コヤナギユウ

給食の調理員から書籍出版社で営業職ののち、渋谷やNYの路上で絵を売るイラストレーターへ…

コヤナギユウ

給食の調理員から書籍出版社で営業職ののち、渋谷やNYの路上で絵を売るイラストレーターへ。現在はグラフィックデザイナーに転身、旅や体験を楽しく情緒的に表現するライター業も行い、写真も撮る。カナダ観光局「オーロラ王国ブロガー観光大使」、チェコ親善アンバサダー2018、神社検定3級。

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  • 日々の[排泄]改め[筋トレ]マガジン

    書きたくなって書いちゃったものを垂れ流せるくらいの文章力が持てるように、毎日ひねり出して書く文章の筋トレです。

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    2018年6月。女3人でレンタカーと一軒家を借りて、カナダのケベックシティとモントリオールを旅した。 そのときの話のまとめ。

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再訪の「世界一美しい島」プリンス・エドワード島はおいしい

「うわぁ、まさにここだ」  7年前。あの頃のわたしは、全方位に申し訳が立たない気持ちでこの赤土の丘陵を眺めていた。  プリンス・エドワード島は東カナダにある離島で、「赤毛のアン」のモデルになった素朴な島、といえばピンと来るひともいるだろうか。愛媛県ほど大きさで、肥沃な赤土で育つ名産のジャガイモの生産量はすさまじく、北米のケンタッキーフライドチキンのポテトをまかなっているほどだ。 「これは仕事だ」と言い聞かせて、この島へ来たのは2011年のこと。ライターやイラストレーター

    • 猫と憂鬱

      猫の望みはシンプルだ。快適な寝床とご飯があればいうことはない。 よく猫はわがままの代名詞に使われるけれど、この2つさえ提供できれば静かにしていてくれる。人間と比べたらなんと慎ましいことか。 朝方に淡い尿意を覚えて目が覚めた。眠気に負けてガマンできる程度の欲求だ。覚醒ついでに寝返りを打つと、彼はめざとく駆けつける。 おはよう。 うちの猫は雄弁だ。あまりにみゃぁあみゃあと鳴き続けるものだから、人間ならこれくらいの分量を喋っていなくちゃ尺が合わない。 彼がうちに来たのはこの

      • 首都圏から、全部自腹で梅収穫! え、なんのために?

        WWOOFでも、バイトでもなく、むしろ交通費はもちろん、宿泊費も食事代も基本自腹で繁忙期の梅農家さんのお手伝いをするという、謎の活動「梅収穫ワーケーション」へ行こうと友だちに誘われた。 単純作業で体を動かし、頭を空っぽにして「ウェルネス (いきいきとする)」はもちろん、「ウェルビーイング (幸福な状態)」しようというのだけど、わざわざ縁もゆかりもない和歌山まで行く必要ある? と思ったのでそれを確かめるべく行ってみた。 羽田から南紀白浜空港へ1時間申込みはLINEを通じて行

        • バカになって手を鳴らせ! いざ最後の街モントリオールへ

          今日で早くもケベックシティ最終日。人混みを避けて対岸の街レヴィで借りた一軒家で3夜。城壁に囲まれる印象的な街並み以外、どこを見ていいか分からなかったから、最初は一泊二日でもいいかと思っていたんだけど、この、黄色い壁の一軒家を見つけて、一日中家にいる日があってもいいかと思って滞在を延ばすことにしたんだ。その判断は正解だった。ここは本当に静かで暮らしやすかった。 バカになって楽しめ手を打ち鳴らし今日はケベックシティからモントリオールまで移動する前に、ブランチをする。そう、昨日

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          ケベックシティが「北米のパリ」なら、オルレアン島は「孤島のプロバンス」!

          結論から先に書こう。 ケベックシティまで行ったのならば、絶対にレンタカーを借りて「オルレアン島」まで行って欲しい。いや、行くべきである。 ケベックシティが「北米のパリ」ならば、オルレアン島は「孤島のプロバンス」だった。……行ったことないけど。 しかも「北米のパリ」で検索したらモントリオール圧勝だけど。 求めているのは安らかな気持ちプリンスエドワード島へ2度目の取材旅行へ行くことを機に、せっかくモントリール直通便の飛行機で行けるのだから、少し多めに休みを取ってケベックシ

          ケベックシティが「北米のパリ」なら、オルレアン島は「孤島のプロバンス」!

          テーマパークのようなケベックシティの城壁の中で

          美しい風景や街並みには感動するものの、観光地はあまり好きではない。 観光地になるくらいだから、行く価値があるというのは理解できるし、一見して後悔することは少ないので、機会があるならば行く。消極的な理由は人混みが苦手なことと、案内写真で見かけた「定番の風景」が見られれば、答え合わせが終了した気分になるから。 すごく正直に書くと、ケベックシティへ行くことにしたはプリンスエドワード島取材のついでで、ケベック州であるモントリール空港を利用するため、「近くへ行くので一見するか」とい

          テーマパークのようなケベックシティの城壁の中で

          モントリオールからケベックシティまで必死のドライブ! ご褒美は宝石箱

          フランス語の標識を時速100キロメートルで通り過ぎる。 モントリオールのハイウェイは巨大なタコの怪物みたいに、その足を自由にくねらせて旅人の行く手を阻んでいるんだけど、高速道路を走る車はブレーキを踏むわけにいないので「あああ……」と嘆いてGoogleマップの道しるべを通り過ぎた。 「大丈夫、道はすべてローマに通じてるのだ」と、わたしがつまらない冗談を言うと、Googleマップは「800メートル先、〜〜〜(聞き取れない)ジャンクションを右方向です」と遮り、わたしたち3人は声

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