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【ベンジャミンフランクリン13の習慣】有意義な人生を送るための13の教え

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ベンジャミンフランクリンといえば
アメリカ合衆国の政治家、外交官、著述家、物理学者、気象学者。

また、印刷業で成功を収めた実業家でもあり
政界に進出しアメリカ独立に多大な貢献をしました。

現行の米100ドル紙幣に肖像が描かれている他
1963年まで米50セント硬貨にも肖像が用いられています。

そんな彼の自伝はアメリカでは長い間ロングセラーとなっています。

ベンジャミンフランクリンは有意義な人生を送るため
何よりも習慣を大切にしていた人でした。

悪い習慣を断ち切り、良い習慣を取り入れること。
そして何よりそれを守り抜くこと。

人生における習慣の影響力は多方面様々な書籍が発売されていますが
こちらの書籍がとてもうまくまとめられており
この書籍以降に発売されている習慣に関する本はほとんどがこの本が基本になっています。

フランクリンの13徳
筆者が演奏するCuranz Sounds~432hz天使のピアノシリーズ
から本日はこちらのBGMと共にお楽しみください。



フランクリンの十三徳

では、そんなフランクリンが守っていた13のルールを見ていきましょう。

『自伝』(第6章)を参照すると
1728年ごろに「道徳的完全に到達する大胆で難儀な計画」を思いついた。
とあります。
この理想を実行するため
自らの信念を十三の徳目にまとめたとされています。

これら13徳は一度にすべて実行するのではなく
まずは一つ、そしてまた一つと
習慣が身につくまで一つのことにフォーカスし
習慣となれば次のルールを身につけるということを推奨しています。

1、【節制】

”飽くほど食うなかれ。酔うまで飲むなかれ。”

彼はこれを実践することで
『冷静かつ明晰な頭脳を手に入れられる』としています。
確かに空腹は頭の回転が早くなり
様々な問題に神経を集中させることができますよね。

当然お酒を飲んだらそこで論理思考は停止。
しかし、時に論理思考を停止した方が見えてくることもある・・・
と、お酒大好きな筆者は勝手に解釈しておきます。

2、【沈黙】

”自他に益なきことを語るなかれ。駄弁を弄するなかれ。”

沈黙は鉄の鎧という言葉があるように
沈黙は人生においてとても重要な武器となります。

政治家が起こす最も大きな事故は
そのほとんどすべてが【失言】ではないでしょうか。

沈黙を守る政治家はミスを犯しません。

筆者がメンターから教わったとても大切な教えの中に
『とにかくしゃべるな』というものがあります。

言葉というのは時に人を傷つける武器にもなります。
そしてやっかいなことにその武器は
『発した瞬間』コントロールができなくなります。
引き金を引いた瞬間弾がどこにとんでいくかわからない銃のようなもの。
そんな危険な武器を無闇に使うのはやめにしましょう。

3、【規律】

”物はすべて所を定めて置くべし。仕事はすべて時を定めてなすべし。”

これは現代で言うところのミニマリズムに通ずるもの。

人の記憶なんていうのは実に曖昧なものです。

あなたは自分の持ち物を全部言えますか?
自分の持ち物がすぐに取り出せますか?

とある調査では、私たちが無くしものを探す時間は1年間で約145時間、つまり年間1週間程度はものを探す時間に使っているわけです。
→20代から60代の男女を対象にした「探し物に関する調査」(2017年、TrackR, Inc.による)

1週間あれば一年分の十分な休息が取れるはず。

自分の持ち物と物の住所を完全に把握していれば
この時間を大幅に短縮することができます。

4、【決断】

”なすべきをなさんと決心すべし。決心したることは必ず実行すべし。”

決断力がなければ行動力も伴いません。

行動しなければ何も始まりません
何も動きません。

あなたの人生にとって即決断しなければいけないことなのか
あなたの人生にとっては切り捨てていいものなのか

すぐに決断するためには規律とルールを守って決断力を充電しておく必要があります。

5、【節約】

”自他に益なきことに金銭を費やすなかれ。すなわち、浪費するなかれ。”

お釈迦さまはこんな言葉を残しています。

『欲を満たしたかと思うとまた次の欲が出てくる。満たされることはありません。欲とはずっと燃え続ける炎です。欲を満たそうとすることは燃え続ける炎にさらに燃料をあげることになります。』

『人生や生活を豊かにするための物』と、『欲しい物』は区別する必要があると言えます。

6、【勤勉】

”時間を空費するなかれ。つねに何か益あることに従うべし。無用の行いはすべて断つべし。”

なんとなく付き合いで出席する飲み会やランチなど、それは本当に価値のある時間の使い方でしょうか。

人は常に学び続けないと成長できません。
そして常に読書をしないと学べません。

私たちが叡智を伝えることができる
叡智を受け取ることができるというのは
人類がこの地球上で他の生物から
最も優位性を得られた分野であると言えます。

7、【誠実】

”詐りを用いて人を害するなかれ。心事は無邪気に公正に保つべし。口に出すこともまた然るべし。”

嘘をつくとその嘘を守るための次の嘘が必要になります。
しかし男女の恋愛においては・・・
なんと、男も女も嘘を付くそうですよ。
みなさんはいかがですか?

男と女の恋愛が終わる時は、お互いが『わかったつもり』になったときです。
その人のまだ知らない部分に興味を抱けなくなり、いつしかわかっているつもりになってしまったとき、そのれない感情は消えてなくなってしまいます。
お互いが興味を抱けるかわからないところを生涯探しし続け
変化し続けていくのが賞味期限のない恋愛。
男とは男であり続けるために理想の自分を追い求め、女は女であり続けるために理想の自分を追い求め、変わらぬ関係であるためにお互いが変わり続けること、いつまで経ってもお互いにわからないところがある関係でいること。
男と女はわかり合ってしまったらもう終わりなんですよ。
すべてを知ってしまったらすべてを失うことになるのが男と女なんです。

ていうか、男は「好きだよ」と噓をつき、女は「嫌い」と噓をつくんです。

8、【正義】

”他人の利益を傷つけ、あるいは与うべきを与えずして人に損害を及ぼすべからず。”

こちらも誠実に通ずるところがあります。
与えるべきを与えずで人に損害を及ぼすと必ずいつか自分に返ってきます。

9、【中庸】

”極端を避くべし。たとえ不法を受け、憤りに値すと思うとも、激怒を慎むべし。”

中庸とは『極端な行き方をせず穏当なこと。片寄らず中正なこと。』という意味。

哲学者パスカルもとても大切にしていた中庸

白か黒ではなく、世の中グレーなことばかりです。

曖昧、ええ加減は、日本文化の魅力的な部分の一つなのかもしれません。

日本人はしばしば『YES or NO』では答えません。
そこには日本民族の哲学的な奥ゆかしさがあるのかもしれませんね。

10、【清潔】

”身体、衣服、住居に不潔を黙認すべからず。”

筆者は今まで黙認してきてしまった住居の汚れ・・・
しっかり向き合うべくフランクリンの13徳を見て『お掃除業者』を依頼しました。

豊かな暮らし、日々の生産性向上のためには決して黙認するべきではないですよね。
自分への戒めとして大切にしていきます。

11、【平静】

”小事、日常茶飯事、または避けがたき出来事に平静を失うなかれ。”

怒りのコントロールは人間にとってとても難しいことの一つ。
避け難き出来事に心が乱されて判断力を失うこともしばしばあるかと思います。

平静を保ち、つねに冷静な判断ができるような習慣を身につけていきましょう。



12、【純潔】

”性交はもっぱら健康ないし子孫のためにのみ行い、これにふけりて頭脳を鈍らせ、身体を弱め、または自他の平安ないし信用を傷つけるがごときことあるべからず。”

昔ソ連の実験でこんなものがありました。
赤ちゃんを2つのグループに分け
1つ目のグループでは泣いたらすぐに人が抱いたり言葉をかける。
もう1つのグループは生存の面倒は見てもらうけど
泣いても相手にしない。

どちらが「忍耐強い人間になるか?」の実験でした。
多くの人が「泣いたらすぐにあやしてもらう赤ん坊は、弱い人間になり、泣いても放っておかれる赤ん坊は強い人間になる」という予想を立てていたんだそうですが実験結果は正反対だったんですね。

1つ目のすぐに抱っこして言葉をかけてもらうグループでは
明るく健康になり
「泣く」という赤ちゃん唯一の「訴え」がちゃんと聞き届けられるという基本的信頼が満たされ
自分は努力をすれば報われると言う自信を持てたんだそうです。

泣いても放っておかれたグループでは
実験後すぐに「泣いても無駄」と悟り
大人しい子供になりました。

しかし、無気力で信頼関係や愛情を持てない人間に育ったそうです。
「努力しても無駄」「自分は愛されていない」「この世は自分を必要としていない」という認識を持ち、自殺した者もいるんだとか。

赤ちゃんの実験には他にフレデリック大王の実験とネグレクトというものがあり、このソ連の実験というものもフレデリック大王の実験とネグレクトが元になったものであると推測できます。

人と人が触れ合うことは健康には欠かせません。

『健康のため』という要素が入っているあたりフランクリンも触れ合うこと
愛を与え合うことに対してとても重要視していたのかもしれませんね。

性交は常に相手があってこそのこと。
デリカシーの欠落した男性諸君は
自他、特に相手に対して平安ないし信用を傷つけることがないように
心がけましょう。

13、【謙譲】

”イエスおよびソクラテスに見習うべし。”

二人とも大変偉大な哲学者です。

イエスはみなさんご存知だと思いますが、ソクラテスはイエスよりもさらに古いギリシャの哲学者。

プラトンの師匠になります。
ソクラテスは一切の著作物を残していないため
彼の叡智は弟子であるプラトンが対話形式でソクラテスから学んだ哲学によって知ることができます。

まとめ:プラトンの永遠なる真実性イデア

プラトンはイエスよりもかなり前に天国についての記述をしています。
物理次元の目ではなく
魂の目で見る世界についてイデアとして解説しています。
このイデアの概念自体がソクラテスとパイドン(ソクラテスの友人)の対話の中から生まれた概念です。

イエスやソクラテス(プラトンへと続く)を見習うということは
魂で見る世界と
この物理次元の世界とをしっかりと区別していたことが伺えます。
この世界のルールにうまく乗っかる。
そんな羅針盤を自ら創っていたのかもしれません。

ちなみにプラトンのパイドンの中では
私たちが自死をしてはいけない理由も
ソクラテスの言葉で明記されています。

哲学書としても大変優れた本なので
教養の一つとして是非おすすめしたい一冊です。

そしてフランクリンの13徳自体
その多くはギリシャ哲学や聖書
また、スッパニターダなどに記されていることと共通していることは
とても興味深い事実と言えます。

ちょっと安心なのが、アメリカ建国の父とまで言われる偉人だって
酒も飲むし、女も抱く・・・
なんて思うと
人間らしさをしっかり楽しんでいて少し安心ですよね。

あなたも有意義な人生を送るため、習慣の力をイメージし
フランクリンの13徳を取り入れてみてはいかがでしょうか。
では。


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