「この道でいいか?」願掛け 倭姫命版ヒーローズジャーニー④ ことの葉綴り九六九
天神さまご縁日+蠍座新月
おはようございます。十月二十五日(火)。毎月二十五日は、勉学の神、菅原道真公をお祀りする天神さまのご縁日。天満宮や天神さんへ、お参りいかがでしょう。
六曜は「仏滅」。十二直は「除」で、障害を取り除く日。治療はじめ、薬の服用はじめにいいとされます。掃除、種まきも吉。二十八宿は「尾」で、婚礼、開店開業、建築、設備工事、こちらも薬の飲み始めに吉! そして、ご神事やお参り、ご先祖供養にいい「神吉日」。そして、今夜は蠍座の新月、しかも日食!
願いごと、書いてみませんか?
倭姫命版ヒーローズ・ジャーニー
さて、約二千年、伊勢の神宮に天照大御神さまをお祀りされ、神宮の礎を築かれた倭姫命さま。
四十年近くに及ぶご巡幸の旅路を、神話の法則「ヒーローズジャーニー」としてご紹介しています。
叔母である、初代、御杖代(神さまのご神意を感じられてお仕えされる)豊鋤入姫命さまから、大きな使命を譲り受けられた、倭姫命さま。
神話の法則の「ヒーローズジャーニー」の流れでみると……。
① 分離 旅立ち
1 天命を知る 日常の世界から、冒険への誘い
2 旅のはじまり
次が、
3 境界線
旅立ちを決意する主人公 今までの世界と新たな世界との境界で初めての試練に出会い、覚悟する。
です。
前回は、倭姫命さまをサポートする、「御送駅使」と呼ばれる五人の重臣たち「五大夫」と共に、いざ、出発!!……までをご紹介しました。
天照大御神さまの夢のお告げ
倭姫命さまは、同じ大和国の「宇多秋宮」で、天照大御神さまを四年間お祀りされます。
(奈良県宇陀市の「阿紀神社」さんが比定地)
詳しい物語は、こちらをご覧ください。
このとき、倭姫命さまの夢に、天照大御神さまが現れて、こう告げます。
「私が高天原にいたときに、私が見た国に、私を連れて参れ」
倭姫命さまはどうされたか?
『倭姫命世記』には、いつ、どこで、倭姫命さまが、どうされたかが綴られていますが、そこに、“感情”が表現されていたり、また「あ~きっとこうなんだな~」と、気持ちが読み取れる気がするのです。
それが、とっても面白いな~と感じます。
『古事記』の神さまたちも、とっても“人間”らしく、失敗をされて成長されていく……そこに魅力を感じるのですが、倭姫命さまのご巡幸の物語も、こころが読み取れるようで、そこが大好きなのです。
「この道いいか?」神さまに願掛け……結果は?
さて、天照大御神さまからの夢のお告げ。
少女の倭姫命さま、どうされたか。
倭姫命さま、きっと「答え」を、すぐに、自分で決めてしまうわけではありませんでした。
御杖代として、ご神意を問われたのです。
「私が目指していくところがよかったら、まだ夫に嫁いでいない女の子と出会うようにしてください」
と、神さまに願掛けをされたのです。
これを、神道では「誓約」といいます。
一つの占いでもあり、「チャレンジ」ですね。
物語のこのくだりは、旅に出たばかり、まだ少女の皇女が、初めての「どうしよう?」という“迷い”を読み取れる気がします。
そして、ご神意に願掛けをされた結果……。
これから先、旅を共にし、天照大御神さまにお仕えする童の大宇祢奈と、出会ったのです。
私達も、人生の進路に迷うとき。
「こっちが正しい道なら、こうなりますように」とか。
また、吉凶うらない、おみくじ、タロットカードの占い、花占い、星占い……に答えを見つけようとしますよね。
そして、倭姫命さまも、「あ~私の進路はこれで、合っていた。大神さまのご神意に叶っていた!」
と、喜ばれた気がしませんか?(^^)
―次回へ
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