見出し画像

「中今」  ことの葉綴り。其の七


中今

古来から伝わる、神道には、経典がない。
戒律がない。

私たちは、お正月には初詣へ。
節分会
人生儀礼の、初宮参り、七五三と
神社へお参りに行くけれど。
その、訓えについて、学ぶことはない。

それでも、お参りの作法
鳥居の前で一礼して
手水舎で手水でお浄めして
ご神前では、二拝二拍手一拝
と、今では、多くの人が作法で
お参りされている。

祓いにはじまり祓いにおはる。

「中今」
という言の葉がある。

これは、過去・未来を含めた今を大事に生きる
ということ。

「今」を感じる「マインドフルネス」
昔なら、“Be Here Now”
と、同じことが、古来から大切にされてきていた。
知られていないけれど・・・・。

『続日本記』の宣命にある言の葉で
過去・未来を意識した中間にある今を指す。
神道の、永遠なる発展を確信しつつ、現実を最高し、
おのおのに与えられた時空に価値があることだという。(『神道事典』より)

私たちは、つい過去にくよくよしたり
未来に不安を抱いてしますけれど。

そんなとき、ふと立ち止まって、深呼吸
ただ、自分の吐く息、吸う息に意識を向ける。

そして、「今」を感じてみる。

そこに風は吹いているか?

何が見える?

自分の鼓動が聞こえる?

自らに問いかけながら

ただ、ただ、呼吸とともに、過去も未来も抱きながら

今 を味わう

画像1



この記事が参加している募集

#習慣にしていること

130,458件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?