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私をめぐる30の変奏曲

noteを書き始めて結構経つ(もうすぐ2年?)のに自己紹介を書いてこなかった。

自己紹介を書かなかったのには理由がある。

①身バレしたくなかったから

最初のころはプライベートなことは一切書いてなかったが、「自伝のようなもの」マガジンをご覧いただければおわかりのように今となっては身バレも何もない。

②日常生活のことを書くつもりがなかったから

むかしmixiをやってたときは日常生活のことを書いてたが、自分で書いてて面白く感じないのでやらないことにしている。

③自己紹介なんてしなくても、記事を通して人となりを知ってもらえればいいという考え

ブログの最初の記事が「自己紹介」なんて芸がない。
そういうブログってたいてい2、3回記事書いたらそのまま何年も放置されている。
書きたいことが特にないなら無理にブログ始めなきゃいいのに。
やめるならせめて消してください。
廃墟みたいなブログがいっぱいあって不気味です。

そうはいっても、いったい「こはだ」とは何者なんだ?という読者の方もいるかもしれないので、いまさらですが書いてみることにします。

普通に書いたら面白くないので、友人に頼んでインタビュー形式にしてみました。

友人(以下Q):頼まれたのでいろいろ質問を考えてきたけど、よくこんなの思いついたね笑

こはだ(以下K):お手柔らかにお願いします笑

Q:では早速アリア(主題)として、ニックネームの由来でも。

K:僕は食べ物の中でお寿司が一番好きで、その中でも一番好きなネタがこはだなんです。
こはだから頼むのは通(半可通?)って言われてますね。光り物は寿司屋の腕が試されるからだそうです。
こはだ→赤身→白身→大衆魚→貝類→味の濃いもの(赤貝や穴子)といった流れで頼んでます。

Q:お寿司屋さんはそういうのどうでもいいって言うけどね笑

K:まあ自分なりのお寿司の楽しみ方です。安くておいしいお寿司屋さん知ってたらどなたか教えてください笑

Q:では変奏1として、あなたの現況は?

K:体調が悪くて長らく働けてないので、障害者枠での就労を目指して就労支援施設に通ったりいろいろしてるところです。

Q:変奏2、体調が悪いというのは病気?

K:いや、障害です。むかしは精神障害だけだと思ってたんだけど、最近発達障害があるって判明しました。精神障害の方は薬のおかげで落ち着いてます。

Q:なるほど。変奏3、発達障害のあなたの特徴は?

K:コミュニケーションの悩みが多くて、なんか嫌なことがあるとなかなか気持ちの切り替えができないんだよね。
支援者に話を聞いてもらってすっきりすることが多いので、ストレスマネージメントが就労にあたって一番の課題かも。

Q:わかりました。では好きなことを聞きます。変奏4、趣味は何ですか?

K:多趣味なようで、自己表現系の趣味がないんだよね。文章書くのは好きだけど、推敲に時間も頭も使うから気楽な気晴らしではない。
芸術鑑賞が好きです。芸術なら何でも楽しめます。音楽、映画、演劇、文学、歌舞伎、能狂言、落語、講談、アート、マンガ、アニメ、いろいろです。
他に好きなのは将棋や囲碁の観戦(対局欲はあまりない)。相撲観戦。料理。レトロな喫茶店に行くこと、などです。

Q:ではそれぞれについて聞いてみましょう。変奏5、音楽は何が好きですか?

K:やはりクラシックが一番だけど、ジャズやJ-POP、昭和歌謡、演歌、洋楽も好きです。ロックやレゲエ、ヒップホップなんかはあまり聴かないね。

Q:クラシックばかり聴いてると思われがちでは?(変奏6)

K:そうかも。でもJ-POPのライブも結構行った。一番は家入レオで、4回くらい? 20歳のシークレットバースデーライブも行ったね。

Q:他に行ったのは?(変奏7)

K:熊木杏里が3回、いきものがかりも3回くらい。渋谷のCCレモンホールでやってたころです。
おおたか静流さんの近江楽堂のアカペラライブも3回。
青葉市子が2回。寺尾紗穂とか、女性のシンガーソングライター(弾き語り系)が好きです。
他にもアラニス・モリセット(武道館)や小椋佳、嘉門達夫さんも行ったことあります。

Q:なるほど。ジャズも詳しいの?(変奏8)

K:詳しいってほどではないけど、キース・ジャレットやハンク・モブレーとか好きなアーティストはいますね。
生で聴いたのはアキコ・グレースと大西順子。

Q:昭和歌謡も詳しいみたいね?(変奏9)

K:そうそう。昭和の芸能史に詳しいから年齢詐称疑惑があるけど、松坂世代です笑
カラオケで世代の曲を歌うのが嫌で。なんか時間が止まったままの人みたいで恥ずかしくない?笑
ミスチルやスピッツの世代だけど、「あずさ2号」や「異邦人」歌ってますね。

Q:カラオケの十八番は何なの?(変奏10)

K:全然歌うまくないけど、チューリップの「青春の影」。
リズム感ないから、抑揚いらないのっぺりした歌が合ってるみたい。

Q:では映画ね。好きな映画監督はいる?(変奏11)

K:最近全然アップデートされてないけど、チャップリン、伊丹十三、テオ・アンゲロプロス、ラース・フォン・トリアー、クリストファー・ノーランとかだね。

Q:好きな映画は?(変奏12)

K:これもあんまり変わってないけど、バック・トゥ・ザ・フューチャー3部作、タンポポ、街の灯、サーカス、ゴッドファーザー3部作、ユリシーズの瞳、ダンサー・イン・ザ・ダーク、生きものの記録、メメントとか。
最近の、恋は雨上がりのように、まともじゃないのは君も一緒、もよかったな。

Q:演劇も好きなんだね(変奏13)

K:そうそう、16歳のときに美輪明宏の「黒蜥蜴」を観て、そのあとに蜷川幸雄の「身毒丸」を観て完全にノックアウトされて。
美輪明宏のレパートリーは全部見た。蜷川さんの作品も10数作は。
野田秀樹や小劇団の芝居もだんだん観るようになったね。

Q:好きな俳優は?(変奏14)

K:これがみんな年配ばかりで笑 亡くなった平幹二朗さんが好きだった。児玉清や宝田明も。現役だと仲代達矢、山﨑努、山本學、石坂浩二、江守徹、津嘉山正種なんかも。
若い男優ですごく好きって人はあまりいないかも。
女優は南沙良とか、最近の人も気になってます。

Q:じゃあ次は文学。好きな作家とか作品は?(変奏15)

K:小説で大好きなのはガルシア=マルケスの『百年の孤独』だけど、旧訳で2回読んだきりでなかなか読み返せてない。死ぬまでにあと5回は読みたいんだけど笑
好きな作家は古井由吉、青山七恵、本谷有希子、川上未映子、堀江敏幸とか。
昔は綿矢りさ、島本理生、平野啓一郎とか好きで結構読んでました。
村上春樹も9割くらい読んでるけど、昔の方が面白いね。

Q:変奏16、古典芸能も好きみたいね。

K:これはそれぞれハマったきっかけの人がいて。
歌舞伎は先代の市川猿之助。落語は春風亭小朝。講談は三代目神田山陽。能は梅若実。
そういった人から入った感じ。

Q:なるほど。それにしてもいろんな芸術が好きなんだね(変奏17)

K:珍しいかもしれないね。美輪さんが「マルチな人間になれ」って言ってて、あの人自分の舞台の主役も演出も脚本、照明、美術、振付、音楽、何でもやるでしょ。音楽も武満徹やハチャトゥリアン使ったりして。美輪さんから受けた影響は計りしれない。

Q:お次はアートかな。好きな画家はいる?(変奏18)

K:一番好きなのは印象派のピサロだね。スマホの待ち受けにもしてる。緑の色彩が鮮やかで癒されるんだよね。
ターナー、ルーベンス、杉山寧も好きです。現代アートもわりと楽しめるかな。

Q:マンガはどういうのが好き?(変奏19)

K:いま手元に全巻あるのは手塚治虫の「火の鳥」「ブッダ」「ブラック・ジャック」、「いじわるばあさん」、「やがて君になる」「citrus」「恋は雨上がりのように」とかかな。
読めてないけど大人買いした「聖闘士星矢」も。
むかし全巻持ってたのは「きまぐれオレンジ☆ロード」「シティハンター」、あと第3部までの「ジョジョの奇妙な冒険」も好きだね。

Q:好きなアニメは?(変奏20)

K:最近見て抜群に面白かったのが三宅乱丈の「pet」なんだけど、見たって人結構少ないんだよね。薦めて回ってます笑

Q:芸術の話題から離れて、囲碁や将棋も好きなんだね(変奏21)

K:囲碁将棋部だったからね笑 囲碁は最高で初段、将棋は一桁級かなぁ。
いまは観戦したり、棋界の情報をチェックしてる方が楽しい。囲碁も将棋も棋士にはかなり詳しい方だと思う笑

Q:そういえば、他にも詳しいものがあるんだって?笑(変奏22)

K:そうそう、一時期乃木坂46のバラエティにハマってたせいで、2回握手会に行ったことがある笑 面白い体験だったね。
1期生と2期生には詳しいけど、今は知らない人ばかりになっちゃった。

Q:相撲や料理の話に興味のある人はいないと思うんで、クラシックの話でも聞きましょうか。好きになったきっかけは?(変奏23)

K:中2の音楽の授業で先生がパヴァロッティ(3大テノール)の「誰も寝てはならぬ」の映像を見せてくれてね。それが衝撃的だった。
それまでは音楽鑑賞会でも寝てたからね笑

Q:たくさんコンサート行ってきたみたいだけど、一番思い出に残ってるのは?(変奏24)

K:朝比奈さんの第九かなぁ。今のところ関東圏以外でクラシック聴いた唯一の体験なのもあるし、もう人間讃歌とも言うべきスケール感で毎回泣いてたね。

Q:逆によく覚えてるひどかったコンサートは?(変奏25)

K:最近だとマケラのマーラーやショスタコーヴィチがまったく好みに合わなくてうんざりしたけど、アシュケナージ/フィルハーモニア管のチャイコフスキー5番も空虚な感じで唖然としたのを覚えてる。

Q:自己紹介ってこんなのでいいの? 「好きな○○」についてしか語ってない気がするけど笑

K:では最後に人生系の質問を笑

Q:旅行好きだったみたいだけど、行ったことのある外国は?(変奏26)

K:18歳のときにフィジー、ツバル、サモア、21歳のときにペルーとボリビアに行ったよ。

Q:また変わったところに行ったね。なんで行ったの?(変奏27)

K:南太平洋の島国はむかしに『パパラギ』って本を読んだりテレビで自給自足の暮らしを見ていいなぁって憧れがあって。住みたいと思ってたくらい。
南米は「世界ウルルン滞在記」で山本太郎がボリビアのチチカカ湖を訪ねてた回がすごくよくて行きたくなったの笑

Q:そうなんだ。今まで死にかけたこともあるんだって?笑(変奏28)

K:そうだね笑 1回目は17歳で沖縄一人旅して、シュノーケリングに誘われたんだけど、全然装備持ってなくて。
「Tシャツと長ズボンのまま入ればいい」って言われたからそうしたんだけど、水吸って泳ぎにくいのなんの笑
シュノーケルも慣れてないから海水飲んじゃうし、海のど真ん中まで船で行ってたから危うく溺れて死ぬところだった笑

Q:他にもあるの?(変奏29)

K:『地球の歩き方』に「最もサモアらしさが残る場所」って書いてあったサモアのファレアルポ村に行ったんだけど、ファレっていう旅人向けの小屋があるらしいからそれに泊まるつもりで長距離バスで向かったらエンストになって。
乗り換えのときにたまたまその村に住んでる女性と知り合ってホームステイさせてもらえることになったんだけど、ファレアルポ村ってバス停から車で10分以上あるとこだったから彼女に会えてなかったら路頭に迷って死んでたかもね笑

Q:いろいろ大変だったね笑 そろそろ最後の質問です。何か言いたいことは?(変奏30)

K:コンサート中にプログラム読むのはやめてほしいです笑

Q:はい、これが最後のアリアってことでゴルトベルク変奏曲を模したこのインタビューも終わりますが、読者の中にはこのインタビューは創作でインタビュアーは存在しないのでは?って思ってる方もいるのでは? 君、友達少ないからね笑

K:ストレートに言うのはやめなさい笑 まあ君が僕の脳内存在だとしてもいいじゃないか。世の中のことはたいていは当てになりません。何事も信じすぎない方が無難です笑

長いインタビューにお付き合いいただき、ありがとうございました🙏
いまさらですが、サムネイル画像はウユニ塩湖に行ったときのものです笑

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