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変化する時代にも“変わらぬ元の元”「倭姫命世紀」ことの葉綴り九〇一回

鬼宿日+成の吉日 

おはようございます。八月十九日(金)。暦は、六曜は「仏滅」ですが、十二直は「なる」の物事が成就する日。新しいことを始めるのに日よい日。種まき、婚礼、引越し、建築、開店開業に吉。
二十八宿も、いちばんの大吉日の「|鬼宿日《きしゅくび》」。ただしこちらは婚礼は避けてよし。そして天が人々を母のように慈しむとされる「母倉日ぼそうにち」です。
今日も暑い日ですね。夜は下弦の月が見えるかも。
皆さん、今日も佳日でありますように!


倭姫命さまの訓え 誠で素直な心

前回は、倭姫命やまとひめのみことさまが、天照大御神さまの御杖代みつえしろとして、永久にお鎮まりになる宮処を探すご巡幸の旅のはじまりに綴られた、倭姫命やまとひめのみことさまの訓えについてご紹介しました。

今回は、『倭姫命世紀やまとひめのみことせいき』の物語の中で、倭姫命やまとひめのみことさまが、この世を旅立たれる(薨去)前に、伊勢の神宮にお仕えする宮人たち、多くの氏人たちをお呼びになり、仰られた、訓えになります。。
その一部をご紹介します

私は、その昔、天照大御神さまの御杖代であり、大神さまが、私に依り憑いてこう仰られた。

『心神即天地之本基、
身躰則五行之化生奈利
肆、
元元入初、
本本任本心与。
神垂、
以祈祷為先。
冥加、
以正直為本利。……(略)』

「倭姫命世紀」

人の心(精神)は、天地の基であり、
人の躰は、自らのあらゆる行為の仮の姿である。

それゆえに
原初を原初として、
初めの初め(天地の基に)の原初に遡り
本源を本源(物事のおおもと)として、
(天地の基、神々)の本源の
考え方に委ねるようにしなさい。

神は、恵みを施すのに、誠の心を尽くして祈願する度合いにより優先するものである。

神の恵は、そのことに加えて
正しく
素直な心、

正直であることが、大事なこと、と仰っています。


人の心の元の元は天地(あめつち)

倭姫命やまとひめのみことさまの、この訓えは、さらに続き、神さまをお祀りする心をとかれています。

けれど、この心は、神祀りをする人だけじゃなく、誰しもに通用するものじゃないかなと思うのです。

誠実で、正直である……。

私たち人の心(精神)、天地の神さまからいただいたのが基なのです。
一人一人の心(精神)の基は、神聖であるということですね。
そして、体は、自らのこれまでの行為、ふるまいが現れた仮の姿なのです。

まさしく、体は、「食べたものでできる」ものですし、体は、経験や行動が蓄積されていますよね。

そして、時代は、世の中は、変化していくものですが、また今はその変化のスピードが速いですよね。
その流れに、私たちは一所懸命に、乗ろうとします。
けれど、いくら時が変わっても、時代が変化しても“変わらない”もの
人の心の基が神聖なものであること。
一人一人が、神さまとつながっていること。
それは、変わらないものですよね。

世の中の出来事、ネットニュース、SNS
時代のスピードは加速して早くなっているようにも感じます。
だからこそ、人の心(精神)には“変わらない”元の元があるということ。
その元は、天地(あめつち)からいただいた神聖なものだと感じられるのは、生きる上で、ちょっとした安堵感や、「これでいいんだ」と、自分を「受容する力」「信じる力」につながるんじゃないかな~と思うのです。

みなさん、いかがでしょう?

ーでは、また次回へ。


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