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【仕事 - 思考法】良質なアウトプットを作るためのロジカルシンキングとは 前編


ズバリ、ロジカルシンキングとは

Google先生に聞いてみた「ロジカルシンキング」とは

巷でよく聞く「ロジカルシンキング」とは何でしょうか。
まずは、皆大好きグーグル先生に「ロジカルシンキング とは」で検索してみました。検索トップには、リクルートマネジメントソリューションズ社のHPが出力され、下記のように記載されています。

ロジカルシンキングとは物事を結論と根拠に分け、その論理的なつながりを捉えながら物事を理解する思考法です。日本語では「論理的思考法」と言います。

リクルートマネジメントソリューションズHP(https://www.recruit-ms.co.jp/)より引用

個人的には少し難しい言い方がされていると感じます。
論理的なつながりとは何でしょうか?物事を結論と根拠にどういう風に分ければいいのでしょうか?…など定義が曖昧な気がします。
Kohの考える「ロジカルシンキング」について次項で触れていきます。

Kohの考える「ロジカルシンキング」とは

ずばり、「ロジカルシンキング」とは…
「誰が聞いても納得できる結果を出す思考法」です!
というのも「ロジカルシンキング」が、どういうシチュエーションで用いられるかを考えてみてください。
ビジネスにおいて、相手がいない行動なんてありません。商談はもちろん、経理の仕事や、経費精算などの全てのビジネスシーンで相手が存在します。その相手が納得できる結果を出すために、必要なのが「ロジカルシンキング」です。

誰が聞いても納得できる良いアウトプットとは

ロジカルシンキングは「誰が聞いても納得できる結果を出す思考法」と定義しました。
「誰もが納得できる結果」であるためには何が必要でしょうか。
良いアウトプットは、以下の4つで定義されます。

良いアウトプットの定義

上記の4つの条件をすべて満たしているアウトプットが良いアウトプットになります。
皆さんも資料を作成する際に、この4つの条件を意識してみてください。
ただ、これらの4つの条件を満たすためにも、いくつかポイントがあります。
今回のnoteでは、条件の①「目的を抑えている」と②「受け手を理解している」について触れていきたいと思います。
③「分かりやすい構造になっている」と「④正しく読んでもらえる」については、内容が多いため次回のnoteで紹介させてください。

①目的を抑えている

良質なアウトプットの定義その①は「目的を抑えている」ことです。
アウトプットを出す際には、目的があるはずです。
ただ、日々の業務に追われている中で、目的を明確にすることを忘れがちです。身近に感じていただくために、日常的にある上司に相談する際を例にとってみていきましょう。

悪い例:上司への相談シーン

上記を見てみると、そんなに悪くないように見えます。
むしろ、冒頭に「1分ほどお時間を貰えますでしょうか。」と相手のことまで配慮されている良い部下に見えます。ただ、会話の中身を見てみると、「目的を抑えている」という条件を満たしているでしょうか?
「XX社の件について…」とどの会社についてかは明確ですが、何のために課長に声をかけたのかが不明瞭です。そのため、課長は「1分ほど時間ということであれば、XX社の商談の情報のアップデートくらいだろう」と思うかもしれません。
そんな前提で話を聞いていたのに、いきなりデモの商材が前々回と異なっているという結構びっくりな相談を受けます。

冒頭の声掛けのシーンは以下のようにすると目的は明確になりますし、課長も要領を得やすいと思います。

〇〇課長、前々回同席頂いたXX社の件について、提案する商材が前回の商談で変更になったため、1分ほど情報共有と確認のお時間を貰えますでしょうか。
前々回では、現場の△△さんが出席され商材B-1、B-2に興味を持たれていましたが、前回の商談で先方の〇〇部長が出席され、より複数の機能を持つ商材A-1、A-2を見してほしいとデモの依頼をされました。
そのため、次回の商談では商材A-1、A-2を持参の上デモを行いたいと思いますが宜しいでしょうか。

良い例:上司への相談シーン

変更箇所でも重要なのは、太字の箇所です。
「何の内容について、どのくらいの時間が必要で、課長に何を期待しているか」が一発で明確になる声掛けです。

  • 何の内容:XX社の商材が変更

  • 必要な時間:1分程度

  • 課長に期待すること:提案する商材が変更になったことの確認

今回の例では、上司への確認を目的としていましたがアウトプットを出す際には凡そ以下の目的に集約されます。

  • 情報共有:今後のビジネスのための前提条件となる現状の共有が目的

  • 判断を仰ぐ:現状の課題に対してのアプローチ方法について、上位者の判断を得ることが目的

  • 説得:現状違う意見を持っている人に対し、意見を変えることが目的

これらの目的を意識することで、日常的な業務一つをとっても効率化していきます。是非意識してみてください。
また、①「目的を抑えている」ですが、少し上位者になるとその目的をより構造化した状態で意識することが出来ます。
より上位者のテクニックについては、またどこかのnoteで書かせてください…一気に話題を出しすぎると題材がなくなりますし、一つのnoteが長すぎて読む気がなくなってしまう気がします笑

日常的な一コマですが、目的が明確になるだけで相手の人の理解度は抜群に上がります。つまり、「誰もが納得できる」ということです。
今回の例は少し極端ですが、ロジカルシンキングというものを考えるにあたり良い例だと思います。
このような日常シーンでもロジカルシンキングを意識するだけで、上司の評価は上がりますし、効率的に仕事を進めることが出来ます。
では、次に良質なアウトプットの定義その②である「受け手を理解している」について書いていきます。

②受け手を理解している

次の条件は②「受け手を理解している」です。
受け手を理解しているとは、どういうことでしょうか。

「受け手を理解している」とは、「誰が、どの程度の情報をもって、何を目的に、この場に来ているのか」を理解しているということです。
商談の場に顧客の部長が出席した場合のことを考えてみましょう。

  • 誰が:顧客の部長

  • どの程度の情報をもって:前回の商談までの進捗状況(カウンターパートから情報共有されていると想定)

  • 何を目的に:今回の商談で提案される商材の導入価値が本当にあるかどうかの判断

言われてみれば当然のことですが、ここを意識するだけでどのようなアウトプットを出すかがより明確になります。
誰に対してのアウトプットかが不明瞭な状態だと、どの程度の情報を出せばいいかもわかりませんし、目的も曖昧になってしまいます。
多少シビアな話をすると、顧客の営業担当の人と、顧客の部長では話す内容は全く異なります。
【カウンターパート:営業担当】
営業担当の人へは、上位者への決済判断を仰いでいただくために、商材の長所を中心に話を進めるでしょう。
【カウンターパート:部長】
部長に対しては、商材を導入することでどういうメリットが得られ、部全体・会社全体でどのような効果を得られるかという少しメタ的な視点での話を中心に進めるでしょう。

「受け手を理解している」だけで、より効果的なアウトプットを出すことが出来ます。社内の関係者に対してのアウトプットからでも少し変えてみてください。
それだけで、あなたの評価は上がるはずです!

まとめ

今回のnoteでは、「ロジカルシンキングとは」という問いから、以下の流れで話を進めました。

  • 「ロジカルシンキング」とは?

  • 「誰が聞いても納得できる結果を出す思考法」である

  • 「誰が聞いても納得できる結果(アウトプット)」とは?

  • 以下の4条件を満たしているアウトプットである

    • ①目的を抑えている(本noteに記載)

    • ②受け手を理解している(本noteに記載)

    • ③分かりやすくなっている(次回noteに記載予定)

    • ④正しく読んでもらえる(次回noteに記載予定)

今回は、①・②についてお話させて頂きました。次回のnoteでは、③・④についてお話させて頂ければと思います。


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