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頭の中の。

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自分の書いた詩のようなものたち。 ふわふわとぐらぐらとしてるね。
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壊れてもまだ失いたくない

壊れてもまだ失いたくない

何度も抜けてゆく空気が心に残っている。
ひとつ。ふたつ。またねと声をかけてるように。
言葉は消費して。最初から丁寧なものだと思わないで。笑わないで。さらわないで。
このままがいいなんて、初めから嘘だって。小声の君が逃げてゆくみたいに、ステップを踏んで揶揄っている。
ちょうどいい。猫の寝息。すーっと転がるショッピングカート。ごちゃごちゃと転がるショッピングカート。意味もなく反復する怠惰な身体。
いつ

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ヨルと。

ヨルと。

ヨルと生きる。

走るのはクルマ

とおざかって にげている

ヒカリはむすぶ

こわれようとはしない。

かりそめのからだと

たましいのほほずり。

ヨルと。

ヨルと。

あの子はこくこくと

あの子はこくこくと

あの子は
崩れる
海と空の間に
落ちてゆく
煙みたいに流れて
燕のように走ってゆく

身体がずれた
呼吸が震える

それはおとぎ話のように
おかしくて、ふわりと
誰かの夢の中で踊るみたいだった

緩やかに
あるいはこくこくと
おわり
そして
はじまり
を迎える
一瞬のこと

2年前に撮った映像作品です↓

光だけは向こうで待つ

光だけは向こうで待つ

溶けた思考
程度の知れた空間
整えられた群衆は
脳も思考もゴミに出して
脇目も振らず行進してる
青さに詰まる声 霞む空気
サザンカに背を向けたあの子は
綺麗な制服なんて着ない

葬式

葬式

冷たくなった時、終わっていた。

急激に静かになるような気持ちだった。
淡々と進んで、くらいままで、それもまた燃えていた。
泣いたフリをしたのか泣いたのかわからないままで、正解は小さくなってゆく
このままどこかいってしまおうか
煙が泣いている
裸足のままのあなたのそばで

私には。

私には。

私には見えないのだけれど
ぐつぐつと煮込む心があるのだろうか

私には見えないのだけれど
つうつうと眠る意思があるのだろうか

私には見えないのだけれど
私には見せてないだけなのだろうか

見えない 怒る 

悲しむ 笑う 

苦しむ 膨らむ 

嘯く ふるる

あーまったく
一方通行な気がするのは私だけなのだろうか

くりかえしてる

くりかえしてる

波間
雲の流れ
小さな命が飛んだ
意味ないこれって
いつか救われるのか
永遠のようで
もう終わってる

2段飛ばしでずるいな
なんだ
またね

🔹

🔹

あお あお の下

目が覚める 風鈴の音

背中 滲む汗 喉が渇く 夏の日のこと

耿耿

耿耿

去年の10月に葉山で撮影してきました。

ぜひ覗いてみてください。

追慕

追慕

あの頃の私

残っていたのは

蝉の抜け殻すっからかん

何にも詰まっていなかった

誰かにかけた言葉も日々の積み重ねも

何にも詰まっていなかった

愛していたはずの者たちも

何にも詰まっていなかった

隣の子の顔

塗りつぶされた写真

今だったその頃は鮮やかだったはずなのに

いつしか生臭い強烈な今に色を盗られてしまったみたいだ

思い出せないあの頃を蔑ろにしたら

過去の積み重ねが消えて

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遠吠え

めんどくさい時間を使う
一歩踏み込めば違う?
夢の中泣き叫ぶ
簡単なことだな

遠吠えが聞こえる

鳴き声が聞こえる

泣き声が、

聞こえる

人間にはなれない

人間にはなれない

網に絡まる

少し動いた物体の生

波を聴いて切望も絶望も重複する

青くなれない鳥はずっと幸せを嘆き

矛盾に気づけない幼い危うさ

まだダメか逃げないように決めつけないでいて

僕らはたはたと涙を流す

2019.8.28

2019.8.28

逃げたかっただけだった
ひたすら夢を描いてたいだけだった
きっと逃げられると思った
このなんとも言えない毎日に
区切りをつけて
圧倒的に刺激的な毎日になると思った
でもそれは違う
物足りなさも人生で
ただ問題から逃げたかっただけで
必要にしてたわけじゃなかった
もうかっこつけないよ
だってもう意味ないよ

跡

  よわさをつけて
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             かたちがみえた

    よこたわるものは

          いつもしゅうちゃく
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  ゆるぐいし

       ゆうやけにとけて
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