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伝統和柄で運を開く『鬼滅の刃』の和柄 ことの葉綴り。二三五

伝統和柄を暮らしに

こんばんは。今日もお仕事の後、もうすっかり日が暮れて、三日月が美しい夜です。そして「ことの葉綴り。」に向かいます。

今日は、今、映画も大ヒットとなっている『鬼滅の刃』の着物の和柄について、ちょっと紹介してみます。
以前、216回目和柄とお香 朝の習慣で、普段使っている器の和柄について、すこし紹介しました。


社会現象となっている『鬼滅の刃』でも、登場人物たちが来ている着物や羽織に、和の伝統柄が使われています。

暮らしの中で、昔から自然と目にしてきた古典柄。
和の古典の伝統柄には、それぞれに「厄除け・吉祥」の意味がある
のです。

見ているだけでも美しいですが、
それを先人たちは、着物や風呂敷、食器、てぬぐい、ハンカチ、など、身に着けたり、普段から使うことで、暮らしの中で厄除け開運をして、邪気を跳ね返してきたのです。
たとえば、「矢絣(やがすり)」の柄には、神社の「破魔矢」のように魔を払い、的を得て目標達成できるという意味があります。「麻の葉」は、邪気を祓い魔よけになることから、昔から赤ちゃんの産着に使われた柄です。

私たちの先人たちは、運を開く方法として、何か特別なことではなくても、毎日の暮らしの中に、邪気を祓うもの、吉祥を取り入れてきたのです。
すごい知恵ですよね
今回、以前、取材で『開運和柄ぬり絵』(サンマーク出版)の著者で開運マイスター富士川碧砂さんに教えていただいた和柄のお話を、ご紹介します。

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『鬼滅の刃』には、登場人物の着物や羽織に、多くの運を開く吉祥の柄が使われています。

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市松模様 炭治郎

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主人公の竈門炭治郎が来ている緑と黒の羽織は、
「市松模様」(いちまつもよう)
これは、古墳時代の埴輪にも見られる最古の模様で、石畳模様といわれます。
江戸時代に、歌舞伎の佐野川市松が好んで衣装に使ったことから、「市松模様」と呼ばれるようになったそうです。
そして、石畳で、コツコツと力を蓄えていく。石のように強い固い道をつくる意味があるそうです。
心願成就、除災招福におススメです。


麻の葉 禰豆子

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炭治郎の妹で、鬼となった禰豆子のピンクの着物の柄に使われているのが、「麻の葉柄」です。
麻の葉は、成長が早いことから、強い生命力や神聖さの象徴です。古来から、神道のご神事で、麻の葉は“神さまが喜ぶ”と使われいたそうです。また三角が2つ合わさってできる六角形には、違う価値観を重ね合わせる調和と魔除けの力も。

毘沙門亀甲 冨岡義勇

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「鬼殺隊」”柱”の一人、冨岡義勇の羽織の柄
亀甲を山形に3つ組み合わせた柄で、毘沙門天さまがつけている鎧の模様。古来、神さまのご神託に、亀の甲羅を焼いて、その神さまの声を聞いていたことから、直観力がアップするともいわれます。
毘沙門天さまは、戦いの神さまで、必勝、戦勝のご利益があるといわれて、上杉謙信が熱心に進行していたのは有名ですよね。
この毘社門天さんの奥様が美人で、ご夫婦が円満だったことから、夫婦和合、家内安全、家庭円満と万能の力がある。
また毘沙門天さまのお使いが寅と百足(むかで)ということから金運にもいいそうです。五角形は最強も守りにも。


逆うろこ 我妻善逸

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「鬼殺隊」隊士で、炭治郎の仲間、眠ると覚醒する我妻善逸の羽織柄です。
ウロコ柄は、蛇のうろこの脱皮を表すことから、死と再生の象徴といわれます。
△は、火を意味することから、生命力がアップし、疫病退散、身体健全に効くといわれます。

と、今日は、ちょっと和柄を紹介してみました。
布は、「布がたり」で購入しました。

手作りマスクの縫い方を、8月に雑誌で紹介したのです。

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ぜひ、お好きな伝統の和柄を、暮らしの中に取り入れて、邪気退散してみてはいかがでしょうか?

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―次回へ

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