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きょうの117日記

117日記とは、1日の中で「いいな」と思ったヒトやモノコトについて綴るシンプルな日記です。

今日の117は、今朝の通勤途中のこと。
わたしの通勤ルートには歩道橋があって、その手前に時々チラシ配りのお兄さんやお姉さんがいる。今日は20代後半くらいのお兄さんがお弁当屋さんのチラシを配っていた。
今朝は気温も高く、ムシムシしていて少し歩いただけで体力を消耗する。日差しの当たる場所でずっと立っているのも相当辛いだろう。
わたしは「暑い中または寒い中、頑張っている人」に弱い。でも、あからさまに”頑張ってる感”を出してくる人は眼中にない。あくまで自然に頑張っている人だ。歩道橋に登る前、左からスッとチラシを持ったお兄さんの手が出てきた。チラッと見上げると眩しいほどの笑顔!額からは流れ星のようにキラリと光る汗が流れている。次の瞬間、自分の意志とは裏腹に手が勝手に動き、気がつくとお兄さんの差し出すチラシをキャッチしていた。「ひえ!」と心の中で小さく叫んだ。
お弁当屋さんのチラシが欲しかったわけではない。なのに、受け取ってしまった。必要もないので鞄にしまうわけでもなく、貰ったチラシをヒラヒラとさせながら歩道橋を登った。こういうのにつくづく弱いよなぁ、他にも自分のような人はいるのではないか?と思いながら、職場まで歩いていた。すると、前方にわたしと同じようにチラシをヒラヒラさせながら歩いている女性がいるではないか。わたしは仲間を見つけた瞬間、笑みが溢れた。あなたも頑張ってるキラキラお兄さんにやられたのね、そうそう、チラシ、ヒラヒラさせちゃうよね!と心の中から話しかけた。わたしだけではないとわかり、なんだかほっこりした。こういうの、いいなと思った。おしまい。