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恥ずかしい過去の恋話 第二話 (完結)
本を借りる口実で、先輩の家に通っていたんだと思う。気づかないフリをしていたけど、ずっと前から先輩が好きだった。先輩はわたしのことをどう思っていたかは知らないが、今思うとちょうどいい存在だったんだと思う。自分に好意を寄せている会社の後輩が頻繁に家に来るなんて、相手にするのにちょうどいいじゃないか。特に拒絶する理由もなかっただろうから、すんなりと受け入れた、ただそれだけのこと。
2011年3月11日1
恥ずかしい過去の恋話 第一話
23〜24歳の頃の恋愛はもう思い出したくない。めちゃくちゃだった。誤ってふと思い出してしまった時には、首を横にブンブン動かして記憶を振り払っている。当時勤めていた会社から、先輩もわたしもちょうど歩いて10分程の距離のところに住んでいた。自宅から先輩の家が近かったこともあり、会社帰りに先輩の家へ寄っては、デザインの本や先輩おすすめの本(難めの哲学的な本が多かった)をよく借りたりしていた。超近所にある
もっとみる幸せを退屈だと思っていたあの頃
大学生まで実家暮らしだった。わたしは一人っ子なので、幼い頃から着る物も食べる物もすべて独り占めができた。家族はみんなわたしに注目し、可愛がってくれた。高校生になると実家に居づらいと思うことが増えた。父と母の関係があまりよくなかったというのもある。毎日、夫婦の冷え切った気まずい空気の中にいるのもなかなか辛かった。就職したらすぐに家を出ようと当時のわたしは意気込んでいた。祖父と祖母は隣の駅に住んでいた
もっとみるチャットレディ体験談
テレクラは、男性が店舗に出掛けて、利用料金を支払って、電話のある個室に入り、お目当ての女性と電話が繋がるまで待つというシステムの出会い系サービスです。男性側の料金等、詳細は知らなかったのですが、わたしは8年前(当時26歳)に電話を受ける側のアルバイトをしていました。所謂、サクラってやつです。
当時のわたしは一時、仕事をしていなかったので、この際いい機会だと思って気になる仕事を片っ端からやってみよう