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八幡大神さまと東大寺の大仏さま建立 神話は今も生きている ことの葉綴り六六一

納めの大師


おはようございます。十二月二十一日(火)は、真言宗の開祖である空海こと弘法大師さまのご縁日の「納めの大師」です。

神奈川県の川崎大師さんでは、今年一年のご利益をいただいたお護摩札やお守りに感謝する「お焚き上げ法楽」が執り行われます。

また、孫悟空三蔵法師さまで知られる、唐の玄奘げんじょう三蔵さんが訳した六〇〇巻の「大般若経」を、十二人の僧侶が、それぞれ五〇巻を一巻ずる空中に、扇を広げるようにかざして、声高らかに読んでいく「大般若経転読絵だいはんにゃきょうてんどくえ」もとりおこなわれます。

さて、暦は、六曜は、「仏滅」で万事につつしんで、勝負なしの日。十二直は、この事が平らかになる日「たいら」地固め、柱立て、建築、婚姻、引っ越し、旅行、祝い事や相談すべて障りなしで、物事が平等円満になる日。二十八宿は「」薬の飲み始め、移転、建築、設備の工事、開店開業、婚礼に吉。そして、ご神事に関することの吉日「神吉日かみよしにち」です。

残り十日、師走で多忙ではありますが、一日一日、しっかりと過ごしていきたいですね。

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嬉しいお知らせも頂戴しました。皆さん、いつもありがとうございます

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応神天皇と八幡大神さま

さて、応神天皇さまのご神霊は、ご自身の御世から、三百年後、九州の宇佐の地に八幡大神さまとしてお顕れになられたところに、神さまの御殿をつくり、八幡大神さまをお祀りしたのが、「宇佐八幡宮」さまです。

この八幡大神さまのご神徳の強さは、日の神、または火の神鍛冶の神として、八幡大菩薩としても知られます。

そんな八幡大神さまの伝承をご紹介してみます。

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東大寺の大仏建立に全面協力

奈良県の東大寺(奈良市雜司町)の大仏さまは、第四五代、聖武しょうむ天皇が、天平十七年(745年)に、疫病、社会不安から国を護るための国の事業として建てはじめられました。この大仏をつくるためには、銅499トン、錫8.5トン、金0.4トン、水銀2.5トンが使われることになるのですが……。けれど、天皇は、これだけの費用を使い、仏教の寺院を立てれば、周りの貴族から反対が出てしまうだろうと、ご心配されたようです。

迷いますよね~。

そんなときです。

宇佐の神宮の八幡大神さまから、ご託宣がくだったのです。

それは……

「われは、天神地祇を率い、必ず奉る。銅の湯を水となし、我が身を率い、必ず成し奉る。錫の湯を水となり、わが身を草木に交えて障ることなくなさん」

八幡大神さまは、天つ神、国つ神を率いて協力し、東大寺の大仏建立を成功させてみせよう!

と、大仏建立を協力するというお告げでした。

そして、八幡大神さまは、大和に向かわれて、東大寺のすぐそばで、東大寺を守護する手向山八幡となられたのです。

奈良県奈良市雜司町にご鎮座していて、今も、紅葉の名所として知られます。現在は、東大寺からは独立された神社ですが。

さらに、「大仏に塗る金が足りないときは、必ず国の中から出る」というご神託も出されます。その後、実際に、陸奥国から金が献上されてきたそうです。そして、天平勝宝四年(752年)、四月、八幡大神さまのおかげで、東大寺の大仏は完成し、「開眼供養会かいげんくようえ」が、盛大におこなわれたのでした。

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