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『ONE PIECE』の悲劇の人物、バーソロミュー・くまについて徹底分析と考察!

私は、耳が聞こえない・目が見えない人が通う(キャンパスは別)筑波技術大学の元学生で、現在は放送大学の耳が聞こえない近藤  史一です。

この文章では、『ONE PIECE』に登場する謎の多いキャラクター、バーソロミュー・くまについて紹介し、彼の正体や過去、そしてルフィたちを助けた理由について考察します。くまは、元王下七武海でありながら革命軍の幹部でもあった人物で、政府の科学者ベガパンクによって人間兵器パシフィスタに改造されました。しかし、彼はその過程で自分の人格や記憶を失ってしまいました。彼はどうしてそんなことをしたのでしょうか?また、彼は何者なのでしょうか?

くまとは何者なのか


バーソロミュー・くま (引用:OnePiece.com)


バーソロミュー・くま(以下:くま)は身長689cmという巨漢で、熊の耳がついた帽子を被り、常に聖書を携えています。彼はかつて王様を務めたのち国を追放され海賊として暴虐の限りを尽くし、「暴君くま」という異名が付けられるほど恐れられていました。しかし、その後王下七武海に加入し、一変して政府に従順な態度を見せる謎の態度を取るようになりました。彼は「ニキュニキュの実」という超人系の悪魔の実の能力者であり、掌にできた肉球であらゆるものを弾き飛ばすことができます。この能力は非常に強力であり、斬撃や火炎放射はもちろん体の中に溜まっている疲労を弾き返して人に移すことも可能です。また、自らを弾くことで超高速移動も可能です。


引用:ONE PIECE483話より

くまは233話の「世界最高権力」で初登場し、スリラーバーク編で本格的に登場しました。彼は世界政府から麦わらの一味を抹殺するよう命令されていましたが、実は革命軍の幹部でもあったことが後に判明します。彼は革命軍のリーダーであるモンキー・D・ドラゴンと何らかの関係があると思われます。また、彼は麦わらの一味を敵視しているように見えましたが、実は何度も彼らを助ける行動を取っていました。彼は、スリラーバーグでルフィ率いる麦わらの一味を倒そうとしたが倒し損ねて、ルフィの疲労をゾロに移すという契約で見逃し、シャボンディ諸島編では麦わらの一味をニキュニキュの実の能力でバラバラに飛ばしましたが、これは麦わら一味を崩壊させるためではなく海軍から逃がすためだったと言われています。また、頂上戦争編では自分の意志を失う前にベガパンクと契約し、「麦わら海賊団の誰かが帰還するまでサニー号を守る」というプログラムを施されていました。


引用:ONE PIECE 1063話

次に、くまの生い立ちについて紹介します。くまは感情のない人間兵器パシフィスタではなく上の引用元のように元々は感情のある普通の人間でした。しかし、彼は出生時普通の人間ではなく、「バッカニア」という種族だったことが判明してすぐに親子共々天竜人の奴隷になってしまいました。「バッカニア」とは『ONE PIECE』に登場する架空の種族であり、大昔に世界に対して大罪を犯し体が人よりも頑丈で巨人族の血を引いているという説があります。そのため、父親は秘密にしてきたがたまたま血液検査の結果が世界政府に漏れてそれで天竜人に奴隷にされました。天竜人とは、ONE PIECE世界を支配する王族たちです。また、バッカニア族にだけ伝わる太陽神である「ニカ」を信仰しており、生まれながらにして奴隷であったくまは、「ニカ」を自分たちをいつか解放してくれる神のような存在であると信仰していました。


ONE PIECE


このことは、今になって言われたことではなくくまが初登場したさいからヒントが与えられていました。その根拠は、くまが持っている聖書にあります。くまの聖書には、「ニカ」という文字は無いが聖書に太陽が書かれていることが確認できます。また、また最新話では、「ゴッドバレー事件」というONE PIECEの歴史上の大事件が起こるところに奴隷として滞在していたことが判明しました。「ゴッドバレー事件」とは、2年後のONE PIECE世界を基準として、38年前にロックス海賊団と海軍そしてその他の海賊連合軍が激突した戦闘であり、その結果ゴッドバレーという島が消滅したとされています。この事件には、天竜人、ロジャー、ガープそして赤子だったシャンクスといった重要な人物が関わっており、また古代兵器などの重要な要素も絡んでいると言われています。


引用:ONE PIECE 1095話

ここで、くまとゴッドバレー事件の関係について推測してみましょう。最新話では、くまは幼少期に奴隷としてイワンコフと出会う衝撃の展開で終わりました。この出会いがくまの将来、自由軍そしてその流れを汲む革命軍を結成する重要なきっかけなったと思います。イワンコフは革命軍の幹部であり、ドラゴンの部下でもあります。ドラゴンはルフィの父親であり、海軍中将ガープの息子です。ロジャーそしてガープはゴッドバレー事件に参加しており、ロックス海賊団を倒した一人です。ここからどのようにして、ドラゴンと出会うのか今から楽しみでしょうがないです。また最新話には、天竜人がゴッドバレーで先住民やいらなくなった奴隷を対象とした人間狩りを行う際にこの時の懸賞らしき6つの宝箱が描かれていました。そこに、「ニキュニキュの実」を含む数種類の悪魔の実を持っていたとされています。これらの事実から、次のような仮説を立てることができます。

仮説

• くまは常に聖書を持ち歩いているので、おそらくその聖書にニカやその関連のことが詳しく書かれていると思われる。そして、ベガパンクが渡したいものというのは、くまが持ち歩いていた聖書だと思う。

• くまはあまりの空腹でゴッドバレー事件で天竜人が持っていた宝箱から「ニキュニキュの実」を盗んで食べて能力者となりゴッドバレーから逃亡した。

• くまは暴虐の限りを尽くしたというのは天竜人或いは世界政府が流した嘘で、実際は善行をする良い人だったかもしれない。

• くまは政府に従順なふりをしながら、革命軍の幹部としてドラゴンの指示に従って情報を集めそして奴隷になりながらも然るべき時に革命軍或いは世界の記憶を保持するパンクレコーズを介して世界にそれを公開する機会を伺っている。

• くまの記憶を消したのは、ベガパンク自身の決断ではなく五老星であるジェイガルシア・サターン聖によるものだったと考える。

まとめ


バーソロミュー・くまは『ONE PIECE』の中でも非常に謎の多いキャラクターであり、彼の正体や過去、そして動機についてはまだ多くの疑問が残っています。しかし、彼が「バッカニア」の種族であり、生まれながらの奴隷であったこと、そしてベガパンクが述べた渡したい物が聖書であることなどの仮説は、作品内の設定や伏線そしてシーンから導き出せるものです。もしかしたら、この仮説が真実であるとしたら、くまは『ONE PIECE』のエッグヘッドにおける物語において重要な役割を果たすかもしれません。今後の展開に期待しましょう。

バーソロミューくまと「手のひらを太陽に」の共通点を感じたので書きました。

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