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【電子出版なら1時間でできる?!】自分の作品をほぼノーリスクで販売する方法(2017年7月号特集)


市場規模は小さいが電子出版は増加傾向

 2016年の出版の市場規模は1兆6618億円で、うち、紙の出版市場は1兆4709億円、電子出版市場は1909億円。
 市場規模ではまだまだ紙のほうが優位だが、出版全体の市場規模が0.6%減だったのに対して、紙の市場規模は3.4%減で、電子出版が出版市場の減少を食い止める結果となった。

 この電子出版は、電子書籍、電子雑誌、電子コミックに分けられ、このうちの電子コミックが76.5%を占め、電子書籍は13.5%しかない。
電子書籍と紙の書籍を比べても、たとえば又吉直樹の『火花』はダウンロード数17万DLに対して、発行部数は255万だから、シェアは10%にも満たない。

 しかし、アマチュアの著者には朗報もある。2012年、あのAmazonがKDP(キンドル・ダイレクト・パブリッシング)を始めたことだ。
 個人出版、セルフ出版と言われるこのサービスでは、出版社を通さずに電子出版できる。電子出版自体は以前からあったが、KDPの場合は特別な知識も必要なく、とにかく簡単。一度試してみる価値はある。

電子書籍の個人出版ができるサイト

Amazon • Kindle
 アマゾンジャパンが始めた、個人出版ができるサービス「Kindleダイレクト・パブリッシング(KDP)」。印税は35%、独占販売にすると70%。対応形式はEPUBなど。wordでも作れる。

楽天kobo
 楽天koboライティングライフというサービスで個人出版ができ、楽天kobo電子書籍サイトで販売できる。楽天会員IDが必要。印税は45%、販売価格299円以上なら70%。対応形式はEPUB。

iBooks store
 iBooks Authorというアプリケーションを使って作成。MACに内蔵された電子書籍の販売サイトで販売する。MACの特性上、ビジュアル的な美しい本が向く。印税70%、対応形式はEPUB、IBOOKS。

個人出版代行サービス

 パソコンを持っていない人、自分で作るのは面倒な人には個人出版を代行する会社も。たとえば、パブフル(http://pubfull.com/)なら上記のKDPでの出版が2万9800円。

個人で電子出版をやってみました!

費用0、 在庫0、 売れたら不労所得!

 ここでは、電子出版をするメリットとデメリットを考えてみたい。まずは、メリット。

①費用がかからない。
紙の印刷物は用紙代、印刷代がかかる。刷り部数にもよるが、普通の単行本でも100万円ぐらいはかかるところ、電子出版の場合は0円。

②在庫がいらない。
購入した人は、パソコンや「キンドルペーパーホワイト」といった端末で読むので、増刷したり発送したりということがない。

③印税が高い。
個人の電子出版の場合、著者が出版元でもあり、印税70%と高くなる(紙の書籍を出版社経由で出す場合は高くて10%)。

一方、デメリットもある。
①自分で制作する。
個人でやるので、著述、編集、制作は基本自力でやる(代行会社に頼む手もあるが、パソコンがあれば個人でも十分にできる)。

②出来はよくない
編集者が企画を揉んで、デザイナーがデザインし、販売のプロの営業が売るわけではないので、商業出版のようなレベルのものは期待しにくいし、売れることも期待できない。

といったデメリットもあるが、
電子で売りやすいもの(実用書や、既存の書籍にない内容のもの)を持っている人にはオススメ!

Kindleダイレクト・バブリッシング 編集部の体験リポート

やってみました! セルフ出版

本特集を組むにあたり、編集部でも試してみようということになり、やってみることに……

たった1時間で電子出版ができる?! 体験レポートを大公開!
特集「実は、あなたも本が出せる」
公開全文はこちらから!

※本記事は「公募ガイド2017年7月号」の記事を再掲載したものです。


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