![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/79495531/rectangle_large_type_2_d35aedb4c0b8be93f54df6ade8db3f61.jpeg?width=800)
斎王稚足媛(わかたらしひめ)の悲劇 雄略天皇二六 神話は今も生きている ことの葉綴り八二〇
明日の新月に向けて
おはようございます。五月最後の日曜日。二十九日の暦は、六曜は「友引」で朝と夕が吉。何事も勝ち負けのないとされる日。十二直は、障害を取り除く「除」。お掃除、種まきに吉。薬の飲み始めもよし。二十八宿も、治療始めによい「星」で祭祀、お参りに吉。そして、ご神事やお参り、お墓参りにいい「神吉日」。
明日三十日(月)は、新月+暦も吉が重なるので、そこに照準を合わせて、今日は心身のデトックスをしたり、ちょっとのんびりと体を休息させながら、願いや目標を整理するのによさそうですね。よい休日をお過ごしくださいね。
今日も、神話の物語に入ります。
![](https://assets.st-note.com/img/1653735817835-e4jpFYKcPY.jpg?width=800)
斎王が身籠った?! 偽りのデマ
雄略天皇さまの皇女、若帯比賣命・稚足媛さまは、伊勢の神宮の斎王として、天照大御神さまをお祀りされておりました。
元々、お身体の弱かった稚足媛さまにお仕えしていたのが、廬城部武彦(五百木武彦)でしたが、斎王になられて三年ほどたったころ、「斎王と武彦がデキている」と、噂が広がりはじめ、やがて、「武彦が、斎王を犯して身籠らせた」というデマが広がり、大和の宮中の雄略天皇さまの耳にも入ってしまったのです。
![](https://assets.st-note.com/img/1653735717144-qko9SlNFiG.jpg?width=800)
武彦の死
三重県の地域の豪族である廬城部武彦(五百木武彦)の父は、この噂に衝撃を受けます。
「息子がまさか、そんなことは……」と、信じる気持ちもありつつも、一族や我が身に害が及ぶこと畏れ、自らの刃で、息子の武彦を殺めたのです。
武彦の悲報を知り悲しむ稚足媛さまにも、父の雄略天皇さまより使者が遣わされて、事の真相を問いただされたのです。
「皇祖神に仕える斎王が、武彦により身籠らせられたというのは真実であるか!?」
稚足媛さまは、凛と
「私は知りませぬ!」
と、お答えになられました。
![](https://assets.st-note.com/img/1653735702208-J95fuHWO6v.jpg?width=800)
命を持って潔白を……悲しいご覚悟
けれど、稚足媛さまの身も心もズタズタに傷つき切り裂かれていました。
父の雄略天皇さまにも疑われたことも、悲しみを増幅させたのかもしれません。
潔白を申し立てたものの、我が身の不実を疑われたのはご自身の不徳でしかない…天照大御神さまにお侘びのしようがない……。
稚足媛さまは、お覚悟をきめられると、ご神鏡を白い布に包み懐に抱かれて、人目につかぬように、ただ一人、五十鈴川の川上へと向かわれました。
そして川のほとりの土を掘ると、布に来るんだご神鏡を埋めてしまわれたのです。
その後……
「この噂は、私の命を持って潔白の証に……」と、川のほとりの大木の枝に、ご自身の腰ひもをしばられると、なんと……ご自身の首にくくられて……そのまま、ご自害してしまわれたのです……。
斎王の皇女のお姿が見えない……。
斎宮は騒然となります。
父である雄略天皇さまも、皇女が行方不明になたtことを知ると、昼夜にかかわらず、斎王を捜索するよう命じられたのです……。
![](https://assets.st-note.com/img/1653735675091-5zTl41JslR.jpg?width=800)
―次回へ
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?