見出し画像

天上界の儀式と同じ「祓の法」国つ罪 元伊勢一四六 神話は今も生きている ことの葉綴り四七八

夏至の長い一日の終わりに

こんばんは。夏至の一日、いかがお過ごしでしたか?
私は、早起きしてお参りしてきました。曇り空で日の出は見れませんでしたが、気持ちよかったです。
Cofumiさんが、「二度、二見興玉神社にお参りしたことがある」と、コメントくださいました。
また、シバイヌモモさんが、「夏至の日の光を全身に浴びてきました。良いこと起こりそう」と、コメントでお知らせしてくださいました。
お二人、ありがとうございます! とっても嬉しかったです

また、今夜、noteを開いたら、嬉しいお知らせも!

画像6

ありがたいことです。
いつも、思うんです。地道に、地味に、神話を綴っている私に、「スキ」をしてくださること、本当に嬉しいし、ありがたいんです。
励みになっています

さて、今夜はようやく仕事に一区切りをつけて、これから「ことの葉綴り」のひとときです。宜しくお願い致します。

画像6

<ことの葉綴り>ご案内

この「ことの葉綴り」全体の神話の物語のご紹介です。
神話は、「神さまも“失敗して成長した”」「“神話は今も生きている”」と、日本の魅力的な神様の物語編。
約、二千年前、伊勢の神宮ができるまでの「元伊勢」編。
ときおり綴る「エッセイ」編。
それぞれに「マガジン」で分けています。
下記のトップページから、スクロールしていただくと、物語別、神様べつに「マガジン」が選べるようになっております。
神さまの名前や、ご興味あるものを読んでいただけると幸いです。

画像2


「祓の法」国つ罪

倭姫命さまがお定めになった「祓の法」その続きです。
前回は、高天原の「天つ罪」に関係する重大な罪として、稲作の妨害についてでした。

さて、このあと、どんな「罪」があるのでしょうか。

生き秦(はだ=膚)断ち。死に秦(はだ=膚)断ち・母犯せる罪・子犯せる罪・畜(けもの)犯せる罪・白人(しらひと)・古久弥(こくみ)・川(かは)入り・火焼(ほや)けの罪をば、国津罪と告(つ)ぎ分きて、天津金木を、本打ち切り末打ち切り断ちて、千座(ちくら)の置き座(おきくら)に置き足らはして、天津菅麻(あまつすがそ)は、本苅(もとか)り断ち末苅(すえかり)切りて、八針(やつはり)に取り刺して、種種(くさぐさ)の贖(あかな)ふ物等をば、案(つくえ)の上案(つくえ)の下に、海山の如くに置き足らはして、天津祝詞(あまつのりと)の太祝詞事(ふとのりとごと)を宣(の)れ。


なんだか、いきなりびっくりするような文字が続いてます!

生きている人間の皮膚を傷つける行為・人の皮膚を傷つけて殺す行為・母を犯した罪・子を犯した罪・毛で覆われた四つ足の哺乳動物を性欲の対象とした罪・皮膚が白くなる病・皮膚にできた盛り上がった肉・川で溺れて亡くなること・焼死……。
というような、人間の世界で生じた罪を「国つ罪」として、祓(はらえ)の対象として分けられて告げて、そして次のように祓の儀式をおこないなさい……。

画像3

天上界「高天原」が元!


天上界の儀式と関係のあるように、天上界の金属のような堅い木の根元を打ち切って、先端も打ち断ちます。
そして、木の枝の太い部分と末端の細い部分とを切捨て、真ん中のよいところを神事に用います。
たくさんの物を置く台を置いて、
天上界の儀式にもある、菅(すげ)を細く裂いたものは、その根本と先端を刈って切って、多くの針で刺します。
そして、いろいろな罪を償うための、お供えものの数々を、机の上にも机の下にも、十分にお置いて天上界の儀式に関係のある祝詞で、かつ、立派な祝詞を奏上しなさい

このように、祝詞を奏上したならば、天つ神、国つ神は、朝廷を始めとして、天下の四方の国には、罪という罪はない、と、穢れなく美しくお聞きになるでしょう
この祓(はらえ)の立派な祝詞を手の中に持って、天上界における罪と、この地上における罪とを、大祓(おおはらえ)により、取り除くのです、と、倭姫命さまは、仰ったのです……と、あります。

ここでも、「天上界の儀式にもある」という言葉が何度も出てきます。
すべて、”自分たちが考えて”ではなく、元々、天上界の高天原での儀式と同じことを、がテーマになっていますね。

画像4

もうすぐ「夏越の大祓(おおはらへ)」

と、前回と今回、ご紹介した文面。
今でも、奏上する祝詞「大祓(おおはらえ)」の一部でもあるのですよ。
「大祓(おおはらえ)」といえば、六月三十日「夏越の大祓」。
十二月三十一日「大祓」と、全国の神社でも奏上されて、半年間の罪穢れを祓います。その元にもなっているのですね!!
神話って続いています! 「夏越の大祓」もうすぐです。
皆さんも、お近くの神社で「茅の輪くぐり」されてはいかがでしょう。

画像5

では、また次回!
―次回へ
#一度は行きたいあの場所


この記事が参加している募集

一度は行きたいあの場所

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?