流れていきます。

読んで下さって、どうもありがとうございます。
明日から、気温が上がるようですので、ご自愛ください。
よい毎日でありますように (^_^)


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