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【仕事 - 思考法】良質なアウトプットを作るためのロジカルシンキングとは 後編①


前回までの復習

誰が聞いても納得が出来る良いアウトプットとは

前回のnoteでは、ロジカルシンキングとは「誰が聞いても納得できる結果を出す思考法」と定義しました。「誰が聞いても納得ができる」に着目し、な得できるアウトプットの以下4条件について記載しました。

良いアウトプットの定義

4条件のうち、「①目的を抑えている、②受け手を理解している」については前回のnoteで具体的に記載しているので、そちらを参照ください。
また、今回のnoteは前回の続きとなりますので、前回noteを呼んだ後、本noteを読むことを推奨します。

③分かりやすい構造になっている

良質なアウトプットの4条件のうち、3条件目は「③分かりやすい構造になっている」です。
では、分かりやすい構造のアウトプットに必要な条件は何でしょうか。
今回表す"構造"には、2つの要素があります。①順序、②構造です。構造が重複してしまって恐縮です…
以下の画像を参照して頂けると理解しやすいと思います。

分かりやすい構造

分かりやすい構造一つとっても、これほどの条件があります。
では、これらを一つ一つ見ていきましょう。まずは、順序についてからです。

【順序編】

物事には順序があります。無作為な順番や基準で話されたり書かれている資料は非常に読みづらいですし、理解するのに時間を要します。そのため、順序というのは非常に重要になってきます。
各項目で(1)説明、(2)事例を載せておりますので、気になる項目を確認してみてください。

①マクロからミクロ

マクロからミクロへ。つまり、大→小の順番で考えましょうということです。では、実際にマクロからミクロへというのはどういうことでしょうか。
例えば、人口を比較する際に国、地域、都市、地域という項目で整理をしていきましょう。
以下のBefore / Afterを見てください。

マクロからミクロへ

簡単な例ではありますが、順番を見てください。
【Before】
関東地方→東京都→世田谷区→日本全体
【After】
日本全体→関東地方→東京都→世田谷区
【Before】は秩序なく並んでいますが、【After】は物理的に面積が多い順( or人口順)で並んでいます。
これだけ見ると当り前じゃない?と思われがちですが、競合企業の調査をした際には同じことなのに、意識できていないことが多いです。
より実践的なためにも以下の事例も見てみましょう。
架空の自動車業界の競合を分析したとしましょう。

マクロからミクロへ②

どうでしょう?適当な順序で資料上で並べていないでしょうか?意味を持たせることが大事です。
会社の競合分析であれば、自社と売上が近い会社を観たりもしますし、サクセスケースとして売上が高い会社も参照にします。
その際に、売上順が別々順だと分かりづらいですよね?
何かを並べるなら順序に意味を持たせてください。今回は売上順にしていますが、目的によっては、従業員数や株価を基準に並び替えてもいいわけです。
無秩序な並びは混乱を招きます。何のための資料化を意識し、マクロからミクロへの並びを意識してみてください。

②時系列順

次は時系列順です。先の章で意味を順序には意味を持たせることが大事と記載しました。
マクロからミクロへの並び順以外にも多発しがちなのが時系列順ではない順序です。
今回の例は分かりやすいです。次の画像を見てください。

②時系列順

画像内では、To Do表になっています。
ですが、【Before】を見ると対応開始日が前後しているTo Doがあります。
これは好みにもよりますが、今回は"対応開始日"を時系列順で並び替えました。こうすることで、開始漏れがないかも確認できます。
To Do管理票は発生したTo Do 毎に記載する場合が多いため、開始日か期限のどちらかで並び替えをしておかないとTo Doの実行漏れの可能性があります。
こういう細部にまでこだわることで、ミスを減らすことが出来ますし、顧客が満足できるアウトプットを提供することが出来ます。

③重要なことから

3つ目の項目は"重要なことから"です。
重要な事からとは何か。今までは、マクロ→ミクロ、時系列順と比較的定量的に判断できる基準での順序でした。
今回の"重要な事から"は定性的な順序になり、重要な事の基準は、
「重要なこと = 顧客が知りたいこと」です。
次の画像を見てください。

③重要な事から

見ていただくと理解しやすいですが、左側の一番上にある情報は今回の報告には不要ですよね。
Afterを見ると、今回の候補会社が協業に対してどういう考えかが書いてありますし、2つ目には競合に対する実際の動きを載せています。
顧客が何を知りたいか。その目的を考えたうえで、重要な事順に並び替えることで、適切に情報を伝えることが出来ます。

④受け入れやすい事から

最後は受け入れやすい事からです。
受け入れやすい事からとはどういうことでしょうか。
少し言い方が悪いですが、
「受け入れやすい事 = 顧客に都合の良い事」です。
顧客への説明を事例にとってみてみましょう。

④受け入れやすい事から

顧客としては、いきなり自社商材の悪いコメントは受け入れづらいですよね…そこで、まずは受け入れやすいコメントから伝えることを推奨します。
そうすることで、顧客は聞きやすいですし、そのあとのネガティブなコメントも受け入れやすいです。

まとめ

今回は「分かりやすい構造になっている」の「順序」部分のnoteを書きました。
いかがでしたでしょうか。ただ、質の良いアウトプットを作るといっても細かい項目はたくさんあります。
次回のnoteでは、「分かりやすい構造になっている」の「構造」について書いていきます。
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