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クリエイティブディレクションステップ

kosatsu start 2023

広告会社から独立してkosatsuという会社をつくり、もうすぐ半年になります。在籍していた会社から引き続き担当させていただいている仕事と、新しくご依頼いただいた仕事と、あとはなんだかんだkosatsuを運営していくための諸々雑務があって、結構、バタバタした感じでした。お仕事ご依頼していただいた方たちには、そのために、ご迷惑おかけしたところもあったかと思います。(すみません)でも、とてもありがたいことに、忙しいということは、ご依頼をたくさんいただけたということで、kosatsuのスタートダッシュは、すごーくよいカタチでできました。本当にありがとうございます。

そして2023。全く当てにはなりませんが、個人的な感覚で言うと、今年はいろんな場面で潮目が変わるのではないでしょうか。動きや流れが加速して、社会がもっと自由に活発になるような気がします。コロナ禍が日常化して、日々の営みの中に組み込まれ、上手に活動する術を身につけてきたのもそう感じさせる要因なのかもしれません。なにしろ明るく元気な年になるといいなぁ。そんな中で、kosatsuの2023はどうしたものか。

kosatsuは何ができるのか?

その前にというか、まずはというか、kosatsu2023をどうするのかを考えていく上においても最初にkosatsuは何ができるのか?をもっと皆さんに知っていただかなくては始まらないのかなーと。でもこれはいっぺんに伝えていくのは難しいので、少しづつ、繰り返し、繰り返し、お伝えしていきたいなと思っています。kosatsuのベースとなる仕事はクリエイティブディレクション。広告コミュニケーションの「クリエイティブ」の部分を主に監督する役割を担当しますが、個人的にはクリエイティブディレクションの範囲は、とても広いと捉えています。

  1. ゴールをどう捉えるか?(オリエンの解釈)

  2. ゴールを阻む障壁は何か?(課題発見)

  3. ゴールをどのように攻略するか?(戦略)

  4. ゴールまで誰とどんなチームで向かうか?(チームビルディング)

  5. ゴール到達に必要なツールは何か?(クリエイティブ・メディア)

  6. ゴールまで具体的にどのように歩むか?(KPI管理)

これは私が捉えているステップです。当たり前ですが1人で全部はできません。がしかし、このステップをパート分けするのもちょっと違うかなとも思っています。よくプレゼンの初動で、上記をパート分けして担当者を振り分けることをしますが、個人的にそれにはすごく違和感を感じます。なぜなら上記は思考のプロセスで順番に行われるべきことだと思うからです。担当者を振り分けると、これが同時に行われることとなり、立脚点がないまま、結果、ちぐはぐなストーリーをつなぐハメになりかねません。しかも各担当者の思いが強いと、打ち合わせですり合わすのが大変になるし、そこに無駄な時間を費やしてしまうことになります。

1.ゴールをどう捉えるか?(オリエンの解釈)

ここが一番難しいなぁと思っています。オリエン時は書面にまとめられていて、それに沿って説明もなされ、かつ、質問で疑問を埋めていきますが、でもわかった気になっていても、なかなかその本意をつかみきれないのが、ここだと思っています。特にクライアントの今のコンディションの把握が欠かせないところです。仮説を持ってヒアリングさせていただいたり、何度かお時間いただいてお話を聞いていくことで、やっと輪郭がつかめる感じになるのかなと思っています。(ここは本当に難しいです)

2.ゴールを阻む障壁は何か?(課題発見)

最近よくあるゴール設定が、3年後に企業認知○○%までUP・企業イメージの「社会課題を解決している企業」「イノベーションを起こしている企業」「デジタルを駆使している先進的な企業」「環境にやさしい企業」の4項目について○○%までUPせよ!と言ったようなものが多いです。その設定されたゴールに向かう時に、どんな障壁がありそうなのかを、あらゆる観点から調べてピックアップしていきます。

  1. ターゲットはどんな価値観を持っているのか?
    価値観が把握できれば、それに沿ってメッセージしたり、あえて裏切って壊してみたり、琴線に触れることで、気づかせることができます。

  2. 競合はどんな発信をしているのか?
    似たようなことを発信しても埋もれてしまうので、基本的には差別化・独自性を訴求するために確認していきます。

  3. 社会はどんな雰囲気・環境なのか?
    1のターゲットの価値観を把握していくことと近いのですが、それがもっと世の中ごととして捉えるとどうなるのか、PR視点でとても重要な視点だと思っています。

  4. その時この企業はどんなことを発信したり活動していくのか?
    1から3までの内容と4の自社の持つインサイトとの整合性をはかります。文脈をつなげていくことを考えます。

「気づかれていない」とか「自分ごと化されていない」とか「埋もれている」とか「際立たない」とか「話題化されない」とか、一見すると、課題だと思うようなことは、実はすぐに見つかります。しかしそれがなぜなのか、何が障壁となってそういうことが起きているのか、結構、掘り下げないと、本当の課題が見つかったとはいえない。それを発見するためにも、ここのリサーチはとても重要だと思っています。kosatsuはここにとても力を入れています。ターゲットに直接ヒアリングをかけたり、調査なんかもします。すごーく優秀なリサーチャーと提携もしてるんですよ。

3.ゴールをどのように攻略するか?(戦略)

ストラテジックが大切だ。と広告業界でずっと考えられてきたと思いますが、個人的には戦略を導き出すまでの、問いの設定の方が大切なのではないかと思っています。(それが戦略策定というのかもしれませんが)なので前述の1と2がうまくいけば、おのずと3の精度も高まってきます。

4.ゴールまで誰とどんなチームで向かうか?
(チームビルディング)

ここもとても重要なポイントだと捉えています。よく一緒に仕事をする人はいますが、基本的には戦略によって戦術も変わってくるので、都度チームも変わってくるのが必然だと思います。特にクリエイティブのいろんな引き出しを持っていることが、クリエイティブディレクターとしては重要になってくるので、いろんな人とつながりを大切にしています。いろんなクリエイターとつながりがあるので、ご紹介しまーす。(ご連絡ください!)

5.ゴール到達に必要なツールは何か?
(クリエイティブ・メディア)

クリエイティブについてはみていただいた方が早いので下記に手がけたクリエイティブをまとめています。

https://www.kosatsu.design/works

パスワードが必要なので問い合わせください。(面倒くさくてすみません)

hashimoto@kosatsu.design

最近はB2Cのブランドプロジェクト(ブランド自ら社会に対してアクションを行っていくもの)や、商品のTVCM、B2B企業のアウターブランディングなど色々やってます。クリエイティブはターゲットの心を直接揺さぶるものなので本当に大切なところです。

6.ゴールまで具体的にどのように歩むか?(KPI管理)

広告コミュニケーションは、打って終わりではなく、展開してからが始まりという考え方がすっかり定着したように感じます。クリエイティブテストも行なって、改善を図っていきます。

いろんな人と出会いたい2023

私なりのクリエイティブディレクションステップをざっと整理しましたが、何より大切なのは、クライアントと一緒になって考え抜くというところにあるように思います。ステップとしてまとめるとこんなかんじですが、結構この道のりは長く険しいので、途中で無理だと諦めたくなる時が必ずやってきます。でもそんな時にクライアントと一緒になって諦めずに乗り越えていく。そんな姿勢を評価いただく時もあります。

改めまして。
今回の最後にプロフィールを載せておきます。

株式会社コーサツ / クリエイティブディレクター 橋本和人
広告制作会社にてデザイナー、総合広告代理店にてアートディレクター、クリエイティブディレクターを経験し、2015年クリエイティブ局を統括、2019年コミュニケーションデザイン局統括、2020年統合マーケティングコミュニケーション本部エグゼクティブクリエイティブディレクターを経て、2022kosatsu設立、現在に至る。食品・製薬・エネルギー・メディア出版・ICT・DX・建設・建設機械・鉄道・ホテル・精密機器等のブランディングや統合マーケティングコミュニケーションをリード 朝日広告賞・日経広告賞・産業広告賞等 CSVフォーラム 2016・2017参加

いろんな方と出会いたいです。
連絡ください。

Creative Director
橋本 和人
kosatsu
株式会社コーサツ
hashimoto@kosatsu.design
https://www.kosatsu.design
07014106372

2023年どんな年になるのか楽しみです。
今年もよろしくお願い致します。


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