二月になって 新しい朝が来た

　今朝、こざるちゃんが窓の外を見ると、
お日さまが顔を出して、青空が広がり始めます。
ところどころに 昨夜降った、みぞれ混じりの雪が残っています。

「寒いねー。」
「でも いい天気だね。」
「もう二月なんだね。」

ラジオからは、毎朝の音楽、
「新しい朝が来た、希望の朝だ」
ラジオ体操の歌が聴こえてきます。

こざる達は、今日も元気いっぱい、ラジオ体操で体を動かして、
早速、朝ごはんの仕度を始めます。

「今夜は、サッカーの決勝戦だね。」
こざる達は、今夜のアジアカップの決勝戦の話をしています。

「昨日ね、りこちゃんも見たいって言ってたよ。」
賑やかなのが大好きな りこちゃんは、サッカーも大好きです。
昔、こざる達と一緒に試合を観に行ったことも あります。

「でも始まるのが、ちょっと遅いよね。」
試合が始まるのは、夜の11時過ぎです。

こざる達は、遅いからダメとは言いません。
できれば、皆で、いつものように一緒に観たいと思っています。
AかBか、どちらかではなく、
ゆるやかな別の方法、Cを皆で 考え出します。

「じゃあ、大晦日の時みたいに、皆でりこちゃんの部屋で観ようか。」
そうです。
大晦日は、皆で、りこちゃんの部屋で一緒に紅白歌合戦を観ます。
りこちゃんは、途中で寝て、また目が覚めたりして、
それで皆で、賑やかに年越しをするのです。

りこちゃんも、こざる達も、サッカーを観て応援するのも好きですが、
皆で一緒に、楽しく過ごすことが好きなのです。

「うん、そうしようよ。」
「りこちゃん、喜ぶね。」

そんなわけで、今、りこちゃんは、ベッドでウトウトしていますが、
こざる達は、りこちゃんの部屋で、サッカーを観ています。
「りこちゃんも、夢の中で応援しているよ。」
「うん、睡眠応援だね。」
りこちゃんも、寝ながら、うんうん、頷いています。

試合は、前半、相手のカタールに2点を先制されて、
日本が追いかける展開です。

「でもね、きっと逆転して、日本が優秀するよー。」
こざる達は、りこちゃんの様子を観ながら、応援しています。

今夜も、ゆっくりゆっくり、穏やかに時間が流れていきます。

読んで下さって、どうもありがとうございます。
後半の逆転を願って、応援です。
よい毎日でありますように (^_^)