見出し画像

神の御世と人の現世 応神天皇さま三二 神話は今も生きている ことの葉綴り六五六

大安+開、冬の小物の新調はいかが?

おはようございます。皆さん、突然ですがパソコンやネット環境、順調ですか? 私は、昨日早朝、いきなりネットも電話もつながらなくなってしまっていて、もう~ビックリでした(汗)。でもZOOMの仕事もスマホで対応できました。よかったです。復旧して、また「ことの葉綴り」に向かえます。週末にはルーター交換してもらいます。ふぅ~でした(^^)
さて、十二月十六日(木)の暦は、万事によしの「大安吉日」です。
十二直の「」も、運が開く通じる日。祭祀、お参り、建築、開店、開業、婚礼、引っ越しに吉です。
二十八宿「」は、衣類の新調によし。真冬に備えての服、手袋、マフラーなど新調よそそうですね。暖かくしてお過ごしくださいね。

では、さっそく秋山の下氷壮夫したびをとこと春山の霞壮夫かすみをとこ兄弟のお話に入ります。

画像3

兄へ結婚の報告

八十神たちや、兄の秋山の下氷壮夫したびをとこの求婚に、まったく見向きもしなかった美しい伊豆志袁登賣神いずしをとめのかみですが、藤の花の咲く衣・袴を身にまとい香しい香りただよう弟の春山の霞壮夫かすみをとこに心を開き、そして結ばれます。

そして一人の子を生んだ、とあります。

兄上、私は伊豆志袁登賣神いずしをとめのかみを、わが妻といたしました。
弟の春山の霞壮夫かすみをとこは、結婚の報告を兄にしました。

な、な、なんだと~??!!まさかお前が?!嘘をつくな!!

嘘ではございません。

……なんで、こいつが!!? こいつのどこがいいのだ。なぜか?
なぜ、こいつに惚れた? 許せない!!……

兄上、お約束の祝いのものを、結婚祝いに……

と、いいかけた弟に、あまりの驚きとショックと、夢のような羨ましさと、同じ兄弟で、自分より劣ると思っていた弟への、ヒリヒリするような激しい妬みと、さまざまな念がごっちゃになった兄は、

なんのことをいっている? わしはしらん! 黙れ! うるさい!!

と、怒鳴り声をあげると、その場を立ち去っていってしまいました。

画像3

母が説く、神の御世と人の現世うつしよ

弟の春山の霞壮夫かすみをとこも、兄の態度に驚き、少ししょげてしまいました。
藤の蔓の衣服を縫い上げてくれた母に、兄の態度を嘆きます。

母親は、息子が伊豆志袁登賣神いずしをとめのかみを娶ったこと、それも母の“アイデア”により、誰も叶わなかった比売の心をつかんだことが、とても誇らしかったのです。
でも、それを喜べない兄に対して、ひどく失望し怒ってしまいます。

よいですが、春山の霞壮夫かすみをとこよ。
この御世では、私たちは神さまの行いに見習うべきなのです。
ところがあなたの兄は、現世の人間の悪いところを見習ってしまったのです。それで、賭けをした結果、負けたのにもかかわらず約束した祝いの品を出さぬとは……とんでもないことです!

母は、息子の秋山の下氷壮夫したびをとこが、弟への祝いの約束を反故にしたことは、神の行いに背くことだと激昂したのです。
そして……母は……。

ですよね~。神話の物語には、よく「誓約うけひ」が出てきます。
「もし。神の御こころにそっている〇〇ならば……」と、ご神意を問います。
兄の賭けも、「もし、お前が比売を妻に迎えられたらば……祝おう」と、約束をしていたのですから、それを無視するのは、神の御こころに背くことでもありますね。
さて、母上、どうなさるのでしょうか?

画像1

―次回へ
#みんなでつくるアルバム
#私の作品紹介

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?