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美しき地 大河の「瀧原宮」元伊勢八三 神話は今も生きている ことの葉綴り四一二

助っ人、真奈胡神(まなこのかみ)の案内で

こんばんは。今日は、本年度の授業がスタートし、今お仕事終えて、『ことの葉綴り』のひとときならぬ、半ときばかりですが神話の物語の“旅”を進めます。

※これまでの神代~14の神話の物語(1~367回まで)のまとめはこちらです。お好きな神様の物語をご覧になってください。新たに「元伊勢 倭姫命さま 前編」の物語もマガジンに「まとめ」ました。


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天照大御神さまが、伊勢の神宮にお祀りされるまでの『元伊勢』の物語。
倭姫命さまは、伊勢の国の「伊その宮」に天照大御神さまをご鎮座なさってからも、さらによき宮処を求めて、御巡幸を続けられています。

宮川の流れの急な速瀬で、立ち往生してしまった倭姫命さまご一行の御船。
そこに、その地元の真奈胡(まなご)の神さまが、参上して、助けてくださいました。
倭姫命さまは、大喜びなさって、そこを「真奈胡の御瀬(まなこのみせ)」と、名付けられ「御瀬(みせ)の社」をお定めになりました。
このお社は、伊勢の内宮の摂社「多岐原(たきはら)神社」として、現在もご鎮座されております。

さらに、倭姫命さまのご巡幸は続きます。

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美しい地(ところ)大河の滝原の国

其の処従り幸行(みゆ)きするに、美(よ)き地(ところ)に到り給ひぬ。
真奈胡の神に「国の名は何そ。」と問ひ給ひき。
「大河の滝原の国」と白しき。
其の処に宇大(うだ)の大宇祢奈(おほうねな)を為(し)て、荒草を刈り掃(はら)は令(し)めて、宮造り坐(ま)しまさ令(し)めき。


“助っ人”神、真奈胡の神の案内により、倭姫命さまご一行が、さらにお進みになると、とても自然豊かで美しいところに到着なさいました。
その景色を眺められて、倭姫命さまは、真奈胡神に、「ここの国はなんというのですか?」と、お尋ねになりました。
真奈胡神は、「はい。倭姫命さま。ここは大河(宮川)の滝原の国と申します」と、お答えになりました。

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宇大(うだ)の大宇祢奈(おほうねな)再登場!

倭姫命さまは、宇陀の大宇祢奈にお命じになり、荒々しく生えて生い茂っている草を刈り取らせて、清らかにして神社をおつくりになり、天照大御神さまをご鎮座なさったのです。
この神社は、伊勢の内宮の別宮の「瀧原の宮」です。

三重県度会郡の大紀町滝原(たいきちょうたきはら)にご鎮座されています。
子の周りには、多くの滝があったことから、「滝原」というお名前がついたのです。
宮川の支流の川が流れる渓谷ぞいになり、御手洗い場も美しい!!
二年年以上も前に、倭姫命さまに、真奈胡神さまが、「滝原の国」と申し上げられた地名が、そのまま現存しているのです!
 すごいですよね。神話は今も生きています。

と、ここで、お名前が出てきましたね。
大宇祢奈(おほうねな)さん。
最初に登場したのが、童女のころでした。それから、ご巡幸は三十年以上続いております。
どんな大人の女性に成長されたのでしょうね?(^^)

次回、「瀧原宮」をもう少し詳しくご紹介しますね。
今夜の“はんとき”の綴りを終わります。いつもありがとうございます。

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―次回へ
#一度は行きたいあの場所

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