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平かに安らかで 安康天皇一 神話は今も生きている ことの葉綴り七四九

満月+大安+平+牛宿

おはようございます。三月十八日(金)、気温が一気に下がり冬に逆戻りするような寒さですね。
天空では、夕方、乙女座の満月を迎え、暦は、六曜が「大安吉日」。万事によい日。
十二直は「たいら」で、物事が平らかになる日。平等円満になるとされる日。お祝いごと、地固め、建築、婚姻、引っ越し、旅行、すべて障りなしの日。
二十八宿も、鬼宿日に続く吉祥日の「ぎゅう」は、お金の相談、旅行、引っ越し、すべてよしの日。
そして、ご神事に関する吉の「神吉日かみよしにち
毎月十八日は、慈悲の心で人々を救ってくださる「観音菩薩さまのご縁日
まだまだ、余震も警戒が必要ですね。地球も社会も、無難で穏やかで平らかで、安らかでありますように! 

そして、神話の物語は、第二十代、安康天皇さまの物語へ入っていきます。

<神話の物語マガジン>
最新マガジンは、「仁徳天皇さまの物語」です。宜しくお願いします。

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第二十代、安康あんこう天皇さま

第19代允恭いんぎょう天皇さまの長子、輕太子かるのみこさまと妹の衣通姫そとおりひめさまは、決して許されぬ愛の末、自ら命を絶たれました。
皇位を受け継いだのは、三男にあたる穴穂御子あなほのみこさまこと、第二十代、安康あんこう天皇さまで、大和の「石上いそのかみの穴穂宮」で天下を治められました。
この御世には、どんな物語があるのでしょうか?

もともと九柱の、兄弟姉妹がいた安康あんこう天皇さまですが、長子の兄と美しい妹を、タブーの恋で失っています。
ご即位後は、弟の大長谷谷王おおはつせのみこさまを、とても大切に可愛がられ面倒をみられたのです。
兄と妹の近親相姦という悲劇が二度と繰り返されぬように、弟である大長谷谷王おおはつせのみこさまのお妃選びも、心を配られます。

そのために、家臣の坂本おみの祖、根臣ねのおみを、ある方のもとへと遣わせました。

その、ある方とは、安康あんこう天皇さまにとって、叔父で、仁徳天皇の御子、大日下王おおくさかのみこでした。
またの名を、波多毘能大郎子はたびのおおいらつこ、といいます。

応神天皇さまがにと日向から招きながら、御子の仁徳天皇さまが、美しさに一目惚れをして、寵愛された髪長比賣かみながひめさまとの間に誕生したのが、この大日下王おおくさかのみこと、妹の若日下王わかくさかのみこ波多毘能若郎女はたびのわかいらつめ長日比賣命ながひめのみことの二柱でした。

安康あんこう天皇さまは、家臣を使わせて、
汝の妹の若日下王わかくさかのみこを、私の弟である、大長谷谷王おおはつせのみこの后として迎えたいと思っております。どうか、よしなに

安康あんこう天皇さまは、可愛い弟に、「幸せになって欲しい」と願い、ふさわしい縁談をまとめようとしたのでした。さて、この縁談、どうなるでしょうか。

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―次回へ。


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