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Quebec

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2018年6月。女3人でレンタカーと一軒家を借りて、カナダのケベックシティとモントリオールを旅した。 そのときの話のまとめ。
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バカになって手を鳴らせ! いざ最後の街モントリオールへ

バカになって手を鳴らせ! いざ最後の街モントリオールへ

今日で早くもケベックシティ最終日。人混みを避けて対岸の街レヴィで借りた一軒家で3夜。城壁に囲まれる印象的な街並み以外、どこを見ていいか分からなかったから、最初は一泊二日でもいいかと思っていたんだけど、この、黄色い壁の一軒家を見つけて、一日中家にいる日があってもいいかと思って滞在を延ばすことにしたんだ。その判断は正解だった。ここは本当に静かで暮らしやすかった。

バカになって楽しめ手を打ち鳴らし今

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ケベックシティが「北米のパリ」なら、オルレアン島は「孤島のプロバンス」!

ケベックシティが「北米のパリ」なら、オルレアン島は「孤島のプロバンス」!

結論から先に書こう。

ケベックシティまで行ったのならば、絶対にレンタカーを借りて「オルレアン島」まで行って欲しい。いや、行くべきである。

ケベックシティが「北米のパリ」ならば、オルレアン島は「孤島のプロバンス」だった。……行ったことないけど。

しかも「北米のパリ」で検索したらモントリオール圧勝だけど。

求めているのは安らかな気持ちプリンスエドワード島へ2度目の取材旅行へ行くことを機に、せっ

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テーマパークのようなケベックシティの城壁の中で

テーマパークのようなケベックシティの城壁の中で

美しい風景や街並みには感動するものの、観光地はあまり好きではない。

観光地になるくらいだから、行く価値があるというのは理解できるし、一見して後悔することは少ないので、機会があるならば行く。消極的な理由は人混みが苦手なことと、案内写真で見かけた「定番の風景」が見られれば、答え合わせが終了した気分になるから。

すごく正直に書くと、ケベックシティへ行くことにしたはプリンスエドワード島取材のついでで、

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モントリオールからケベックシティまで必死のドライブ! ご褒美は宝石箱

モントリオールからケベックシティまで必死のドライブ! ご褒美は宝石箱

フランス語の標識を時速100キロメートルで通り過ぎる。

モントリオールのハイウェイは巨大なタコの怪物みたいに、その足を自由にくねらせて旅人の行く手を阻んでいるんだけど、高速道路を走る車はブレーキを踏むわけにいないので「あああ……」と嘆いてGoogleマップの道しるべを通り過ぎた。

「大丈夫、道はすべてローマに通じてるのだ」と、わたしがつまらない冗談を言うと、Googleマップは「800メートル

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再訪の「世界一美しい島」プリンス・エドワード島はおいしい

再訪の「世界一美しい島」プリンス・エドワード島はおいしい

「うわぁ、まさにここだ」

 7年前。あの頃のわたしは、全方位に申し訳が立たない気持ちでこの赤土の丘陵を眺めていた。

 プリンス・エドワード島は東カナダにある離島で、「赤毛のアン」のモデルになった素朴な島、といえばピンと来るひともいるだろうか。愛媛県ほど大きさで、肥沃な赤土で育つ名産のジャガイモの生産量はすさまじく、北米のケンタッキーフライドチキンのポテトをまかなっているほどだ。

「これは仕事

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