2024年度J1クラブ通信簿 第9節
前回の記事で「FC東京は謎の決定力がありガンバ大阪は逆に決定力不足」なんてことを書いたのですが、見事に前節はFC東京は大量のチャンスも決めきれずに敗戦(ゴール期待値2.606)、ガンバ大阪は一度のチャンスを逃さずに決めきって勝利(ゴール期待値0.359)という結果となり、下手なこと書くもんじゃないなーと思っているこたつです。
(そりゃ播戸さんも解説で「期待値なんて意味ない」なんて言ってしまうわけです)
まあ“所詮はこたつ記事”なんて自虐を込めてこの名前にしているので、めげずに今回も数字と睨めっこしながらあれこれ語ってみたいと思います。
さて、今回気になった数字は「退場数」です。
実は現在(第9節終了時点)、一試合平均の退場数が「0.11」という数字が出ており、これは毎節かならず一枚はレッドカードが出ている計算になります。昨季の数字が「0.06」なので約2倍に増えたことになりこれはかなり異常な数です。
それではリーグ全体でラフプレーが多くなったのかというとそういうわけでもなく、警告数(イエローカード)とファウル数は昨季とそれほど変わりません。レッドカードだけが増えているという不思議な現象です。
その要因を探る前に、それでは退場数以外に昨季と比べて大きく変わった数字があるか調べてみると、ロングパスの数が昨季よりも大幅に多くなっていることがわかりました。
さらに言うと、ロングパスの成功率はむしろ下がっているため、多少アバウトな状況でも前方へ蹴り込むシチュエーションが増えているということがわかります。
ちなみに全体のパス本数は増えていません。よってロングパスの割合が増えている分ショートパスの数が減っている傾向にあるようです。
どうやらこのロングパスの増加傾向が退場数の数にも影響していそうです。
「なぜ警告数だけが増えているのか」
それはどのチームもいわゆる“足元でチャカチャカしたパス”を減らしてボールロストを恐れずに蹴り込むプレーが増えてきたために、アタッキングサードでのプレーが増え、全体のファウル数は変わらなくともそれがゴール前のプレーであるためにDOGSOやレッドカードが増えていくから……そんな仮説を立てることが出来そうです。
もちろんすでに各クラブはロングボール対策を練りはじめていることでしょう。ただ、空中戦などでボールを弾き返す能力の低いDFを揃えたクラブはしばらく苦戦が続くと考えられます。
そんなことをつらつら書いているうちに第10節がはじまりそうなので今回はここまで。
個人的には退場者が出ない11対11の試合を多く見ていたいので今回の分析結果もすぐに無駄になることを期待しています。
以上です。
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※記事内データ引用元サイト紹介
FootballLABさん
Sofascoreさん
https://www.sofascore.com/tournament/football/japan/j1-league/196
Jリーグ公式サイト(STATS項目より)
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