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志望動機は仮説でいい。「御社の〜に惹かれました」はもうやめましょう

面接対策を提供していると、「志望動機をどう言えばいいか、一緒に考えてほしい」という人が少なくありません。

志望動機についての思い込みの一つに、「御社の〜に惹かれました」という言い方をしなければならない、というのがあるように思います。

いかに応募先の企業が素晴らしいかを、大して知りもしないのに語らなければならない。これは、相当なエネルギーの要る大変なことです。

そこで、転職エージェントの私が転職希望者にいつも伝えているのは、「惹かれたから応募した、という意識は思い切って捨ててしまいましょう!」ということです。

もちろん、惹かれたところがあるから応募した場合はそれでもいいですし、さほど志望動機作りに困らないかもしれません。
ただ、「なんとなく」応募することだってあります。「知ってる会社だから」「給与が高そうだから」「総合的にそこそこ高い次元でバランスがいいから」とかだったりもします。だから、大して思い入れがあるわけじゃないのに、応募先の企業を持ち上げるような話の仕方をするのは、無理があるんです。

気持ちを偽ると言うと大袈裟かもしれませんが、少なくともしっくりこない感じを抱えたまま面接に臨んで、良いことは一つもありません。
できれば違和感なんて持ってない方が話しやすいはずです。

そこで続けて私がよく伝えているメッセージは、志望動機は仮説で良い、ということです。
つまり、「これができるかなあと期待したから応募してみました」というスタンスでOKだということです。

これならいちいち企業研究を深くしなくても志望動機が作れますし、たとえいくつかの企業に対する志望動機がほぼ同じものになっても不思議じゃありません。

ただ、こう言うと、仮説が外れたときに「それはうちでは無理ですね/うちは違いますね」と言われて即ダメになりそうで不安だと言う人がいます。

ただ実際には、仮説と違ったとしても企業側からすり合わせをしてくれることがほとんどです。例えばこんな会話です。

企業:「顧客の反応をもっと感じながら商品企画がしたいということですが、弊社では顧客との接点は実務上はそこまでないのですが、それでも良いですか?」
応募者:「大丈夫です。直接接点を持つことにこだわっているわけでなく、顧客の声を商品企画に反映していきたいという考えなので」

会社に求めたいことをズレなく伝えられるように注意を払いつつ表現しましょう。


これまでの記事で、面接関連のものをまとめておきました。あわせてご参考まで。



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