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三種の神器「草薙剣」と美夜受比賣様 倭建命様其の五五 神話は今も生きている ことの葉綴り五八三

美夜受比賣みやずひめさまと草薙剣くさなぎのつるぎ


おはようございます。心地よい秋晴れが続いていますね。
秋になり、日暮れも早くなり毎日眠気にも襲われています(^^)。
皆さんは、いかがですか?
さて、十月四日(月)、六曜は「大安吉日」で万事によい日。
十二直も「たつ」で万物を建て生じる日。何かスタートするのに最適日。神仏のお参り、婚礼、旅行、移転も吉。二十八宿は「」修理や工事に吉。そして、神社にお参りのいい「神吉日かみよしにち」で、神社の参拝や、ご先祖さまのお祀りに吉です。

さて、今日は早速倭建命やまとたけるのみこと(日本武尊)さまの物語に入ります。

齢三十で、この世を去られた悲劇の英雄の皇子
これまでの物語は、こちらのマガジンをご覧くださいね。

<ことの葉綴り>全体のご案内
神話の物語編は、魅力的な神さま別に「マガジン」分けしています。
現在、18の物語に分かれております。
お好きな神さまの名前や、ご興味あるものをご覧くださいね。


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ご神剣「草薙剣」

皇祖神の天照大御神さまをお祀りする伊勢の神宮をご創建された倭姫命やまとひめのみことさまは、倭建命やまとたけるのみこと(日本武尊)さまの叔母であり、よき理解者でした。
父の景行けいこう天皇から命じられた東国討伐へ向かう途中、伊勢の神宮をお参りした倭建命やまとたけるのみことさま。
父に遠ざけられ疎まれていると涙する甥っ子に、倭姫命やまとひめのみことさまは、皇統の御印である「三種の神器」の一つである、ご神剣を授けます。

その後、倭建命やまとたけるのみことさまは、駿河国で野火に囲まれたとき、このご神剣で、草を薙ぎ払って難を逃れたことから、「草薙剣くさなぎのつるぎ」と呼ばれるようになります。
それまでは、「天叢雲剣あめのむらくものつるぎ」と呼ばれていました。詳しいお話は、こちらをご覧くださいね。

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美夜受比賣みやずひめ(宮簀媛命)さまの愛

やがて、東征を果たされた倭建命やまとたけるのみこと(日本武尊)さまは、尾張の国造くにのみやつこ乎止與命おとよのみことさまの娘、美夜受比賣みやずひめ(宮簀媛命)さまをとされました。

そして……美夜受比賣みやずひめ(宮簀媛命)さまの元に、大切な草薙剣くさなぎのつるぎを残したまま、伊吹山へと向かわれて……山の神の祟りに遭い、お身体を壊されて能煩野のぼの(能褒野、三重県亀山市)で、身罷られます……。
その御霊みたまは、美しい白鳥へと姿を替えて、天翔けていかれ、伝説となりました。

愛する夫を喪われた妃の美夜受比賣みやずひめ(宮簀媛命)さまと、草薙剣くさなぎのつるぎは、どうなったでしょうか?

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熱田の地に祀られ奉仕を

美夜受比賣みやずひめ(宮簀媛命)さまは、三種の神器「草薙剣くさなぎのつるぎ」のあまりにも強い霊威を畏まれ、また愛する夫、皇子のご遺志を重んじられて、吾湯地あゆちの熱田の地に、ご神剣「草薙剣くさなぎのつるぎ」をお祀りになられました。

そして、美夜受比賣みやずひめ(宮簀媛命)さまご自身が、終生にわたり、一生をかけてお祀りされて奉仕されたのです。

これも、夫、倭建命やまとたけるのみこと(日本武尊)さまへの尊い愛がないとできませんよね。

これが、「熱田神宮」さんのはじまりです。
今から、およそ千九百年前のことです。

熱田神宮」の主祭神は、「熱田大神あつたのおおかみ」」さまといいますが、この大神さまとは、皇位継承の御印である三種の神器の一つ「草薙神剣くさなぎのみつるぎ」を、御霊代みたましろとされている天照大御神さまのことなのです。

相殿神あいどのしん」として、お祀りされているのが、
皇祖神の天照大神さま。

素戔嗚尊《すさのおのみこと》さま(須佐之男命様)。
天照大御神さまの弟神で、八岐大蛇やまたのおろちを退治したときに、その尾から出てきたのが、ご神剣「天叢雲剣あめのむらくものつるぎ」で、これを高天原の天照大御神さまに献上します。
これこそが、この物語に登場した「草薙剣くさなぎのつるぎ」ですね。

そして日本武尊やまとたけるのみこと(倭建命)さま。
妃、宮簀媛命みやすひめのみこと(美夜受比賣命)さま、のご夫婦神

建稲種命たけいなだねのみことさま。
こちらは、宮簀媛命みやすひめのみこと(美夜受比賣命)さまの兄神で、日本武尊やまとたけるのみこと(倭建命)さまの東征に従いご一緒されますが、その途中で命を落とされたそうです。尾張の地方の繁栄を築いた神さまとして慕われています。

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この五柱の神さまは、「五神ごしんま」と呼ばれる、「草薙神剣くさなぎのみつるぎ」とご縁の深い神さまがたです。
宮簀媛命みやすひめのみこと(美夜受比賣命)さまと、兄の建稲種命たけいなだねのみことさまは、尾張氏のご先祖として、地元の皆さんにも崇敬されています。
愛知県名古屋市熱田区にご鎮座する「熱田神宮」さまは、「熱田さん」と、古くから親しまれて、境内は約六万坪樹齢千年を超える大楠が生い茂る神聖な聖地です。全国に二千社の分社もあり、広く崇敬されています。

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千九百年前、夫を亡くされた、妃、宮簀媛命みやすひめのみこと(美夜受比賣命)さまにより、お祀りされた「草薙神剣くさなぎのみつるぎ」。伊勢の神宮につぐ尊いお宮として、今も尚、年間六五〇万人がお参りに訪れます。

皆さん、ぜひ、機会ありましたら、熱田神宮さまにお参りなさってみてくださいね。
宮簀媛命みやすひめのみこと(美夜受比賣命)さまと、日本武尊やまとたけるのみこと(倭建命)さまのご夫婦の愛を感じられるやもしれませんね!(^^)ではまた次回。今週も、ファイト~!!応援しております。

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―次回へ
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