収穫@第一詩集『亡靈の唄』販売中

物書きを目指す収穫のnote。 アイコンはTwitterでお世話になっている「りば」さ…

収穫@第一詩集『亡靈の唄』販売中

物書きを目指す収穫のnote。 アイコンはTwitterでお世話になっている「りば」さんより賜りました。 BOOTH https://syukaku.booth.pm/

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『L'hérésiarque et Cie』日本語だと『異端教祖株式会社』と訳されるそうなのだが、この『異端教祖株式会社』という字面がいたく気に入ってしまった。
本当は『虐殺された詩人』を目当てにしていたのだが、まとめて読む。

「手から口へ」の作家先生(所見)

 作家先生は専ら何か書いているらしい。  一方では権威主義に警鐘を鳴らしておきながら、片一方で学者や他の作家先生の権威を居丈高に振り回しており、人々曰くそれが本…

怪気炎の果て(日記)

 運動強度を高めすぎて、脚部に名状しがたい痛みがやってきた。明日起床できるかの心配はこの際しないこととして、しかし痛い。  納涼すべきだのに、二三の齢で怪気炎を…

無題(詩)

【注釈】 どうも題に詩格が見えてこないので「無題」としたに過ぎない。 これに題をつけていただきたく思う。  道が泣く 無音の星を撫ぜ  消えて応えぬ 修練の風花に …

ヘッドフォンとイヤフォン(随筆)

 厳密にはヘッドフォンもイヤフォンの一種なのだそうだが、ここではイヤーモニターのように耳に入れ込むタイプをイヤフォンと定義し、両耳を押さえるような(もしくは密閉…

頭脳漸く晴れり(随筆)

 本日、或る勝負事を終えた。とはいえ博打ではない。  大海の一つ成さんと言わんばかりの酷暑と、生来の小心とにいじめ抜かれ、少々の頭痛と倦怠感に苛まれたせいか、先…

良夜を残して(詩)

後日加筆。

【権利回避のエミ教】日本文学研究について教えてくれるそうです【歌詞のみ】

 音源並びにMVを使用するのは困難と感じたがゆえに、歌詞のみ作ってあとは野となれ山となれという気持ちで作っておくのである。 今日は オタクのお前らに ひとつ教えてや…

文学を想う(所見)

 文学が好きかどうか、考えてみるともはや好悪では済まなくなってきている。  15の時分、確かに文学は「好き」なものであったはずであったが、現今文学に対して何の感情…

斫断(詩)

 瞞着の獣が吹く笛は  情けの嘘が日々を壊す日は  今見せた ことのはの糸  満ちるべき時の遺賢の罰を消す

夏休みを想う(回想)

 脅すような赤が所狭しと書き込まれた原稿用紙を見るのが嫌で、読書感想文というものは今でも苦手である。  今と比べてろくすっぽ本を読まなかった時分、400字詰め4枚だ…

月の音(詩)

後日加筆。 鐘楼の戸 ああ悲しく時に砕かれ 人は丘に立たぬ 酩酊の国 道 田園 影 永遠

青く焼かれた時の眼よ(詩)

 密約の火花に日々は熔ける  白き終了へと静かに吹く風は  清雅を知る影のよすが  青く焼かれた時の  深き眼を見る

滴下された越境(詩)

 密かに輝る月の水たまりに  絹は静かに懊悩を消し去る  高潔 須臾にして  雅は遍く馥郁と

詩にすれ違わない人々が抱く詩にまつわるイメージは、どうも梶井から来ていないだろうか、と思っている。

宵越しの詩は持たぬ(所見)

 明日加筆。

『L'hérésiarque et Cie』日本語だと『異端教祖株式会社』と訳されるそうなのだが、この『異端教祖株式会社』という字面がいたく気に入ってしまった。
本当は『虐殺された詩人』を目当てにしていたのだが、まとめて読む。

「手から口へ」の作家先生(所見)

 作家先生は専ら何か書いているらしい。
 一方では権威主義に警鐘を鳴らしておきながら、片一方で学者や他の作家先生の権威を居丈高に振り回しており、人々曰くそれが本業にあたるらしい。
 さて作家先生、果たして「手から口へ」はあと何回出来るのか? 昔取った杵柄も生活苦のために愈々燃やすに至り、寂しき残り火を拠り所に暮らしていることと思うが、お加減はいかが?
 

 わたしはと言えば、とうの昔に専ら物書き

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怪気炎の果て(日記)

 運動強度を高めすぎて、脚部に名状しがたい痛みがやってきた。明日起床できるかの心配はこの際しないこととして、しかし痛い。
 納涼すべきだのに、二三の齢で怪気炎をあげ、外に繰り出したことがケチの付き始めであった。

無題(詩)

【注釈】
どうも題に詩格が見えてこないので「無題」としたに過ぎない。
これに題をつけていただきたく思う。

 道が泣く 無音の星を撫ぜ
 消えて応えぬ 修練の風花に

 波にこぼれゆく かの雑踏は
 演じし時の色を ひと息で無に変え

 瞋恚の奈落 青く眩く
 熔けて 熔けて 海として
 あの詩美の顔へ
 長く刻まれた時の詩へ
 

ヘッドフォンとイヤフォン(随筆)

 厳密にはヘッドフォンもイヤフォンの一種なのだそうだが、ここではイヤーモニターのように耳に入れ込むタイプをイヤフォンと定義し、両耳を押さえるような(もしくは密閉する)タイプをヘッドフォンと定義する。

 却説、わたしは生来イヤフォンというものが苦手である。理由は単純で、あんな細かいものを自分の耳に入れ込むことが考えられないからである。
 センター試験の際、英語のリスニングに使用するイヤフォンをヘッ

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頭脳漸く晴れり(随筆)

 本日、或る勝負事を終えた。とはいえ博打ではない。
 大海の一つ成さんと言わんばかりの酷暑と、生来の小心とにいじめ抜かれ、少々の頭痛と倦怠感に苛まれたせいか、先日に名だけ付けた詩は産まれずに、明日を待つばかりとなった。

【権利回避のエミ教】日本文学研究について教えてくれるそうです【歌詞のみ】

 音源並びにMVを使用するのは困難と感じたがゆえに、歌詞のみ作ってあとは野となれ山となれという気持ちで作っておくのである。

今日は
オタクのお前らに
ひとつ教えてやる
大勢の日本文学徒がドツボにハマっている
いわゆる 世界3大研究の
一角を成す
”日本文学研究”
そのやり方だ。

まず テーマからだが
早いうちに作家か作品を

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文学を想う(所見)

 文学が好きかどうか、考えてみるともはや好悪では済まなくなってきている。
 15の時分、確かに文学は「好き」なものであったはずであったが、現今文学に対して何の感情も抱かない。しかし酒やら煙草やら、賭博やらやるわけでもなく、街に繰り出して夜遊びするわけでもない。親しき友人は皆遠くで暮らしているし、恋人がいるわけでもない。
 わたしにはすこし手を伸ばせば簡単に文学が手に取れる環境が出来上がっていただけ

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斫断(詩)

 瞞着の獣が吹く笛は
 情けの嘘が日々を壊す日は
 今見せた ことのはの糸
 満ちるべき時の遺賢の罰を消す

夏休みを想う(回想)

 脅すような赤が所狭しと書き込まれた原稿用紙を見るのが嫌で、読書感想文というものは今でも苦手である。
 今と比べてろくすっぽ本を読まなかった時分、400字詰め4枚だか5枚だか書けなどと命じられるだけでも不愉快だのに、事もあろうに書いた文章を、身内の字体で赤を入れられることには閉口した。
 教師は所詮子供の書いた文章の出来など気にしてもいないだろうに、身内のほうでは及第点が存在するという前提が組み上

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月の音(詩)

後日加筆。

鐘楼の戸 ああ悲しく時に砕かれ
人は丘に立たぬ 酩酊の国


田園

永遠

青く焼かれた時の眼よ(詩)

 密約の火花に日々は熔ける
 白き終了へと静かに吹く風は
 清雅を知る影のよすが
 青く焼かれた時の
 深き眼を見る

滴下された越境(詩)

 密かに輝る月の水たまりに
 絹は静かに懊悩を消し去る
 高潔 須臾にして
 雅は遍く馥郁と

詩にすれ違わない人々が抱く詩にまつわるイメージは、どうも梶井から来ていないだろうか、と思っている。