天照大御神さま天上からの誓願 倭姫命版ヒーローズジャーニー33ことの葉綴り一〇〇五
大安+建、上弦の月
おはようございます。霜月三十日。明日から師走。
時が過ぎゆくスピードが本当に早いですよね。
十一月三十日(水)の暦は、六曜は「大安」で、終日、万事によい大吉日。婚礼、引越し、旅行、新規事業もよし。十二直も「建」で佳き日。万物を建て生じる日。何か新たに物事をスタートするのにいい。神仏の祭祀、お参り、婚礼、開店開業、棟上げ、旅行、引越し、衣服の着始めも吉。
二十八宿の「壁」も、婚礼、開店開業、旅行、建築。衣服の仕立てに吉です。
今年一年を振り返りながら、「あっコレやってみたかったんだ」と思うことがあるなら、スタートににいいですね。
皆さん、今日も佳日でありますように。
倭姫命版ヒーローズジャーニー33 ふりかえり
さて、五日ぶりに、「倭姫命版ヒーローズジャーニー」に戻ります。
これは、今から二千年前、天照大御神さまを伊勢の神宮にお祀りされた、第十一代、垂仁天皇の皇女、倭姫命さまの物語を、「英雄は旅立ち成長し帰還する」という、世界中の神話にみられる共通法則、神話の法則「ヒーローズジャーニー」の視点で読み解いているものです。
第十代、崇神天皇の御世、疫病の流行、社会不安が起こり、それまで天皇と共に宮中でお祀りされていた皇祖神の天照大御神さまの永久にお鎮まりに宮処を求めて、皇女、豊鋤入姫命さまが、大神さまのご神意のままにお仕えする初代御杖代となられ、大和国、丹後国、木乃国(紀之国)、吉備国へご巡幸し、天照大御神さまをお祀りされます。やがて再び大和国へ戻られて、「吾日足りぬ」と、姪っ子の皇女、倭姫命さまへ委ねられました。
倭姫命さまは、五大夫という重臣たち、巡幸先で出会った、童女の大宇祢奈ら、仲間とともに、大和国を出発されて、伊賀国、淡海(近江)国。美濃国、尾張国、鈴鹿国と、巡る先々で、大神さまをお祀りしご巡幸を続けられました。
伊勢の国に入ると、伊勢の国造の大若子命も旅に加わります。
荒ぶる神と対峙し、祭祀により鎮め、伊勢の中で、天照大御神さまの宮処を探し、険しい山中にも入っていきますが、なかなか見つけることはできませんでした。
天上で誓願されていた天照大御神さま
やがて、倭姫命さまは、
五十鈴川の川上に佳き候補地が」と大若子命の報告を受けて、五十鈴川を上っていきます。
そこに、猿田彦神の末裔、大田命が参上し、次のように語ります。
「宇治の五十鈴川の川上は特別に神秘的な感じのする霊妙な地であること、日と月のように照り輝く霊妙な物があります。そこは、天照大御神さまが、きっとお現れになるでしょうから、その時にこそ、その地を献上しようと、ずっと、その処には敬意をこめてお祀り申し上げておりました」
倭姫命さまは、すぐさま、大田命の語る、五十鈴川の川上へと向かいました。
すると、大田命のいうとおり、日と月の如く光輝く霊妙なものがあったのです。
その“霊妙な物”とは、その昔、天照大御神さまが、天上の高天原にいらっしゃるときに、誓いを立てられて、
「豊葦原の瑞穂の国(日本)の中で、伊勢という風早の国は、素晴らしい御殿の宮処がある」と、ご覧になり見定められて、天上界より、お投げ降ろしになった、天の逆太刀、逆鉾、金鈴などだったのです。
倭姫命さまは、「ここである。大神さまの宮処はここである」と、たいそう喜ばれて、すぐに、朝廷に報告されました。
倭姫命版ヒーローズジャーニー「課題完了」へ
伊勢の国に入られてすぐ、伊勢湾にのぞむ大淀の浜でのご神勅、天照大御神さまが望まれた宮処が、ようやく、豊鋤入姫命さま、倭姫命さま、八十年以上のご巡幸の歳月を経て、とうとう、ご神意のまま、ご希望の聖地へとたどり着かれのでした!!
神話の法則「ヒーローズ・ジャーニ」のステージでみると、下記の、②「試練 通過儀礼 移行」の最後の段階の「課題完了」へと、やっとたどり着かれたのです。
① 「分離 旅立ち」
1 天命を知る 日常の世界から、冒険への誘い、拒絶
2 旅のはじまり
3 境界線 旅立ちを決意する主人公 今までの世界と新たな世界との境界で初めての試練に出会い、覚悟する。
4 守護者(メンター)や、賢者、仲間との出会い
↓
② 「試練 通過儀礼、移行」
5 ドラゴン、悪魔、敵、恐れとの戦い 試練、
6 変容
7 課題完了
③ 「統合」
9 帰還 英雄として帰還する
そして……倭姫命さまは、天照大御神さまを、この五十鈴川の川上にお遷しされました!!!
天照大御神さまのご神意のままにお仕えする御杖代として、倭姫命さまは、とうとう、長き時を経て、大きな使命を成し遂げられました。数々の逆境も、“仲間”とともに!!
おめでとうございます(^^)
―次回へ
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