三十八万年!? 照り輝く霊妙な聖地 元伊勢一〇五 神話は今も生きている ことの葉綴り四三五
巳の日の日曜日、呼吸の日
こんにちは。日曜日いかがお過ごしでしょうか?
5月9日は「呼吸の日」
ゆっくり吐いて、息を吸って~。
人は1日2万回の呼吸をしているそうです。
その中でも、呼吸に意識を向けて100回呼吸することでも
心と体がリラックスできます。
はぁ~息を吐きながら脱力して、心も落ち着けたいですね。
と、今日は金運によい「巳の日」。
二十八宿は「心(しん)」で神仏の祭祀、移転、旅行に吉。
十二直は、「建(たつ)」で、万物を建て生じる日。神仏の祭祀に吉!
お近くの神社やお寺へのお参りいかがですか?
さて、今日も神話の物語に入ります。
※これまでの神代~14の神話の物語(1~367回まで)のまとめはこちらです。お好きな神様の物語をご覧になってください。新たに「元伊勢 倭姫命さま 前編」の物語もマガジンに「まとめ」ました。
倭姫命さまと大田命との出会い
天照大御神さまの御杖代(みつえしろ)である倭姫命さま。
伊勢の「奈尾之根宮(なおしねのみや)」にいらっしゃるときに、猿田彦神の末裔で、宇治土公(うじのつちぎみ)の先祖であるの大田命(おおたのみこと)と出会われました。
「汝(いまし)が国の名は何そ。」と問ひ給ふに、
「佐古久志呂(さこくしろ、拆釧)宇遅(うぢ)の国。」と白して、御止代(みとしろ)の神田を進(たてまつり)き。
倭姫命問ひ給はく、「吉(よ)き宮処(みやどころ)有り哉。」と。
答へて白(まを)さく、「佐古久志呂宇遅(さこくしろうじ)の五十鈴の河上は、是れ、大日本(おほやまと)の国の中に、殊(こと)に勝りて霊(あや)しき地(ところ)待(はべ)るなり。其の中に、翁三十八(おきなみそぢ)八万歳(よろづとせ)の間にも、未だ視知(みし)らざる霊(あや)しき物有り。照り輝くこと日月の如くなり。
惟(こ)れ、小縁(おぼろけ)の物には在(ま)さじ。
定めて主(ぬし)出現(いで)御坐(ま)さむか。
尓(そ)の時献(たてまつ)るべしと念(おも)ひて、彼(か)の処に礼(うやま)ひ祭申せり。」と。
大田命の「告白」
さて、ここを見ていきます。
倭姫命さまは、大田命(おおたのみこと)に、
「あなたの国は何というのですか?」と、お尋ねになりました。
大田命(おおたのみこと)は、
「はい。(佐古久志呂)宇遅(宇治)の国でございます」と申し上げられて、天照大御神さまにお捧げする稲をつくるための神田を献上されました。
この(佐古久志呂)は、何度か出てきましたが、五十鈴川の枕言葉になります。
倭姫命さまは、大田命に向かい、こうお尋ねになりました。
「天照大御神さまをお祀りするため御殿を建てるのによい場所はありますか?」と。
すると、大田命は、倭姫命さまに対して、心をこめてこう述べていったのです。
ちょっと長いですが……大田命さまの「告白」を、じっくり味わってみてくださいね。
特別な光が照り輝く霊妙な聖地
「はい。(佐古久志呂)宇遅(宇治)の五十鈴の川上は、この大日本(おおやまと)の中でも、特別に優れて神秘的な感じのする霊妙な聖地でございます!
この聖地に、翁である私、大田命が生まれてから三十八万年の生涯の間にも、まだ目にしたことのない霊妙な神秘的な不思議なものがございます。この神秘的なものが照り輝くさまは、まるで太陽と月の如くでございます。
もう、それは並大抵のものでは、普通のものではございますまい。
きっと、いつかこの国のご主人さまである天照大御神さまが、お現われになるだろうから、そしてお鎮まりになられる神聖な聖地になるであろうから、そのときには、この聖地を献上しようと思い、ずっと私は、この聖地に心からの敬意をこめてお祀り申し上げております……」
日本中の中でも優れた特別、霊妙な聖地!!
そう、述べています。
霊妙とは、人知でははかりしることができないほどの神秘的な尊さがあること……。
五十鈴川の川上に、その「聖地」はあるようですね!!!
太陽と月のように輝くところ。
しかも、猿田彦神の末裔の大田命は、その聖地の「ご主人さま=天照大御神さま」が、お現われになるはずで、それを待ち、献上しようとしていたというのです。
さらに、その聖地をずっとお祀りしてきたのですって。
すごいですよね。
倭姫命さまは、どうなさったでしょうか?
続きもお楽しみに!
―次回へ
#一度は行きたいあの場所
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