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一番大きい数は、3かもしれない。

子どもたちが数字や算数に親しみを感じてくれたら嬉しいなと、小学一年生の多いクラスにて『家の中から数字が隠れているものを探す遊び(語呂遊び)』をしたときの話。

例えば、バナナをみつけたら「877」、黄色ととるなら「916」みたいな感じ。

燃えられるようにゲーム性は高めつつ、自分なりの楽しみかたをしてほしい思いから、たくさん発見したらチャンピオン、大きな数を見つけたらチャンピオン、おもしろい発見をしたらいどん賞的な感じで様々な基準を設けはするが、やはり一番大きい数を狙いたくなるものだ。

「スタート!」の合図で子どもたちが一斉に画面から外れ、数字とかくれんぼが始まった。

一番最初に戻ってきた子が見つけてきたものは、

「肉と納豆(2910710)」

いきなりふたつのものをくっつけるというイノベーション!笑

組み合わせることは想定外だったが、妙に納得!
もはやこれより大きい数は見つからないかもしれない・・・

「水筒(3110)」

水筒って、スリーで3、イチで1、トウで10
全部が違う数え方を使っていておもしろい!
そして、「肉」や「納豆」より大きい数!

だけど、「肉と納豆」には届かない。

そろそろ区切りをつけて、組み合わせなしルールを追加して2回戦としようとしたそのとき、

「計算機」

ん?

ケイ・・・

京・・・

10000000000000000!

ケイ(10000000000000000)・サン(3)・キ(9)?

子どもたちが、「キを9」はダメというので、

「100000000000000003」で確定!


こういうのじゃなくて、いわゆる数字(0~9)をみつけて、数の大小を感じようと思っていたのだが、想定を超え面白いことになってきた。


知ってる知ってないだけで勝敗がつかないように、

1~億の先、兆、京(けい),垓(がい),秭(じょ),穣(じょう),溝(こう),澗(かん),正(せ い),載(さい),極(ごく),恒河沙(こうがしゃ),阿僧祇(あそうぎ),那由他(なゆた), 不可思議(ふかしぎ),無量大数(むりょうたいすう)の存在を全員に伝え、これらを画面に表示してゲーム再開。

すると、

「包丁」の兆!

「携帯」の京(けい)!

「骸骨」の垓(がい)!

「定規」の穣(じょう)!

「孫悟空」の極(ごく)!

とんでもなく大きな数を次々に発見!

まるでオリンピックでひとりが新記録を出すと、次々にとんでもない記録が生まれるような盛り上がりだ。


戦略的に一番大きな数を探した子は、

「ポケモンムゲンダイナ!」

これはそのまま無限を意図して大人が名付けているかもしれない。

が、そんなことは関係なく子どもたちは語呂を見つけたのだから、ムゲンとゴクのどちらも一番大きい数を見つけたチャンピオン!

子どもたちに説明して納得する理由がそこにあればいいのだ。そもそも興味のきっかけになればそれでいい。


個人的に、これが一番大きいだろ!と思ったのが、

インフレがものすごいことになっている後半にでてきた

「おかあさん(3)」

この3はただの数字ではない。
そのてつもなく大きい3は、太陽の「Sun」でもある。
お母さんは、子どもたちにとって太陽ともいえるとても大きな存在だ。

なにより、数の大きさ(3)は関係なく、お母さんの中に数を見つけた喜びから発表しているその姿が最高にまぶしい!


あと、突然画面に現れた

「はにわ(828)」

ロマンで測ったら埴輪はぶっちぎりで大きい!
そもそもなぜ家に埴輪がある!笑


想定外のおかげで、世界が広がる。
想定外のおかげで、限界を超えられる。
理想より「よ・りそう」ことを大切にして、想定外を面白がって生きたい。

※仕事や安全管理において、想定外をなく努力と反省はしているけどね。

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