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はやぶさに次ぐ小惑星サンプルリターンまでカウントダウン

つい先日、はやぶさ2が小惑星から持ち帰ったサンプルにナトリウムが含まれていた、という話をしました。

小惑星のサンプルリターンに関しては、世界で日本(JAXA)がダントツ(唯一)の成果を成し遂げています。

ただ、同じ小惑星でも「衝突を回避する」プロジェクトについては、NASAがダントツかもしれません。

以前に紹介した投稿を載せておきます。もし関心のある方は覗いてみてください。

そのNASAが、小惑星サンプルリターンのNO2で、いよいよサンプルを地球に持ち帰る日が近づきました。

ミッション名は「オシリス・レックス(オサイリスと表記するケースも)」と言います。エジプト神話に登場する神の名前からとっているそうです。
(タイトル画像は下記Wiki内の画像より引用。Credit:NASA/Goddard Space Flight Center)

投稿時点では、日本時間9月24日午後にプラシュートでサンプルが落下される予定です。

持ち帰ったサンプル、つまり小惑星は「ベンヌ」と呼ばれます。
冒頭に登場したオシリス同様エジプト神話に登場する不死鳥で、オシリスの魂を指すそうです。相当密なつながりがありますね。
大きさは直径500m程度で、ちょうどはやぶさ2がターゲットにした「りゅうぐう」と同じ大きさです。

実はベンヌは以前から話題の小惑星です。それも上記で触れた小惑星衝突回避のプロジェクトとかかわりがあります。
過去に話題になったニュースを1つ紹介しておきます。

2300年までに地球に衝突する確率が1750分の1(0.057%)。
・・・と言われてもなんとも評価しにくいですが、比較的衝突確率は高い数値だそうです。

実は、はやぶさも小惑星衝突に備えた解析という役割も担っており、今回はより切実な小惑星という見方もできます。

まずはサンプルが入っているかどうかが重要な点です。(報道を見る限りはまだわからないそうです。)

ちなみに、はやぶさは働き者で、今でも玉手箱を地球に落としたあと、次の小惑星探査に今も向っています。

不死に関係するオシリスも同じく、地球に降りて休まずに、新しい小惑星に旅立つ予定です。

プロジェクト名もOSIRIS-APEXと改名され、ベンヌ同様衝突危険で話題になったことのある小惑星アポフィスの周回探査に移行する予定です。(こちらはサンプルリターンまでは行わない予定)

宇宙には国境はありません。ぜひハヤブサ同様この人類の英知が詰まった第二の玉手箱の中身を一緒に覗いてみましょう☺

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