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2歳6歳の兄弟がハマった絵本

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伝統行事の意味を親子で『うれしいぼんおどり  』(すとう あさえ (著), 種村 有希子 (イラスト))

伝統行事の意味を親子で『うれしいぼんおどり 』(すとう あさえ (著), 種村 有希子 (イラスト))

お盆に「きゅうりの馬」と「なすの牛」がある意味をご存じでしょうか?
筆者は、おとなになるまで知りませんでした。
知ったのは、伝統行事を取り上げた教材を作った時でした。
お恥ずかしながら。

『うれしいぼんおどり(はじめての行事えほん お盆)』は、
幼児のお子さんと一緒に、物語を通してお盆について知ることができる絵本です。

シリーズで他にも七五三、収穫祭、お月見など年中行事もあるようです。
一年を

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攻撃技が大ウケ『えとえとがっせん』(石黒亜矢子)

攻撃技が大ウケ『えとえとがっせん』(石黒亜矢子)

3歳と7歳の兄弟は、ポケモンが大好き。ふたりが最近、予想を超えて大笑いしていた絵本を紹介します。

えとえとがっせん | 石黒 亜矢子 |本 | 通販 | Amazon

『おやつ』で、なんともかわいい3匹の猫のおやつを食べる様子を描いていた石黒亜矢子さんの作品だ。

十二支の干支に焼きもちを焼いた、たぬきや他の動物たちが、十二支に「はたしじょう」を送るところから始まる。

予想外にラップで攻める

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親子でガハハ!『わくせいキャベジ動物図鑑』tupera tupera

親子でガハハ!『わくせいキャベジ動物図鑑』tupera tupera

7歳と3歳になる長男と次男。眠る前の音読、読み聞かせが習慣化してきた。

ページをめくるたびに、みんなで大笑いした絵本に久しぶりに出会った。
『わくせいキャベジ動物図鑑』は、野菜をモチーフにした動物が登場。
そのインパクトとネーミングに毎ページ吹き出してしまうほど。

「トマトン」にはじまり、「リンゴリラ」、「キウイフクロウ」、「ダイコンイカ」などなど。

私は、キウイフクロウの目がキウイの切り口

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泣が止まらない!『おこだでませんように』(くすのき しげのり)

泣が止まらない!『おこだでませんように』(くすのき しげのり)

ぼくは いつも おこられる。
いえでも がっこうでも……。

きのうも おこられたし、
きょうも おこられてる。
きっとあしたも おこられるやろ……。

ぼくは しょうがっこうに にゅうがくしてから
おしえてもらった ひらがなで、
たなばたさまに おねがいを かいた。

くすのき しげのり『おこだでませんように』小学館より

うちの6歳の長男も、4月から小学1年生になり、毎日のように先生から怒られ

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小さい子もよくわかる『みそしるをつくる』(高山なおみ)

小さい子もよくわかる『みそしるをつくる』(高山なおみ)

 筆者は家庭科の教材編集者。とある雑誌を読んでいて、こちらの絵本を知る。
 さっそく2歳と6歳の子どもたちに読んでみた。

だしの煮干しを5つ入れるところでは、

次男「いーち、にー、しゃーん…」

と鍋の中に浸した煮干しを数え始める。

高山なおみ「みそしるをつくる」ブロンズ新社より

水がお椀1杯分、みそは梅干し1個分など、分量が具体的に載っており、

昆布のサイズも手のひらの上に載せて見せて

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実物を見るより、おいしそう『おかしのずかん』(大森裕子)

実物を見るより、おいしそう『おかしのずかん』(大森裕子)

 2歳の次男「お母さん、どれが好き~?ボクぜんぶ!お母さん(選んじゃ)、ダメー。」

 ページごとに、おいしそうなお菓子がいろいろ載っている。

 

大森裕子『おかしのずかん』白泉社より

 「ミルクレープって日本うまれなんだ~。」

大森裕子『おかしのずかん』白泉社より

 

「プリンアラモードって日本人が考えたんだ~。和菓子もおいしそう。」などと大人も楽しめる。

次男「(ソフトクリームを

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空の旅が楽しくわかる『つばめこうくう』もとやすけいじ

空の旅が楽しくわかる『つばめこうくう』もとやすけいじ

 飛行機に乗ったことがない2歳と6歳のわが子。

 この絵本は、カエルの親子や、テントウムシの家族など、小さな生き物たちが登場し、空港のチェックインから到着までを楽しむことができる。

もとやすけいじ「つばめこうくう」 佼成出版社より

 よく見ると、人間が使っている缶やストローなど、空想の世界の中にも、ちょっとしたリアリティが描かれている。

もとやすけいじ「つばめこうくう」 佼成出版社より

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乳がんと絵本『ママはかいぞく』カリーヌ・シュリュグ

乳がんと絵本『ママはかいぞく』カリーヌ・シュリュグ

この絵本の表紙を見た時、

「ママが海賊のお話だなんて!どうやって宝を見つけるのだろう、どのように船の中で暮らしているのだろう?」

と思っていたが、乳がんと戦うママのお話だった!

 読んでいるうちに、子どもは気づかないかもしれないが、親は

「このお母さん、病気なんだ」

と気づくしかけ。

 私が、絵本の途中で気づいたのは以下のページ↓

光文社「ママはかいぞく」より

「海賊のようにバンダ

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学童にぴったり 小1長男まっしぐら!『入学準備この1冊で完成!』(頭脳開発×学研教室)

学童にぴったり 小1長男まっしぐら!『入学準備この1冊で完成!』(頭脳開発×学研教室)

筆者の長男はこの4月から小学校1年生。入学式より前に、4月1日から学童に通い始めた。学童の先生からは、「ずっと部屋で過ごすことになるので、何か勉強できるものを持たせてください。」と言われていた。

そこで、これはよい!と思った教材を紹介する。
ちなみに、筆者は算数・数学の教材編集を15年間してきた。小学校・中学校での算数・数学の講師経験もあり。

たまたま、保育園と学研ホールディングスが提携してい

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2歳6歳の兄弟、大ハマり!『ゲナポッポ』(クリハラタカシ)

2歳6歳の兄弟、大ハマり!『ゲナポッポ』(クリハラタカシ)

不思議な生命体「ゲナポッポ」の発想や行動に、2歳と6歳の兄弟が大ハマりした。

6歳の兄がゲラゲラと大ウケしたのが次の場面。

白泉社「ゲナポッポ」クリハラタカシより

まさか、カメの首ば伸びるとは…!毎回、読むたびにゲラゲラ笑っていた。

「胴体がまだここ(スタート地点)にあっても、いいのかな~。」と話していた。

色彩も豊かで、「なんで、洋服の色が変わってるんだろうね~?」と子どもたちは気にな

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