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記事をすべて見る すべて見る[2023/10/26更新・追記]ポジティブなエネルギー(室井悠輔《車輪の下》「中之条ビエンナーレ2023」野反ライン山口)
ここ2年弱、「生きることと芸術は、絶対に結びついている」という確信があり、「だから芸術は大事である」と、一足飛びに結論づけてしまうのは、雑なので、もう少し補足してみると、「生きることと芸術は、絶対に結びついている。なぜなら、僕はそこ(芸術)から、ポジティブなエネルギーを日々もらっているからだ」ということになる。「芸術」という言葉を使ってしまったが、これは便宜的なもので、制度としてのそれではなく、もっと原初的な「つくること」と結びついたそれだ。制度以前の「つくること」、それは、
歩いて、走って、その間に歌がある——前野健太さんのこと(「前野健太『ワイチャイ』発売記念ツアー・ファイナル〜札幌公演・時計台にて〜」)
「その間に歌がある」という言葉が、前野健太さんのライブ(「『ワイチャイ』発売記念ツアー・ファイナル〜札幌公演・時計台にて〜」、札幌市時計台、2023年7月9日)の途中、ふっと浮かんで、そのまま、前野さんにも話してしまったのだったが、その後、北海道から山形に帰ってきて、1日が経った今日の朝、風呂に浸かりながら、「歩いて、走って、」という言葉が、「その間に歌がある」に先立つようにして現れた。このことについて書いてみようと思う。 「ライブの途中」とは、19時開演のライブの後半、2
「福島」も「東北」も「震災」も超えて(「写真展 福島、東北 写真家たちが捉えた風土/震災」福島県立博物館、2023年)
現在、福島県立博物館で「写真展 福島、東北 写真家たちが捉えた風土/震災」(以下、「写真展 福島、東北」と略す)を開催している。昨年、東北芸術工科大学 開学30周年記念展「ここに新しい風景を、」を企画・担当した際、「風景」という言葉を象徴的に使ったが、「写真展 福島、東北」のタイトルで用いられている「風土」、「震災」も、私が展覧会を作っていくにあたって大切な要素だった(「風土」は、私が太田市美術館・図書館で「HOME/TOWN」展を企画して以来、ずっと離れない言葉でもある)。