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石上神宮へ 履中天皇六 神話は今も生きている ことの葉綴り七一七
初代神武天皇を救った神を祀る石上神宮
おはようございます。如月も半ばですね。オリンピックも後半戦となりました。皆さんは、いかがお過ごしでしょうか?
二月十五日(火)の暦は、六曜が「先負」で、午後が吉。平静に万事控えめを心掛けるといい日。十二直は「納」で、物事を納め入れる日。商品の買い物、五穀の取り入れに吉。
二十八宿は「尾」で、薬の飲み始め、婚礼、開店開業、設備の工事など吉。
そして、天が母の様に慈しんでくれる「母倉日」と、ご神事に関することの吉日「神吉日」です。
今日、noteを開くと嬉しいお知らせを頂戴しました。皆さん、いつもありがとうございます!!感謝です。
そして、さっそく、神話の物語に入ります。
第十七代、履中天皇さまは、実の弟の墨江の中津王により、謀叛を起こされ、火をつけられ燃え盛る難波の宮から、家臣の阿知直により、なんとか連れ出され脱出し、大和へと向かいました。
河内と大和の境の二上山の上り口で出会った一人の乙女から、山道にも兵士たちが待ち伏せしていること、山の南の当麻道へのまわり道を教えられます。
乙女に教えられた通りに二上山を乗り越えて大和へと入り、天皇さま一行は、「石上神宮(いそのかみじんぐう)」(奈良県天理市)まで逃げ延びてゆき、そこで落ち着かれたのです。
石上神宮は、初代天皇となられた神武天皇さまが、日向から大和へと東征してきたときに、神武天皇さまの大ピンチを救った神剣がご祭神で、皇室ととても縁があります。
その神話の物語はこちら↓です。
履中天皇さまも、反逆を起こした弟たちの一派に、焼き殺されかけました。命からがら脱出し、ようやく、石上神宮に辿りついたのです。
三男の弟の本心は?
そこに、三男の弟水齒別命さまが、難波より石上神宮までやってきて、天皇さまに面会を申し入れてきました。
履中天皇さまは、お目通りをされますが、正直な気持ちを伝えます。
「私は、汝も、謀叛を起こした弟、墨江の中津王と、同じ謀叛の心ではないかと疑っている。
それゆえ、汝と語りあうことはない!」
そうですよね。
天皇さまは、四兄弟です。そのすぐ下の弟に裏切られて、皇位と命を奪われかけたのです。
しかも、新嘗祭の祝宴での祝い酒に酔い眠ってしまったところをです。
生まれ育った難波の宮や周りの家々にも炎があがるのを目にしました。
誰も信じられない……弟も……いや、弟だからこそ……信じられぬ……。
そう思われたのではないでしょうか。
「いえ、私は決して兄上に叛逆心は持っておりませぬ。墨江の中津王と、同じ心ではありません!!」
三男の弟水齒別命さまは、そう答えますが……。
それでも、まだ、疑惑ははれません。
「それでは、汝がそういうのであれば、今すぐ、難波へと帰って墨江の中津王を殺してから、ここ戻ってくるがよい。さすらば、私は、汝とじっくり語り合おう」
履中天皇さまは、会いにきた三男の弟水齒別命さまに、そうおっしゃられたのです。
さて、三男坊の皇子、水齒別命さまはどうされるでしょう?
本当に謀叛の心はないのでしょうか?
長男で天皇の兄を想ってのことなのでしょうか?
続きは次回へ。
#一度は行きたいあの場所
#古典がすき
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