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クリスマスがもうじきやってくる朝

 今日も朝日が昇ろうとしています。
「お日さま、ずいぶん起きるのが遅くなったなぁ。」
今は、こざる達の方が、お日さまよりも ずっと早起きです。

「お日さまも、寒いとお布団から出られないんだよ。」
「明日が冬至だから、また少しずつ、早く起きるようになるよ。」
「冬至なら、かぼちゃを食べて、柚子湯に入らなくちゃね。」
こざる達は、朝から にぎやかです。

「りこちゃん達、まだ寝てるかなぁ。」
「昨日の夜は、楽しくお喋りしていたみたいだったよ。」

 昨日は こざるカフェで、クリスマスのバレエ鑑賞会があって、
りこちゃんの古くからの友人の
みよちゃん、あさちゃんが やって来たのです。
そして本当は日帰りのはずが、まだ帰りたくないと
おしゃべりしているうちに夜になって、泊まることにしたのです。

 あさちゃんも、みよちゃんも、二人とも一人暮らしです。
慣れているとはいえ、こざるカフェで、大勢で楽しく過ごした後に
すぐに帰るのは嫌だったのでしょう。
 年をとると、嬉しいとか楽しいことを、何倍にも感じることもあれば、
同じように 寂しさや哀しさも、何倍にも感じることがあるのです。
若者なら、パパッとスマホで誰かとつながって
気を紛らわせることもできるでしょう。
でも 年をとると 難しいのです。

 そんなわけで、昨夜は思いがけず 女子会になって、
三人とも もうとっくに おばあさんなのですが、
中身は、三人で一緒に仲良く出かけていた昔の若い頃のまま、
久しぶりに会って、楽しくて嬉しくて、
昨夜も、遅くまでにぎやかだったのです。

「じゃあ、きっとまだ夢の中だね。」
「そうだね、朝ごはんの仕度をして、それから起こしに行こうよ。」
「うん、そうしよう。」

 ラジオをつけると、竹内まりやの「すてきなホリディ」が流れてきます。
こざる達は、この曲が大好きです。
「クリスマスが今年もやってくるー♪」
みんなで一緒に歌います。
外は、朝日がきれいに照らしていて、青空も広がってきています。

今日もいい一日の始まりです。


読んで下さって、どうもありがとうございます。
明日の冬至の後は、毎日、数秒ずつ、日の出が早くなっていくようです。
よい毎日でありますように (^_^)


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