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交通事故豆知識

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まさかの交通事故に遭ってしまった場合の対処法や交通事故についての豆知識について交通事故の相談を年間200件以上受けている弁護士法人アジア総合法律事務所が解説するマガジンです
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記事一覧

オンラインで裁判?裁判所の変革

オンラインで裁判?裁判所の変革

裁判所のイメージといえば、何となく難しそうで、敷居が高いイメージがあると言われることが多いです。
確かに、従来の裁判所は、裁判官と原・被告が裁判所に集まる「対面主義」、主張は口頭主義が建前ですが、事実上は殆ど全て書面で行うといった「書面主義」が根強いといえます。
現在は、新型コロナウイルスが猛威をふるうようになり、裁判所でもこのような考え方を改める転機が訪れました。
現在導入されているオンライン裁

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福岡の交通事故の特徴とは

福岡の交通事故の特徴とは

福岡県警察が公表しているデータを用いて、福岡県内の交通事故問題に取り組んだ弁護士として、福岡県内における交通事故の特徴を述べていきたいと思います。※本記事で用いるデータ及び数値等は福岡県警察にて公表された資料から引用しています。

1.交通事故発生件数
⑴福岡での交通事故発生総数

福岡県では、2020年(1~12月)に計21,495件の交通事故が発生しています。もっとも、2019年の同時期と比較

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交通事故に遭った場合、解決までの流れ

交通事故に遭った場合、解決までの流れ

交通事故はある日突然起こりえるものであり、とにかく不安でいっぱいになってしまうのではないかと思います。
交通事故に遭ってしまった場合、加害者側にも被害者側にもやらなければならないことが沢山あります。
そこで今回は、交通事故に遭ってしまった場合、被害者のやるべきこと~解決までを解説していきます。

1.交通事故発生直後の流れまずは警察への連絡(届出・実況見分)
負傷者がいた場合にはその救護活動を行い

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過失があってももらえる?人身傷害保険のお話

過失があってももらえる?人身傷害保険のお話

交通事故に遭った場合、加害者から被害者に対し、保険金(賠償金)が支払われることが一般的です。
しかしながら、保険の仕組みまで十分に把握している交通事故の当事者方はごくわずかで、詳しく分からないということも多いのです。

例えば、
・加害者にも被害者にも過失があり、どちらも怪我をした場合、加害者は保険金の支払いをうけることができず、全額自腹で治療をすることになるのでしょうか?
・被害者は、自身に過失

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交通事故でもらえる?!生命保険金のお話

交通事故でもらえる?!生命保険金のお話

交通事故の被害に遭って身体の痛みなどの様々な症状に悩まされる方は整形外科や整骨院などへの通院をされる方も多いでしょう。

治療費や通院交通費、休業損害、慰謝料などといった賠償は、加害者(または加害者が加入する保険会社)から支払われることになりますが、その他にも生命保険(傷害保険)から保険金がもらえる可能性があることはご存知でしょうか?
ここでは交通事故でもらえる可能性のある保険金についてご紹介しま

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交通事故での外傷性散瞳

交通事故での外傷性散瞳

交通事故によって、稀に頭部または目の周辺の外傷により、外傷性散瞳を発症される場合があります。事例としてはあまりないレアなケースとなります。

外傷性散瞳とは?外傷性散瞳とは、外傷によって瞳孔が縮瞳することなく開いたままの状態になり、光に対する反応が消失または減弱したものを指す、珍しい傷病です。
日光だけでなくスマートフォンやテレビの光でも強い眩しさを感じるため、日中はサングラスがないと出歩けないほ

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ちょっと待ったその入院!交通事故のむちうち症状で入院することが危険なワケ

ちょっと待ったその入院!交通事故のむちうち症状で入院することが危険なワケ

「交通事故のむちうちの症状が出た時に病院に入院することが危険なワケ」について説明とします。

※交通事故を専門的に扱う弁護士法人アジア総合法律事務所のnoteです。
前半の部分は無料でお読みいただけます。後半部分は具体的な当事務所のノウハウまで記載しておりますので有料とさせていただいております。
特に有料部分は弁護士や法律事務所の方が見ていただいてもためになる内容となっていると思います。

弁護士

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(交通事故)高次脳機能障害の「日常生活状況報告書」書き方の注意点

(交通事故)高次脳機能障害の「日常生活状況報告書」書き方の注意点

交通事故や労災事故で脳損傷があり、高次脳機能障害と診断がされた場合に、被害者の家族に対して保険会社が「日常生活状況報告書」を書いて欲しいと頼まれる場合があります。この「日常生活状況報告書」は高次脳機能障害の判定にあたりとても重要な意味を持ちますので、日常生活状況報告書作成の際の注意点をお伝えします。

また、書式のダウンロードも用意しておりますのでご活用ください。

「日常生活状況報告書」書式ダウ

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ドライブレコーダーがない場合の立証

ドライブレコーダーがない場合の立証

交通事故で揉めるケース交通事故に遭い、事故態様に争いがあるケース(例:どちらが信号無視をしたのか、どちらが車線をはみ出して走行したのか等)では、客観的に事故状況が確認できるドライブレコーダーの映像が必要不可欠です。
ドライブレコーダーの必要性については前回の記事を参照
近年では、あおり運転などといった危険運転が増加し、それに伴い罰則が厳罰化したという影響もあり、ドライブレコーダーの装着をしている車

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交通事故で弁護士に依頼するメリット

交通事故で弁護士に依頼するメリット

交通事故の被害に遭ったとき、様々な問題が生じます。

弁護士に依頼するメリット交通事故で弁護士まで依頼することは考えていない、揉めていないから大丈夫だと思っておられる方も多いです。
しかし、被害の事故であれば(特に過失がない事故)、身体に1箇所でも骨折がある場合などは、弁護士に依頼することで大きなメリットがあります。

弁護士に依頼するメリット 後遺障害弁護士に依頼するメリットとして考えられるのは

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交通事故弁護士から考えるドライブレコーダーは必要なのか

交通事故弁護士から考えるドライブレコーダーは必要なのか

最近はドライブレコーダーの普及が進み、ドライブレコーダーが付いている場合保険料が安くなるということもありますが、ドライブレコーダーは合ったほうがいいのか、交通事故を累計1500件以上解決してきた弁護士の視点からお伝えします。

結論入っていたほうがいい

理由交通事故でドライブレコーダーが必要になる場合は、過失割合が争いになった場合でしょう。
過失割合の判断は、以下のようになります。
(1)どのよ

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