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夏の土用入り ことの葉綴り。百四一

暑中お見舞い申し上げます。

 
おはようございます。今朝は久しぶりに朝、「ことの葉綴り」のひと時です。なんか嬉しい。他の方のnoteも久しぶりに拝見する時間もあったし!

と、のんびり気分で今日は暦のおはなしを。
暦の上では、今日から「夏の土用入り」
四月の「春の土用入り」でも紹介しましたが、

季節の変わり目。
立夏、立秋、立冬、立春の前後の18日間のこと。

季節の変わり目なので、体調を崩しやすくなる時期
今年はコロナもあり、長雨も続いていて
身体がだるい~。
なんとなく、気分があがならない。
眠い~

と、不調を感じている人も多いようす。

みなさん、体調いかがですか?
ちゃんと眠れていますか?
気だるさ、不調感じていませんか?

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最近は、ネットやSNS全盛なので、
年賀状を出す人も減り
暑中見舞いも出す人は、かなり少ないけれど……。

この「暑中見舞い」は、もともと、
この夏の土用から、立秋までの「暑中」の季節に
相手の体調を気遣いだすものだった
のです。
二十四節気でも、大暑の暑い時期で
体調を崩しやすいので、
それを気遣うためのお見舞い状だったんですね。

そこで、私から、みなさんへも……。

「暑中お見舞い申し上げます。

いつも『ことの葉綴り。』にお運びくださり
誠にありがとうございます。
長雨が続き、コロナの感染者も増加する中、
みなさん、お変わりありませんか?
食欲はありますか?
夏のマスクは熱いですが、熱中症にもお気をつけて
どうぞ御身お大切になさって、
お元気でお過ごしくださいね。

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令和二年七月十九日 幸香」**

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土用シジミ・卵に、うなぎ!**

一年でもっとも暑いとされる夏の土用。
暑さ、湿気からも体力低下を乗り切るための
古来からの「知恵」
があります。

「土用丑」(どよううし)って有名ですよね。
今年は21日(火)が、この土用の丑の日
翌日の22日(水)は、一年で最も暑いという大暑

体力を消耗しやすい季節だからこそ、
身体に精のつくものを食べる「食養生」
そこから、土用の日に食べたいものが、
土用シジミ
土用卵
そして、有名なのが、土用鰻!
これらは、なんと奈良時代から食べられていた歴史があります。

シジミはたんぱく質、グリコーゲン、ビタミンと栄養満点で、肝機能に効くので、「土用シジミは腹薬」といわれるそう。貧血予防、疲れ目にもいい!

たんぱく質、カルシウム、鉄分、必須アミノ酸と栄養満点の卵。中でも土用の時期に産み落とされた土用卵は、とくに精がつくそう。

鰻は、たんぱく質、体内でビタミンAとなるレチノールは免疫力アップ、細菌やウイルスへの抵抗力、悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やす不飽和脂肪酸……と、夏のスタミナ食の王様!
あまりにも有名な「土用の丑のうなぎ
有名になったきっかけは、江戸時代
平賀源内が、「夏場にうなぎが売れません!」と相談をされて
「本日、土用丑の日」の貼り紙の看板を出したところ、話題となり
大繁盛したことから、全国的に知られるようになった
のです。

あ~鰻食べた~い!! 値段は高そうですが……(苦笑)

うな重に、卵で巻いたうまきに、しじみのお吸い物やみそ汁!

いかがでしょう?(^^)

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土用には、「う」の食べ物を!

また、土用に食べるといいといわれているのが
「う」のつく食べ物

一つは、さきほどの「うなぎ(鰻)」

ほかにも、「梅干し」と「うどん」があります。

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長雨の続く「梅雨」は、梅の雨の文字通り、
梅雨の終わりの「土用」は、塩漬けしていた梅干しを漬けたものを干す、「土用干し」の季節。
天日に干すことで、太陽光による殺菌効果がアップします。

そして、梅干しをイメージするだけでも、口の中に酸っぱさが広がる梅干しには、クエン酸、リンゴ酸などの有機酸が、たっぷり。
疲労回復、肩こり、脂肪燃焼、腸内の善玉菌を活性化し、あの酸っぱさが食欲増進、さらにインフルエンザ予防にもと、栄養満点

うどんは、グルテンも含み、麺類の中では消化されやすく
疲れた脳や体にすぐにエネルギーを運ぶことが可能。
食欲不振でも、のどごしもよく食べやすいですね。

夏には、梅うどんもおいしそう!!

体調を崩しやすい「夏の土用」
シジミ、卵、うなぎ、梅干し、うどん
滋養のある土用の食材を食べて、
みんなで、元気に乗り切りましょう!!

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―次回へ。

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