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酉の市 祝宴そして次の世代へ。神功皇后十八 神話は今も生きている ことの葉綴り六一九
酉の市+一粒万倍日 幸をかき集めよう!
おはようございます。十一月九日(火)は、全国の鷲(大鳥神社)さまで「酉の市」の「一の酉」ですね。
熊手に、福笹、めで鯛、米俵などの縁起物をつけた「縁起熊手」で、商売繁盛、開運招福を願います。
暦では、六曜は「友引」で、朝と夕方が吉。
十二直は「開」で、物事が開き通じる日。運を開かせるために、祭祀、ご神事、建築、開店開業、引っ越し、婚礼に吉!
二十八宿は「觜」は、仕事や稽古をはじめるのに佳き日です。
そして、吉日もトリプルで、運も倍増しそう(^^)
「一粒万倍日」(一粒が万倍も実る)+「|母倉日《ぼおうにち》」(天が母のように慈しんでくれる)+「|神吉日《かみよしにち》」(ご神事に関する吉日、神社のお参り、お墓参り)
もう、これは「一の酉」の縁起熊手で、幸せをたくさんかき集めましょう!
そして、「酉の市」は、その由来となられた倭建命(日本武尊)さまを思い出します!
皆さんも、お時間あれば、お近くの「酉の市」おでかけして、開運招福、商売繁盛を願ってはいかがでしょう?(^^)
さて、嬉しいお知らせ、ありがとうございます!
<ことの葉綴り>全体のご案内
この「言の葉綴り」は、神話の物語を神さまごとに「マガジン」に分けて読めるようになっています。
「神さまも“失敗して成長した”」と、魅力的な神さまごとに18のマガジンに分かれています。全体のご紹介は、こちらをどうぞ。
600回の節目に、まとめてみました。
<神功皇后、これまでの物語>
「皇位を継ぐ太子」とご神託をうけて誕生した、幼き品陀和氣命さま。
重臣の建内宿禰との“穢れ”を祓う禊の旅を終えて、大和国へと帰還されました。
母、神功皇后さまは、祝いの宴を催され、待酒を差しだし、祝福の御歌を詠まれました。
祝いの御酒は、私が醸したものではありませぬ
これは、酒を司られる神、常世の国においでになる
石神としてお立ちになっている
少名彦の神さま(少名毘古那神)が
この寿ぎのために祝い踊り狂い、踊り巡りて醸して
献上してくださった御酒なのです。
さあ、さぁ、残らずに飲み干してください
さあ、弥栄 弥栄~!!
建内宿禰の祝いの返歌
母の神功皇后さまの悦びようは、歌にも現れていますね。
幼い御子品陀和氣命さまは、盃を手に取り、口を少しつけられたのかもしれませんね。
でも、子どもですから、お酒を飲むことはできなかったでしょう。
隣に控えていた、建内宿禰が、ここでも御子に代わり、神功皇后さまの御歌に答えて、歌を返されました。
この御酒を 醸みけむ人は
その鼓 臼に立てて
歌ひつつ 醸みけれかも
舞ひつつ 醸みけれかも
この御酒の御酒の
あやにうた樂し
ささ
この祝いの御酒をつくられた人は
鼓を酒を造る臼のように見立てられて、鼓の音に合わせ
歌いながら、祝いの御酒を醸したことでしょう
舞いながら、醸されたからでしょうか
いや、この祝い御酒は、なんともよくできて
たいそう味もよくうまく、なんと楽しいことか
実に愉快千万であることでしょうか
さあ、さあ
こは「酒樂」なり。
と、あります。酒宴の席で歌う歌曲という感じですね。
嬉しさ、喜び、楽しさ、美酒に皆が酔い、笑顔になって盛況な祝宴が目に浮かびますね!
仲哀天皇は、倭建命の御子、そして次の世代へ
『古事記』では、ここで、品陀和氣命さまの父、仲哀天皇こと、帯中津日子天皇は、御年五十二歳(いそぢまりふたとせ)壬戌の年、六月十一日に身罷られたこと。御陵は、河内の惠賀の長江にあり、とあります。
九州で、急逝された夫を妻の神功皇后さまが、お祀りはされましたが、陵は、大和国にあるのですね。
「仲哀天皇惠賀長野西陵《ながののにしのみささぎ》」(大阪府藤井寺市藤井寺)
また、妻で、御子の母、神功皇后さまは。御年百歳まで生きられて、狭城の楯列の陵(佐紀楯列古墳群『神功皇后陵古墳』・奈良市山稜町)に祀られたとあり、この物語の段落は幕を閉じます。
そして、禊の旅を終えられた御子、品陀和氣命さまの物語へと、世代交代してうつっていきます。
覚えていますか~? 御子の父、仲哀天皇さまの父は、「酉の市」の由来となられた、倭建命(日本武尊)さまですよ~!
あ~やっぱり今日は、「酉の市」お参りしなきゃ~です(笑)皆さんも、佳き日を!楽しい「一の酉」でありますように。いつも有難うございます。
―次回へ
#私の作品紹介
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