2024年度J1クラブ通信簿 第10節
どうも、こたつです。
今季のJリーグも全試合分の約4分の1を消化して、タイトル争いの基軸が見えてきた……かと思いきや、かなりの混戦模様ですね。
とにもかくにも序盤戦が終わったということで、今回は各チームの「冬の移籍の成功度」を見てみたいと思います。
成功度の基準は新加入選手がどれだけ多く出場しているか、その時間量を表にしたものがこちらになります。
※柏と横浜は1試合未消化分あり
結果を見てみるとダントツで新加入選手の出場時間が多いのが町田ゼルビアでした。リーグ成績の方も上位につけているため、「冬の移籍の王者は町田である」と言ってしまってもいいかなと個人的には思います。
一方で新加入選手の出場時間が一番少なかったのがサンフレッチェ広島です。
ただし広島は頭数こそ少ないですが、そのうちの一人が今年のMVP候補になりそうな大橋祐紀ということで、こちらも移籍は大成功だったと言って良いでしょう。荒木の負傷離脱を受けて新井直人を緊急補強したスピード感も素晴らしかったと思います。冬の移籍市場では対照的な動きをしたこの2チームが優勝争いをしているのが今季のJリーグの面白いところです。
また、リーグ全体を見てみると、今年はいわゆる“ガッカリ移籍”が少ない印象を受けます。加入時に期待されていた選手が期待通りの出場機会を得ていることが多いです（話題性の高かった移籍で数字が出ていないのは浦和のソルバッケン、あとは名古屋の山岸祐也くらいでしょうか)。
つまり現在下位にいるチームの多くは「単純に補強の量が足りていなかった」といえるので、この先の悲劇を回避するうえでも腕を振るうべきなのは現場ではなくフロントや強化部なのかもしれません。
続いて、新加入選手の出場時間数にからめて各チームの現状をうかがえそうな表をもう一つだけ用意してみました。
これは、現在の各チームのゴールキーパーを除いたレギュラークラスの選手(定義としては一試合45分以上出場、つまり10節終了時点で450分以上出場している選手)の平均加入年数とその平均年齢を表にしたものです。
今季加入した選手なら1年目、昨季なら2年目という計算になります。
当然のことながら新加入選手が多く出場しているチームほど、平均加入年数も小さくなっていくわけですが、それでも先ほどの表とは微妙に各チームの受ける印象が変わったのではないかと思います。
全体としてはパスワークを重視しているチームほど平均加入年数が大きくなる傾向のようです。あるいは監督の継続年数ともリンクしていそうです。
いくつか目についたチームについて解説していくと、
まず町田はレギュラー選手に限らず所属選手のほとんどが加入2年目以内であり、まさしく「黒田ゼルビア」と言っていい編成になっています。
浦和も新加入選手がレギュラーの半分以上を占めているので、連携を深めていくのはこれからになっていくでしょう。
磐田は3年目の選手が目立ちます(ジャーメイン良、リカルドグラッサ、松原后、上原力也)。彼らは前回のJ1昇格時に集められた選手であり、それが降格を経てもチームに残ったことで今季になってついに当時の補強が実を結んだということができます。もちろん補強禁止処分の影響も大きいでしょう。まさに塞翁が馬ですね。
もっとも平均加入年数が大きくなった横浜FMは、ターンオーバーが激しいため、そもそもレギュラー格の基準としている405分以上出場(※9試合分)の条件に達している選手が少ないです。その中で喜田拓也、松原健、水沼宏太といった大ベテラン達が軸となって出場し続けていることがこの数字にあらわれています。ここからどのように世代交代を果たしていくかも今後のマリノスの見どころとなっていくでしょう。
以上です。
皆様からの応援を励みにこの記事を書いています。
もしよろしければフォローと高評価をよろしくお願いいたします。
※記事内データ引用元サイト紹介
FootballLABさん
Sofascoreさん
https://www.sofascore.com/tournament/football/japan/j1-league/196
Jリーグ公式サイト(STATS項目より)
#Jリーグ #サッカー分析 #サッカーを語ろう
#コンサドーレ札幌 #鹿島アントラーズ #浦和レッズ #柏レイソル #FC東京 #東京ヴェルディ #FC町田ゼルビア #川崎フロンターレ #横浜Fマリノス #湘南ベルマーレ #アルビレックス新潟 #ジュビロ磐田 #名古屋グランパス #京都サンガ #ガンバ大阪 #セレッソ大阪 #ヴィッセル神戸 #サンフレッチェ広島 #アビスパ福岡 #サガン鳥栖
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？