【学び#6】アドラー心理学からヒントを得る「うつ病を抱えた人への接し方」
「心のストレッチルーム」前田泰章です。
当ルームのカウンセリングは、話を聴くだけではない問題解決型です📝✨
📢このnoteでは、日本ではさほど主流ではない「問題解決型カウンセリング」をより多くの方に知ってもらいたく、情報発信をしています。
この【学び】コーナーでは、僕(前田)がクライエントさんの問題解決につながりそうな情報や、日常生活の中で「これはいいことを知った!」ということを共有したいと思います。
定期的に配信しますので、読んでいただけたら嬉しいです😊
今回は、うつ病を抱えた人にどのような接し方をしたらいいのか?
「子育てで大切なこと」著:アルフレッド・アドラーからヒントになりそうな文章を発見したので、ご紹介したいと思います。
🍀うつ病を抱えた人の不安を和らげる第一の原則
うつ病を抱えた人は、恨みを晴らす(復讐する)ために自殺しようと思うことがよくあります。
ですから担当する医師が何よりも注意しなければならないのは、自殺する口実を与えないことです。
私自身(アドラー)もうつ病を抱えたクライエントの不安を和らげようとすることがよくありますが、いつも「あなたがやりたくないことは、一切やらなくていい」と伝えることを第一の原則にしています。
それでは、クライエントに遠慮しすぎているように見えるでしょうが、「やりたくないことをやる」というのが、あらゆるトラブルの根源ではないでしょうか。
うつ病を抱えた人が、やりたいことだけをやっていたら、だれかを責めたりするでしょうか?
晴らしたい恨みなど、あるでしょうか?
私はこう伝えます。
こんなにいい話なら、だれもがすんなり受け入れてもよさそうなものです。
「やりたければやり、やめたければやめる」というのが可能になったら、「人より優れたい(自分が上位に立ちたい)」という思いを満たせます。
自分のやりたいことが何でもできたら、「神」になったようなものでしょう。
その一方でこの話は、うつ病を抱えた人の「ライフスタイル」には、すぐには適合しません。
ですが、私(アドラー)の原則は、クライエントに大きな安心感をもたらしますし、私のクライエントが自殺したことはありません。
言うまでもなく、自殺する恐れがある人に対しては、だれかがつねに見守るのが一番いいのですが、私のクライエントのなかには、私が望むほどしっかり見守ってもらえていない人もいます。
うつ病を抱えた人でも、見てあげる人がいる限りは、危険はないでしょう。
「子育てで大切なこと」アルフレッド・アドラー(興陽館)より
アドラーの考えに触れてみて、いかがでしたでしょうか?
私もカウンセラーという立場上、うつ病を抱えた方のカウンセリングをおこなうことがありますが、どのような態度で接したらいいのか、わからない時期がありました。
そのようなときに「あなたがやりたくないことは、一切やらなくていい」と伝えることを第一の原則とする。というアドラーの考えは、ひとつの指針にもなりました。
しかし、アドラーのいう通り、ライフスタイルに適合するのは簡単ではありません。
うつ病を抱えた人は、本人は気づいていないことが多いのですが、周囲を支配したいという欲求が強いので「思い通りにしていい」と言われると、反発されるケースも確かにあります。
クライエントの心のバランスを取りながらカウンセリングを進めることは簡単ではありませんが、
「あなたがやりたくないことは、一切やらなくていい」という原則があるだけでも、クライエントとカウンセラーが同じ方向に進むことができます。
このような感じで、僕自身が学んだことや発見を記録しておくコーナーになります。
【学び#★】という感じのタイトルですので、次回も楽しみにしていてくださいね。
(前田泰章)
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