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カミングアウト①

今回はカミングアウト編について載せていこうと思います。 もしかしたら、不快に思う方もいるかもしれません…。当時の出来事をありのまま載せているので、ご了承ください。 家族に初めて自分のことを話したのは、高校3年生の夏頃でした。中学1年生の時に初めて性同一性障害という言葉を知り、自分はそうなのではないかと自覚していたのですが、周りの友人や家族には言い出せずにいました。 というのも家族はテレビなどでそういった話題がでているとき必ず「気持ち悪い」と言うような人で、もちろんその姿を見て育った兄妹は、「気持ち悪い」というように…。 家族の中で女性はこうであるべき。男性はこうであるべきという固定概念があります、少しでもおかしいと感じたら、それは男性がすることだからおかしい。意味が分からないなどと言われます。 当時の友人も偏見しかなく、差別用語を平気で発言したり、なにかあればすぐに噂が広まるような状況でした。 現在、小中の友人とは残念なことに誰一人連絡をとっていません。なにかあればすぐに家族の誰かに、あることないこと自分のことを話されて色々といわれるからです。 社会人になった当初は地元にいて、髪もばっさり切っていたのですが、僕を遠くから見かけた友人らが逐一報告していて苦痛でした。そして兄妹の友人らが、僕はなにをしていたわけでないのですが、ショートカットにするのはおかしい。女性ではないのではないか。などと言われていたようで、家で罵声を浴びるようになりました。 当然両親はこちらの言い分を聞かず、友人の言葉を丸呑みにしていました。小中の時は周りからの視線が怖く、何か言われるのも嫌だったので、二つ結びでずっと同じ髪型で過ごしていました。約9年間も…今思えばよく耐えていたなあと思います。 そして、カミングアウトのきっかけは突然でした。高校2年生の時に女の子の日がくることが嫌だというのをさらーっと伝えると、「まさかお前最近テレビで言われているのじゃないよね」と言われたので、「そうだと思う」と言ってしまいました。その時家には僕と母二人だけだったのですが、「ただの勘違いじゃないのか。気持ち悪い、どこで育て方を間違えたのか、○○○48の握手会に行くのをやめさせればよかった。小中や今もジャニーズも好きなのになんでなのか」などといわれることに。 とても泣いた記憶があります。SNSで知り合った友人はほとんどの方が、理解があるご家族だったり、しっかり話を聞いてくれる環境だったりですごく羨ましくなりました。 もう聞きたくないと言われ、その時は終了しました。 両親からしてみれば、男性アイドルが好きだった、髪も長かったのにおかしいと思っていたようです。辛さや我慢していたことは気付くことはなく、長女だからというのもあったのだと思います。申し訳ない気持ちもありますが、怒鳴るのではなく少しでもいいから認めてほしかったなあと当時はいつも思っていました。 二回目の話し合いは、高校3年生の冬でした。当時彼女がいたのですが、彼女と僕が歩いている姿を、兄妹の友人らが見ており、また逐一報告の日々でした…(笑)外では手を繋がないようにしていたのに、手を繋いでいて気持ち悪かった。や、他にも様々な嘘をつかれて、兄妹が泣きながら帰宅。こちらの話は聞いてもらえず、罵声や手をだされることに。 毎日自宅に帰ることが苦痛になっていきました。 「お前は○○○48の握手会に行ってから、気が狂った。彼女と付き合い始めておかしくなった。彼女の家族に文句を言いに行く」など、こちらを肯定してくれるような言葉は一つもありませんでした。 病院にいってなおしてこいと言われたのはとても悲しかったです。母から父に話したそうですが、聞いてもらえずそのことは二度と話すなと怒鳴られたそうで、こちらにもとばっちりがきました…(笑) そして兄妹にはカミングアウトするな、小さいのに色々言われたら可哀想だ。祖母や祖父にも絶対に言うな、ショックを受けるに決まっているといわれ、数年経った今でも言えていません。 高校生の友人たちはアニメがすきで腐女子の子が沢山で、自分のことを話した時も、まめたらしくいたらいいんだよといわれ泣きそうになったのを覚えています。 女の子の日がくるのが嫌だからだったり 同性が同性アイドルを好きになるのになぜ文句を言われ、気持ち悪いという考えになってしまうのか、好きな服装をしているだけなのに、なぜ女性なのにそんな恰好してそんな持ち物ばかりなのか。といわれることにも納得できませんでした…。 人それぞれ考えはあると思いますが、カウンセリング編でまた詳しく自分史について書いていきます。 家族や友人、職場の方にカミングアウトしたお話を、当時から現在のことまで何回かに分けて載せていこうと思います。気分を害してしまった方、不快に思ってしまった方がいたら本当に申し訳ないです。こういう事例もあるのだと思ってみていただければ幸いです。引き続きよろしくお願い致します。

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